こういった疑問に答えします。
この記事の内容は下のとおり。
- 看護師が退職を伝えるタイミングや時期はいつ?
- 円満退職の退職理由とは?
- 誰に伝えるべきか?
- 円満退職に向けてよくある質問
このあたりをまとめていきます。
もし、円満退職を考えていない人は転職後も失敗する可能性が高いですよね。
看護師が退職を伝えるタイミング(時期)は?
看護師が退職を伝えるタイミングは、あなたの退職の意志が完全に固まったときです。
看護師の退職を伝えるタイミングについて検索してみるとわかりますが、1月~12月の間でこの時期がいいのではないかという提案がたくさんされていますよね。
いろいろと思うところはありますが、まず自分の中で
- 「つらい」
- 「苦しい」
- 「もう無理」
- 「しんどい」
と思った時点で、今の職場はあなたに合っていないということ。
退職を先延ばししたところ、結局は「辞めたい気持ち」はなくなりません。
参考までに退職する具体的な時期の決め方も話しておきます。
看護師が退職する具体的な時期の決め方は2つのポイント
退職すると決まれば具体的にいつ退職するのかを考えなくてはいけません。
中途半端に「時期はまだ決めてないんですけど」っと師長に話したところで、真剣に取り合ってもらえません。
退職する具体的な時期の決め方は以下の2つのポイントを押さえながら考えましょう。
- 自分の辞めたい気持ちが完全に固まっている
- ボーナス時期に合わせて辞める
自分の辞めたい気持ちが完全に固まっている
自分の辞めたい気持ちが完全に固まっているのであれば、退職をする時期はいつでもいいです。
辞めたいのにだらだら続けてもあなたの苦しみが先延ばしになるだけです。
「私はもうやめる」と決めたなら動き出しましょう。
ボーナス時期に合わせて辞める
ボーナスの時期6月末や12月末に辞めるのも大切。
当たり前ですが、退職後も生活は続けなくてはいけません。そのためにはお金が必要不可欠です。
そして退職のときにもスーツをそろえたり、引っ越しが重なったりとお金がかかるものです。
あなたがこの記事を読んでいるのが何月かはわかりませんが、今の時期からボーナス時期に合わせて辞めるのが一番よいです。
ボーナス時期に辞めると、辞めたときにお金がないということがないうえに、次の転職先でもらえるボーナスも満額に近いボーナスがもらえます。中途半端に9月に辞めて10月から再開すると2か月分のボーナスしかもらえず損をします。
本当に辞めるのであれば、6月末の夏季ボーナスをもらってから7月より新しい転職先にいくか、12月の頭の冬季ボーナスをもらってから1月より新しいところへ就職するといったように、ボーナスが満額もらえるように調整すべきです。
と思い強い気持ちで6月末か12月末に標準を合わせて辞めましょう。
辞めたあとにお金がなくて困るのはあなた。
あなたが頑張ったからもらえるボーナスです。もらえるものはもらっても何も悪くありません。
看護師が円満退職するための退職理由は?
退職理由もネットでは「結婚や妊娠出産のため」「家族の介護のため」などといろいろ理由が並べられています。
退職理由は引き止めに合わないようにと色々考えが巡ると思いますが、今の病院では絶対に続けることができない退職理由にすることがポイントです。
例えば「結婚や出産で・・・」といったところで、「引っ越しをしないのであれば結婚しても続けてほしい」、「出産後に復帰でいいじゃないか」と付け入るスキを与えます。
相手に付け入るスキを与えない理由が一番です。
私が10割の確率で引き止めに合わなかったのは、「○○について専門性を高めたいので退職したいと考えています。」という看護技術やスキルアップをしたいという前向きな理由です。
「○○」はなんでもいいですが、今勤めている病院では到底身に着けることができない看護技術や経験ができるものにしてくださいね。
どこでも経験できることだと、「じゃ○×科に配属するからそこで習得すればいいじゃないか」と引き止めに合います。
実際にもうどこか転職先を決めているのであればストレートに「もう転職先を決めていますので、○月末までで退職を考えています」とシンプルでいいと思います。当然ですが、就業規則や常識のある3か月前くらいには退職する意思表示はしてくださいね。
退職理由でNGとOKな理由を知りたい方は下の記事から。
参考嘘はダメ!看護師が、職場に伝える退職理由のNG・OK例を解説!
退職は誰から伝えるべきか?
退職の意思表示は、直属の上司です。つまり所属部署の看護師長からいうのが常識です。
師長に伝えたあとは、主任、所属部署のスタッフと下に降りていくイメージです。
最も悪い退職意思の伝わり方は?
最も悪い退職意思の伝わり方は、病院の友人や同僚に相談してそこから主任や師長に伝わることです。
どんなに仲がよくても同僚やスタッフには退職の意志は先に伝えてはいけません。まずは、師長に伝えてから同僚に話しましょう。
言いたい気持ちがあるのはわかりますが、夜勤や休憩時間に口を滑らせるとあとあと退職意思を師長に伝えるときに反感を買うことになりますよ。
退職の意思表示から退職までの流れは?
看護師の転職の流れや退職の流れはほかの仕事と違って独特なので一度確認しておきましょう。
退職の流れを俯瞰して確認しておけば円満退職ができますよ。
- 退職の意志を固める→時期:退職の3か月~6か月前
- 退職の意思表示→時期:退職の2~3か月前(就業規則に準ずる)
- 退職願の作成・提出する→時期:退職の2~3か月前(就業規則に準ずるが、早めの提出を。
- 引継ぎの予定を立てる→時期:退職意志表示後、引き続ぎ先スタッフは師長に確認
- 有休消化の計画を立てる→時期:退職意志表示後
- 各種手続きと書類の準備→時期:退職1か月前まで
- 挨拶→時期:退職数週間前~当日まで
- 返却物の返却→時期:退職数日前か当日
たいていの病院では就業規則の冊子にある程度、退職についての項目がまとめられているのでそこを参考に時期を決めていきましょう。
ちなみに退職の手順や流れは下の記事が参考になります。
参考【失敗しない】新人看護師の10つの退職手順・流れ【円満に辞めれます】
参考看護師転職サイトで転職するまでの流れ【準備から内定まで1ヶ月~3ヶ月でOK】
退職が決まったときの引継ぎのポイント
退職が決まった後の引き継ぎのポイントは下のとおり。
- 引継ぎ者のシフトに合わせて引継ぎ日を決める
- 引き続き書を作成する
- 退職前2週間程は一緒に引き継いだ業務をやる
引継ぎ者のシフトに合わせて引継ぎ日を決める
看護師のシフトは日勤、遅出、夜勤と不規則なシフト編成をしています。
引継ぎを行う予定のスタッフが決まったらその人のシフトに合わせて一番負担のないところで引き継ぎを行いましょう。
できれば日勤の手が空く時間を探しましょう。夜勤帯で引き継ぎを行うと引き継ぎ漏れの原因になるので、集中力がある日勤帯に引き継ぎを行いましょう。
どうしてもシフトが合わない場合には、相手のシフトに合わせて自分が休みでも出てきて引継ぎを行いましょう。
引継ぎ書を作成する
引継ぎをは口頭で行いがちですが、しっかりと引継ぎ書を作成しましょう。
引継ぎ書の内容としては以下のようなものを記入しておけば漏れがなくなります。
○○委員会引継ぎ書
- 日ごろ行うルーティン業務(毎週○曜日はラウンド、○日までに委員長に提出)
- 毎月第○○曜日○時○分からは○階会議室にて委員会会議
- 委員会ファイルの保管場所(○○サーバー→○○委員会ファイル→・・・)
- 毎月の会議内容のメールの雛形 件名:○○、内容:○○
- メールの送り方や設定なども記載
退職前2週間程は一緒に引き継いだ業務をやる
退職前の2週間はできれば引き継いだスタッフと一緒に引き継いだ業務を練習しましょう。
事前にやっておくことで、あなたから細かい引き継ぎ内容などを確認する機会となります。
退職後に電話やラインで無用なやり取りをしたくないのであれば退職前に引き継ぎしきってから退職しましょう。
看護師が退職するときの挨拶のマナーやよくある質問
看護師が退職するときの挨拶のマナーやよくある質問は下のとおり。
- 誰かに挨拶する必要があるのか?
- 菓子折りはいる?
順番に解説します。
誰に挨拶する必要があるのか
看護師が退職するときに挨拶する人の決め方はいたってシンプルです。
挨拶するのは、あなたが関わった人たちです。
具体的には以下にまとめます。
退職時に挨拶する人たち
- 所属部署の師長、主任、スタッフ
- その他異動前などにお世話になった方
- 現在の受け持ち患者
菓子折りは用意すべき?
菓子折りは社会人として当然用意すべきです。
基本的には所属部署のスタッフ全員にいきわたるクッキーやチョコなどの軽食でよいです。
シフトの関係上日持ちするものの方がいいですね。
看護師の円満退職を成功させるためには立つ鳥であれ
看護師が円満退職するときのキーワードは「立つ鳥跡を濁さず」です。
退職の意志を伝えるときも、就業規則という方にはまること、引き継ぎや挨拶など漏れなくきっちり行うなど、やることはしっかりやるようにすれば円満退職ができます。
逆にシフトの考慮しないで退職意志を伝えたり、挨拶をしなかったり、師長ではなくスタッフに先に退職することを伝えたりすると円満退職から遠ざかっていきます。