「看護師の退職理由は嘘をついたらダメ!」と考えていませんか?
たしかに本音の退職理由をそのまま伝えるとトラブルのもとですが、
上手に嘘を織り交ぜた退職理由なら看護師も使って大丈夫です。
この記事では下の内容を解説していきます。
✔本記事の内容
- 看護師の退職理由は嘘を使って大丈夫
- 看護師におすすめの嘘の退職理由5選
- 看護師が嘘の退職理由を伝えるコツと注意点
- 引き止めで辞めれないときの対処方法
退職理由に迷っているのならここで紹介する嘘の退職理由を上手に使いながら師長に伝えてみましょう。
足踏みしていても辞めれません。ぜひ自分の人生を豊かにするために行動してみてください。
退職理由の考え方やネガティブな理由をポジティブな理由に言い換える方法などを知りたいあなたは下の記事が参考になります。嘘の退職理由を言いたくない人も必見。
参考【門外不出】看護師におすすめの嘘の退職理由5選【円満退職する伝え方&事例】
看護師の退職理由が嘘で大丈夫な2つの理由
看護師の退職理由に嘘を使っても大丈夫です。
看護師の退職理由が嘘でも大丈夫な理由は下の2つのアンケートや調査からわかります。
下の図は『エン転職』が実施したアンケートで退職経験のある求職者1,500人が会社に本音の退職理由を伝えたかという質問の結果。
退職理由が嘘の人が47%いることがわかります。つまり2人に1人が退職理由に嘘をいっているということ。
引用元:1500人の求職者に聞いた退職理由の真相!「退職理由のホンネとタテマエ」|人事のミカタ
また、看護師の退職理由ランキングをみても上位にある退職理由はホンネの部分は「人間関係が悪い」「残業」「休みがとれない」などがランクインしています。
看護職員就業状況等実態調査結果資料2より一部改変
「人間関係が悪い」「休みがとれない」「給料が安い」などの退職理由はホンネで思っていてもそのまま伝えるのはダメですよね。
看護師も退職理由に嘘をつかってもいいとはいったものの、本質的には嘘をつけといっているわけではないです。
看護師が退職するときに意識してほしいことは、「絶対に引き止められない退職理由にすること」
例えば必ず引き止められる理由は職場の不満やネガティブな理由。
- 夜勤がつらいから
- 人間関係が悪いから
- 残業がしんどいから
- 先輩からのいじめがひどいから
- 勉強会や研修会で休めないから
こういった理由は確実に引き止めに合います。
逆に引き止めようがない退職理由は下のようなもの。
- 結婚
- 出産
- 引っ越し
などなどで「引き止めてもどうしようもない退職理由」が引き止められないものです。
なのでもし、あなたが上で紹介した「引き止められる退職理由」ならば、嘘の退職理由を使うことをおすすめします。
どうしても「辞めたい!」「退職するんだ!!」と強い意志があるのなら嘘の退職理由を使ってでも辞めてしまいましょう。
看護師におすすめの嘘の退職理由5選
絶対に辞めたいと思っているあなたにおすすめの嘘の退職理由は下のとおり5つあります。
- 体調不良のため
- 親の介護のため
- スキルアップのため
- 結婚や出産、育児のため
- 夫や家族の引っ越しのため
それぞれ順番に解説します。
腰痛や体調不良のため【看護師におすすめな嘘の退職理由①】
元々持病で腰痛がある、もしくは精神的に参っていて休みがちなっている人にはおすすめの退職理由です。
ただ、嘘の退職理由で使うときには注意が必要です。
なぜなら、体調不良を退職理由にするとき診断書の提出を要求されるからです。
診断書の提出をしたことがあるあなたにはおすすめの退職理由です。
親の介護のため【看護師におすすめな嘘の退職理由②】
嘘の退職理由でおすすめなのは、親の介護のため。
30代や40代の看護師にはとくにおすすめで、実際に介護が必要になる看護師さんもいるので嘘に見えないのがいいところ。
また、病院側も事実確認をするのが難しいので、引き止めにくい退職理由です。
あなたの両親の介護でもいいですし、旦那や嫁の義理の親の介護でも使えます。
結婚や出産、育児のため【看護師におすすめな嘘の退職理由③】
看護師の嘘の退職理由で結婚や出産、育児のためというのはポピュラーな理由です。
これも退職後に事実関係を確認する人もいないし、病院側は「育休を取られるくらいなら退職してもらったほうがいい」と考えるものです。
注意点は、結婚や出産だけなら、「育休をとってもいいけど短くして復帰してほしい」「結婚だけなら辞める必要ないんじゃない?」と引き止められがちなこと。
結婚や出産、育児を退職理由に使うなら、「夫(義理の母)から専業主婦になることが条件にされている」「結婚後に引っ越しので通勤が難しい」なども加えて伝えると引き止められにくくなります。
通勤できない場所へ引っ越すため【看護師におすすめな嘘の退職理由④】
「通勤できない場所、距離に引っ越す」という退職理由も、引き止めにくいのでおすすめです。
ただし、職場の近所に住んでいて辞めたあとに職員に出くわす可能性が高い人は注意が必要です。
今の職場で学べない看護技術習得・スキルアップのため【看護師におすすめな嘘の退職理由⑤】
今の職場では学べない看護技術や医療技術、スキルアップのために退職したいというのもおすすめな退職理由。
なぜなら、看護師としてスキルアップする前向きな理由なので引き止めにくい。
ただし、今の病棟や病院で学ぶことができない専門的なスキルアップにしてください。
もしあなたが学びたいと思ってあげたスキルが病院内の違う診療科で学べるなら「部署異動するから辞めないで」と引き止められます。
看護師が嘘の退職理由の注意点
あなたが嘘の退職理由を伝えるのなら、下の2つに注意しましょう。
- 嘘を突き通す
- 矛盾しないようにする
順番に解説します。
職場に関係する人には嘘を突き通す
あなたが退職理由に嘘を使うならそれ相応の覚悟が必要です。
覚悟とは、職場に関係する人全員に嘘を突き通すこと。
看護師業界は良くも悪くも女の世界。
噂はすぐに広まってしまいます。
仮に仲のいい同期や先輩だろうが「嘘の退職理由を伝えた」といってはだめです。
嘘の退職理由を伝えたということはどこからか漏れて一気に広がり、退職まで気まずい雰囲気で過ごさないといけなくなるかも。
嘘をつくなら、同期、先輩、仲の良いスタッフ全員に対して嘘を徹底してください。
退職理由と行動や言動が矛盾しないようにする
結構多いのが嘘を徹底していないから「なんかおこの前いっていたことと行動が違うんだが…」と思われてしまうこと。
嘘の退職理由を伝えるのなら、あなたの行動や言動に矛盾が生じないように注意してください。
もし、嘘が苦手だと思うのであれば、事実と嘘を織り交ぜるのがおすすめ。
- 結婚は嘘だけど彼氏と一緒に同棲するのは事実
- 親の介護は嘘だけど、自宅でしばらく過ごすのは事実
- 腰痛で仕事ができないというのは嘘だけど、しばらく療養が必要なのは事実
休憩中や雑談中にポロリと矛盾が出ることがあるので、嘘をつくのならどのような設定にするのかよく考えてから退職理由を伝えましょう。
職場に退職理由を伝えるコツは師長の立場で考えて、ポジティブな理由で理路整然と!
退職理由を師長に伝えるときにはその他にも以下の2つのコツを意識することが大切です。
- ポジティブな退職理由で論理だてて理路整然と伝える
- 師長の立場になって考える
退職理由は中身だけでなく、しっかりと論理立てて、退職理由を伝えなくては意味がありません。
職場に退職理由を伝えるコツは、ポジティブな理由で理路整然と伝えることです。
また、師長の立場で考えて、その退職理由を言われたら引き止めに合うかを考えて伝えることも重要です。
師長からすれば、いつでも看護師は人材不足であるので、退職して人数が減ってしまうと困ります。そのため引き止めようとするのは当然です。
例えば、
- 「人の悪口ばかりをいうスタッフの人間関係にうんざりした」
- 「夜勤が多いにも関わらず残業代がでない」
- 「業務に対して給料が安すぎる」
といったネガティブな理由を話されたらどう思いますか?
師長としては、どこにいっても看護師は女の世界なので人間関係が悪いことや、残業や給料が低いことはどこも同じであること、などを理由に引き止めるでしょう。しかも、「現状の不満ばかりいっていては次の場所にいっても同じである」と言われるリスクもあります。
師長が努力すればある程度改善が望める理由であれば、引き止めようとするのは当然です。
逆にうえで紹介したような、
- ○○の看護技術を学びたい
- 専門看護師の資格をとりたい
- 結婚して○○県へ引っ越しする
といったポジティブな退職理由ややむを得ない理由であれば、師長が努力しようが力の及ばないことなので引き止めに合う可能性は低くなります。
退職理由の具体的な悪いNG例と、理路整然と伝える良いOK例はどんな文章?
たとえば、以下のような端的なものは悪い例です。
「コミュニケーション技術を高めるために退職したいと考えています」
と端的に退職理由を伝えても、看護師長には「現状が不満だからコミュニケーションという言葉を持ってきて辞めたいと感情的にいっているだけだろう」と受け取られてしまいます。
理路整然というのであれば、結論→理由→たとえ話→結論という形のPREP法での説明の方法を用いながらポジティブな退職理由を伝えるべきです。
以下は例文です。現在の病院ではできないスキルアップ、看護技術であることを暗に伝えられるとより良いでしょう。
「現在の病院では○○の看護技術や、××の医療技術などを習得ができ、充実した看護生活を送れているのですが、自分の看護技術を磨く中で、技術だけでなくより患者に寄り添えるようにコミュニケーションの技術も磨きたいと思うようになりました。看護技術だけでなくコミュニケーションを技術を磨くために退職しようと決意しました。
やはり日々の看護の中で、技術だけでは、どうしても患者の不安感や家族への対応力には限界があると感じています。
そこでコミュニケーション技術を磨くためにも、コミュニケーションを中心とした看護を行える慢性期の○○科(現在の病院にはない診療科だとよいですね)、または精神科などで技術を磨きたいと考えています。
自分の看護技術も活かしながら、よりコミュニケーションを密に行える場において、患者や家族への対応力や退院に向けた看護計画などの技術を高めていきたいと思います。・・・・」
といった感じでしょうか。
重要なのはとってつけたような理由では、現状の不満を訴えているだけと捉われて、引き止めに合う羽目になります。
できればポジティブな退職理由や前向きな理由を考えて、理路整然と退職理由を師長に説明しましょう。
自分なりに話の展開や理由などを考えておくと、感情的にいっているのではなく、スキルアップしたい、自分の技術を高めるための退職であると理解してもらえるでしょう。
職場に退職理由を伝えるのが自信がない方へ
自力で退職を伝えるのが不安な方や、伝え方を間違えて円満退職に失敗しそうと感じている方には、退職の流れやアドバイスをしてくれる転職サイトのコンサルタントに相談するのが良いかもしれません。
看護師専門に転職のトータルサポートを数多く対応しているので、あなたに合った退職理由を一緒に考えてくれますし、伝える時期やコツなどのノウハウも教えてくれますよ。
しかもたくさんのサポートをしてくれるにも関わらず、すべてのサービスを無料で受けることができます。
当サイトでは、特に大手のマイナビ看護師や看護のお仕事
をおすすめしています。
引き止めで辞めれないときの対処方法
と悩んでいるあなた。
どれだけいっても辞めさせてもらえないのなら退職代行サービスを使うのがおすすめです。
退職代行を使えば、あなたが直接やりとりすることが減るのでかなり楽になりますよ。
看護師が職場に退職理由を伝え方
退職理由のランキングからも「本音の退職理由」があるのは当然ですが、円満退職を目指したいならいくつかポイントを押さえておくことが必要です。
看護師が、職場に退職理由を伝えるときのポイントは以下の3点です。
- ポジティブな理由→そのまま伝えてOK!
- やむを得ない理由→嘘をつかずに正直に伝える!
- ネガティブな理由→そのまま伝えるとダメ!嘘をついてOK
ポジティブな退職理由であればそのまま伝えてOK!
ポジティブな退職理由とは以下のようなものがあります。
勉強・資格取得 | 専門看護師・認定看護師の資格取得
准看護師から正看護師への資格取得 |
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スキルアップ | 現在の分野の専門性を高めるために専門病院へ行く
別分野の看護技術や医療技術を学びたい |
専門看護師・認定看護師の資格取得、現在の分野をよりレベルアップさせたい、別分野の看護技術・医療を学びたい、等々のポジティブな退職理由であれば、そのまま伝えてもOKです。
やむを得ない退職理由は、嘘をつかずに正直に伝える!
やむを得ない理由とは以下のようなものがあります。
家庭環境の変化 | 引っ越し、旦那・家族の転勤 |
---|---|
ライフイベント | 結婚が決まった
子どもを妊娠した 育児のために看護師を休業したい |
傷病 | 自分が病気になり入院が必要になった
腰痛が悪化して現在の職場を継続するのが困難になった 家族の介護が必要になった |
引っ越し、結婚、妊娠、出産、自分の病気やケガ、家族の介護などの影響でやむを得ない退職理由であれば、嘘をつかずに正直に伝えましょう。
ネガティブな退職理由や嘘の理由はそのまま伝えるとダメ?
ネガティブな理由は以下のようなものがあります。
仕事内容や業務量 | 夜勤が多く、きつい
残業が多いのに、サービス残業で長い 少ない人数で多くの看護業務がある |
---|---|
人間関係 | スタッフ同士のコミュニケーションがとれずギスギス
上司からのパワハラやシフト調整が全くない 患者からのセクハラや高圧的な患者が多い 女性ばかりで男性スタッフの肩身がせまい |
給料や福利厚生面 |
給料が業務量とつり合いがとれない 有休はあるのに全く使えない |
夜勤、残業がきつく多い、人間関係が悪く劣悪な環境、休みが取れない、プライベートの時間がない、給料が安いなどのネガティブな退職理由は、そのまま伝えると感情的に退職を考えていると捉えられてトラブルのもととなります。ネガティブな退職理由はそのまま職場に伝えるのはNGです。絶対に避けましょう。
ネガティブな退職理由への対処方法!ポジティブな理由を探す
給料が少ない、休みが取れない、人間関係が悪い、あの先輩と折り合いが悪いなどなどネガティブな退職理由は、本音の部分であるものですよね。
しかし、そのまま退職理由として使うには、職場への不満や不平を訴えるだけになり、円満退職には程遠くなってしまいます。
できれば円満退職したいということであれば、ネガティブな退職理由は胸にしまっておき、ポジティブな退職理由を探しましょう。円満退職したいのであれば退職の時期やタイミングも重要なので参考にしてみてくださいね。
例えば、現状の残業が多く自分の思った看護ができないのであれば、「患者とのコミュニケーションを重視した看護を行いたい」という理由でもよいのではないでしょうか。その理由であれば、慢性期の病棟や精神科看護などへの転職するという転職先の展望も立てれますよね。
自分が現在の状況よりもスキルアップできるように、自分がどのような看護を目指しているのか自己分析してみるのも面白いかもしれませんね。
参考【5分でOK】看護師の自己分析のやり方【転職するときにメリットだらけ】
【まとめ】嘘はだめだけどぼかすのはOK
退職理由のランキングでは看護師の本音の声が多くみられましたが、実際に本音のネガティブな退職理由を伝えるのはNGです。
退職理由は、スキルアップや資格を取得したいなどのポジティブな退職理由を考えましょう。
退職の旨を伝える時期やタイミングも重要で、退職理由の伝え方も感情的にならないように、事前に論理的に説明できるように結論→理由→具体例→結論という流れで話せるように練習しておきましょう。
円満退職をして、次に就職する転職先でもうまくいくようにするためには必要なことですからね!
ちなみに看護師転職サイトのランキングが気になる方は『看護師転職サイトの選び方+ランキングベスト3【脱看護師しましょう】』を参考にしてください。