- 面接での退職理由をまとめるポイントとかないかなぁ
- 退職理由の悪い例と良い例とか回答例文ないかなぁ。
- 面接官が退職理由を聞く理由とか意図って何?
こんな悩みや疑問に答えします。
こんにちは。面接で退職理由をうまく伝えれて、前の月収25万から30万へとアップさせた現役看護師のhachiです。
今回は下のような内容をまとめます。
記事内容
- 面接官が退職理由や転職理由を聞く2つの意図
- 退職理由をまとめる4つの手順
- 退職理由の良い例と悪い例【回答例文も載せてます】
この記事を読めば、面接での退職理由の対策はばっちりになり、面接でいい印象をもってもらえます。
いい印象を持ってもらえば、給料の交渉や雇用条件の調整なんかもスムーズにできるようになりますよ。
退職理由の考え方や、ネガティブな理由をポジティブな理由に言い換える方法を知りたいあなたは下の記事で徹底解説しています。
参考【43サイト徹底比較】看護師の退職理由と例文6選【意思表示の伝え方と注意点も解説】
【看護師向け】面接官が退職理由を聞くのはなぜ?その意図とは?
面接官が退職理由を聞く理由は下の2つがあります。
- 同じ理由で退職しないか確認するため
- 人柄や意欲、モチベーションを確認するため
順番に説明していきます。
同じ理由で退職しないか確認するため【看護師の面接で退職理由を聞かれる理由①】
1つ目の退職理由を聞く理由は、同じ理由で退職しないか確認するためです。
なぜなら、病院や施設では新人スタッフを雇うことは、費用や時間を多く使うため、コストのかかることです。
費用でいえば、求人票を出したり、看護師転職サイトへの紹介料を払ったりといったものがかかります。
また、時間でいえば、面接の調整から面接自体、入職後は仕事ができるようになるまで教育や指導に時間がかかります。
だから退職理由を聞くことで、すぐに辞めるリスクはないか、長く勤めてくれるかを確認したいのです。
人柄や意欲、モチベーションを確認するため【看護師の面接で退職理由を聞かれる理由②】
2つ目の退職理由を聞く理由は、人柄や仕事への意欲、モチベーションを確認するためです。
例えば、面接に来たときの態度が悪い、身なりが悪い人はきっちりとしないと行けない場面ですら、きっちりできない=仕事でもきっちりできないというのはわかりますよね?
これと同じで、退職理由を聞くことで、あなたの人柄はどのようなものか、仕事への向上心があるのか、意欲はあるのか、自分から看護を積極的にしてくれるのか、などなどモチベーションの確認もしたいのです。
病院に合うのか、病棟にいってもすぐに活躍できるのかといったところも重視しているのです。
看護師が面接での退職理由をまとめる2つのポイント
看護師が面接で退職理由をまとめるときに注意するポイントは、下の2つがあります。
- 退職理由がネガティブな理由になったらNG
- 退職理由だけで転職後のビジョンが見えない
順番に説明していきます。
退職理由がネガティブな理由になったらNG【退職理由のまとめるポイント①】
1つ目の退職理由をまとめるポイントは、退職理由がネガティブな理由になったらNGということ。
これは具体例がわかりやすいと思います。ネガティブな理由、NGな理由は下のようにまとめられます。
- 給料が安すぎる
- 前の病院はやる気がでない
- 人間関係が悪すぎてやってられない
上のように自分本位な理由、悪いところしか目を向けれない退職理由はNGです。
と思われるかもしれませんね。
後述しますが、ネガティブな理由をポジティブな理由に変えることが大切です。
一つ例を出すと、
人間関係が悪すぎる→協力しあって看護・医療に関わりたい、自分からも積極的に周りの看護師と協力して治療を進めていきたい
かなり印象が変わりませんか?
退職理由を考えるときには、自分の現状への不満を書き出すことは大切なことですが、ネガティブな理由をそのまま伝えるのはNGです。
退職理由だけで転職後のビジョンが見えない【退職理由のまとめるポイント②】
2つ目の退職理由をまとめるときの注意ポイントは、退職理由だけでは転職後のビジョンが見えないものはだめということ。
面接官は退職理由から人柄やモチベーションを知りたいといいました。
面接官はあなたを採用したら
- どんな看護をしてくれるのだろうか
- 患者や医療スタッフとどのような関わりをしてくれるのだろうか
というのが気になっているわけです。
たとえば下のような例は転職後のビジョンが見えません。
悪い例
一方の下はどうでしょうか。
良い例
悪い例と良い例を比較するとかなり印象が違いませんか?
良い例のほうが、自分の病院に来たときに
ああ、この人が来てくれたら、きっと患者とのコミュニケーションを大切にした看護師になってくれそうだな。
と感じてくれるはずです。
このように、退職理由は、採用したあとや転職後にどんな看護をしてくれるのかビジョンが見えるものにしなくてはいけません。
とはいえ、ここまでの注意点だけでは、下のような疑問があるかもしれませんね。
そこで次に、退職理由をまとめる4手順を紹介しておきます。
もし、一人で退職理由を考えるのが難しいと感じる人は、看護師転職サイトのアドバイザーに相談するのがよいでしょう。
アドバイザーは退職理由を一緒に考えてくれますので、一人でうーんうーん悩む必要がなくなりますよ。
特におすすめの看護師転職サイトはマイナビ看護師や看護のお仕事
なので紹介記事も載せておきます。
いや、注意するポイントはわかったけど、退職理由を具体的にまとめれないなぁ。
看護師が面接に向けて退職理由をまとめる4手順
看護師が面接に向けて退職理由をまとめるには、下の4手順があります。
- どうして退職したいのかをすべて書き出し言語化する
- 退職理由をポジティブな理由に変える
- 退職後や転職後に「どうなりたいか」を考える
- 退職理由と志望動機・理由をリンクさせる
順番に説明していきます。
どうして退職したいのかをすべて書き出し言語化する【看護師の退職理由まとめ方手順①】
1つの目の退職理由をまとめる手順は、どうして退職したいのかをすべて書き出し言語化すること。
まずはあなたが現在の病院での不満や悩みを書き出さないことには良い退職理由を作ることができません。
具体的には下のように書き出していきましょう。
- 退職したいと思ったエピソードを考える
- 給料、業務量、業務内容、残業、人間関係などのソフト面・ハード面の不満を考える
- 理想とする職場のイメージや
上の視点で書き出していくと、あなたがなぜ退職したいと思ったのか、なぜ転職したいと感じたのかがわかってきます。
ネガティブなものも、ポジティブなものもごちゃまぜでいいので次の手順に進みましょう。
退職理由をポジティブな理由に変える【看護師の退職理由まとめ方手順②】
2つの目の手順は、退職理由をネガティブなものからポジティブなものに変えること。
先程書き出した悩みや不満をそのまま退職理由として使うといい印象を持たれないのは先程も説明しました。
ネガティブからポジティブへ変換しましょう。具体的には下のように変えてみましょう。
- 給料が低い→自分の看護に対して、正当な報酬を得られる病院に転職して、より良い看護を提供していきたい
- 残業や業務量が多い、労働条件が悪い→限られた業務時間内で、看護のパフォーマンスを上げていきたい
- 人間関係が悪い→協力できる関係、尊敬できる上司のもとでより成長していきたいし、周りと高めてあっていきたい
上記のようにネガティブなものをポジティブに変えるだけで退職理由といっても印象が変わりますよね。
悩みや不満を、転職後にどうしていきたいか?どのようなものにしていきたいかという視点で考えるといいでしょう。
退職後や転職後に「どうなりたいか」を考える【看護師の退職理由まとめ方手順③】
3つの目の手順は、退職後や転職後に『どうなりたいか』を考えること。
『どうなりたいか』は、言い換えれば、その病院に転職することであなたにどうのようなメリットがあるのかを考えることでもあります。
例えば下のようなことを考えましょう。
- 給料が上がる、年収が上がる
- 休みがとれる、プライベートが充実する
- スキルが上がる、専門看護師や認知看護師をとれる
上記のような、自分がその病院に就職することでどのようなメリットがあるのか、どうなるかを考えることで次の手順に繋がります。
退職理由と志望動機・理由をリンクさせる【看護師の退職理由まとめ方手順④】
4つ目の手順は、退職理由と志望動機・理由をリンクさせること。
先程も書きましたが、退職理由だけでは不十分で、退職理由からあなたが何をしたいのか『採用したあとや転職後にどんな看護をしてくれるのかビジョンが見えるもの』にしなくてはいけません。
退職理由と志望動機は表裏一体です。
悪い例
上は極端な例ですが、退職理由=志望動機になるようにしなくてはチグハグな印象を持たれます。
良い例
- 退職理由が自分の看護に対して正当な対価をもらいたい
→志望動機:スキルに対して成果報酬のように昇給する御社で看護をしたい。 - 退職理由:業務量が多く、残業になることも多い。
→業務を効率にチームで分担しているこの病院で自分の看護技術を活かしたい - 退職理由:(人間関係が悪く)個々が自分の業務だけをする環境を脱したい→チームで協力して看護を展開する環境の貴院で働きたい。
といった具合に、職理由と志望動機・理由をリンクさせることで、退職理由と志望動機が一貫性があり説得力がある答え方になります。
看護師の退職理由の良い例と悪い例5つの具体例【回答例文】
退職理由の良い例と悪い例は下の5つの退職理由別にまとめていきます。
- 給料が安い場合
- 人間関係や師長のパワハラの場合
- 残業が多い、休日がない、とれない、勤務待遇が悪い場合
- 1ヶ月~3ヶ月と短期間で退職した場合
- 自身の体調や腰痛、家族の介護などの場合
順番に説明していきますね。
給料が安い場合【看護師の退職理由の悪い例と良い回答例文①】
給料が安い場合の悪い例と良い例を紹介します。
悪い例
上のようなニュアンスで伝えると当然ですが、悪い印象しか残りません。
給料が低すぎるときのポイントは、正当な評価が、よりよい看護につながること、転職先の評価に対して正当な給料になるところに共感するのが大切です。
良い例
自分の努力が成果に繋がりにくいという看護師という仕事ではありますが、年齢だけでなく、実力や実績を評価してもらえる病院で看護をしたいと考えて、この病院への転職を決意しました。
給料が低すぎるということはいっているものの、自己努力をしていくことや、評価してもらえる病院で仕事をしたい熱意が伝わるようにするとよいですよね。
人間関係や師長のパワハラの場合【看護師の退職理由の悪い例と良い回答例文②】
人間関係が悪い場合や、師長や上司のパワハラ、嫌がらせがひどい場合の、退職理由の書き方を紹介します。
まずは悪い例からです。
悪い例
スタッフ同士で嫌味や悪口をいう雰囲気や、師長や上司からは叱責される毎日でした。
上記のように人間関係が悪い、師長や上司のパワハラはどこの病院でもあることではありますが、そのまま伝えるのは悪い印象を与えます。
人間関係が悪いという退職理由を使うときのポイントは、周りと協力して看護を展開したい、チーム医療を生かして患者と関わりたいという思いをもっていることを伝えるのが大切です。
良い例
その影響もあり、患者の情報共有ができなかったり、協力体制が築けなかったりといった環境でした。
私は、周りとのコミュニケーションを取りながら、患者の治療や看護をチームで進めていきたいという思いがあります。
御社では、チーム医療を重視しているということもあり、個人の力をチーム医療で活かしたいと思い、転職を決意しました。
人間関係がいいところがいいという人も多いでしょうね。
もし、人間関係がいいか調べてほしいということであれば、内情調査をしてくれる看護師転職サイトを使うのがよいかもしれません。
自力や知人の紹介では、人間関係がどうとか、師長や上司がどんな人かというのは調べられませんよね。看護師転職サイトを使うと内情調査で人間関係がいいか、どんな職場か調べてくれますし、そこに勤めている看護師から直接話しを聞いてくれたりして、転職したあとの『違ってた!!』を減らせますよ。
残業が多い、休日がない、とれない、勤務待遇が悪い場合【看護師の退職理由の悪い例と良い回答例文③】
残業が多い、休日がない、とれない、勤務待遇が悪い場合の退職理由の答え方を紹介します。
まず悪い例からです。
悪い例
上記のようにそのまま伝えてしまうと、仕事への意欲が低い、責任感が弱いと評価されかねません。
ただ、仕事を速く終わらせて残業をしない、休暇をしっかりと取ることは、リフレッシュできて、仕事の質も上がり、仕事への意欲も高まりますよね。
そこで、仕事の効率化を図り、高い質の看護を患者に提供したい思いを伝える方向に変えていきましょう。
良い例
そこで、チーム医療が機能している貴院に身を置くことで、余暇時間を確保し、自己研鑽したいと考えています。その上で業務を効率よく行えるようスキルアップしたく、転職を決意しました。
残業が多かったということは言わずとも、業務過多で自己研鑽をする余裕がなかったこと。
転職したあかつきには、『スキルアップしたい』と転職後の仕事ぶりを、人事担当者が想像できるような答え方がベストです。
1ヶ月~3ヶ月と短期間で退職した場合【看護師の退職理由の悪い例と良い回答例文④】
短期間で退職した場合の退職理由の答え方を紹介していきます。
まずは悪い例からです。
悪い例
上記は極端な例かもしれませんが似たようなニュアンスで退職理由を伝えては採用されるわけがありません。
前提として、病院や施設では、雇用する看護師にはできるだけ長く勤めてほしいと考えています。
短期間で退職した経緯がある看護師は、『またすぐに辞めるのではないか』と疑いを書けられるのは間違いありません。
嘘の理由をいって面接を切り抜けるのはよくありませんが、
- 入職後に条件が違っていた
- 希望した診療科や勤務地にならなかった
といった退職理由であれば大丈夫です。
自分なりに転職後に条件や希望を調整したが、うまく行かなかったことや、新天地での意欲などを伝えるとよいでしょう。
良い例
できれば病棟勤務を希望しますが、今回の経験を踏まえて新しい仕事も積極的に勉強していこうと考えています。
短期間で辞めた理由の本音の部分では、人間関係や仕事が合わなかったなどがあるとは思いますが、自己の理由にしないようにしましょう。
と感じた方は下の記事を参考にしてみてください。
自身の体調や腰痛、家族の介護などの場合【看護師の退職理由の回答例文⑤】
最後に自信の体調や家族の介護の場合の退職理由の伝え方を紹介します。
両方とも嘘偽りなく伝えるのが無難です。
注意点としては、自身の体調の場合完治していないのであればそのことを、完治しているのであれば完治しているとしっかり伝えましょう。
良い例
現在は、腰の調子はすっかり良くなり、体調管理を万全にしていますので、業務に支障はありません。
また、家族の介護であれば、勤務体制や休暇のとり方についても交渉をする必要がでてきます。
良い例
今夏は家族の調子も良くなったこともあり、日勤だけであれば復帰が可能だったので転職を決意しました。勤務体制については相談をさせていただくこともあるかと思います。
【まとめ】【転職する看護師へ】面接での退職理由の答え方
面接官が退職理由を聞く理由は下の2つだとまとめました。
- 同じ理由で退職しないか確認するため
- 人柄や意欲、モチベーションを確認するため
また、看護師が面接で退職理由をまとめるときに注意するポイントは、下の2つがあり、退職理由をまとめる4つの手順は下のとおりです。
- 退職理由がネガティブな理由になったらNG
- 退職理由だけで転職後のビジョンが見えない
- どうして退職したいのかをすべて書き出し言語化する
- 退職理由をポジティブな理由に変える
- 退職後や転職後に「どうなりたいか」を考える
- 退職理由と志望動機・理由をリンクさせる
良い例と悪い例については上記を参考に自分なりに修正してみてください。
ただ、注意が必要なのが一人で退職理由を考えていると客観性がなく自分本位な退職理由を考えてしまいがちということです。
できれば、転職のプロに見てもらうのがよいでしょう。
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