結論、看護師からケアマネジャーになるには、介護支援専門員実務研修受講試験に合格してケアマネジャーの資格を取らないといけません。
介護支援専門員とは、介護保険法により2000年から定められた資格で、要介護や要支援者に向けて介護保険や医療保険などから必要なサービスを調整・提供するケアプランを作成するのが主な仕事です。
2014年までは、看護師や保健師などの国家資格を取得している人は一部の試験が免除されていましたが、2015年以降から免除制度は廃止されました。
現在は看護師も介護支援専門員実務研修受講試験のすべての科目を受けなければいけません。
看護師からケアマネジャーになる流れは次のとおり。
- ケアマネジャーの試験受験資格の『看護師の実務経験5年以上』を満たす
- 毎年10月に1回実施されるマーク式60問(120分)のケアマネジャー試験(介護支援専門員実務研修受講試験)に合格する
- ケアマネジャーの実務研修(講義形式と演習形式合わせて87時間の研修と居宅介護支援事業所での3日程度の実習)を受ける
- ケアマネジャーの資格を得る
少なくとも10月の試験に合格したら、その後に講義を受けて、実習にもいかないといけないので、ケアマネジャーの資格を取るのに1年以上時間がかかります。
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まずはこの記事でケアマネジャーへのなり方をみた上で考えても遅くありません。看護師からケアマネジャーになる方法や求人の探し方などをまとめて解説していきます。
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看護師からケアマネジャーになる4つの流れ
介護支援専門員とは、介護保険法により2000年から定められた資格で、要介護や要支援者に向けて介護保険や医療保険などから必要なサービスを調整・提供するケアプランを作成するのが主な仕事です。
法律では以下のように定義されています。
「介護支援専門員」とは、要介護者又は要支援者(以下「要介護者等」という。)からの相談に応じ、及び要介護者等がその心身の状況等に応じ適切な居宅サービス、地域密着型サービス、施設サービス、介護予防サービス若しくは地域密着型介護予防サービス又は特定介護予防・日常生活支援総合事業を利用できるよう市町村、居宅サービス事業を行う者、地域密着型サービス事業を行う者、介護保険施設、介護予防サービス事業を行う者、地域密着型介護予防サービス事業を行う者、特定介護予防・日常生活支援総合事業を行う者等との連絡調整等を行う者であって、要介護者等が自立した日常生活を営むのに必要な援助に関する専門的知識及び技術を有するものとして第六十九条の七第一項の介護支援専門員証の交付を受けたものをいう。
看護師からケアマネジャーになる流れは次のとおり。
- ケアマネジャーの試験受験資格の『看護師の実務経験5年以上』を満たす
- 毎年10月に1回実施されるマーク式60問(120分)のケアマネジャー試験(介護支援専門員実務研修受講試験)に合格する
- ケアマネジャーの実務研修(講義形式と演習形式合わせて87時間の研修と居宅介護支援事業所での3日程度の実習)を受ける
- ケアマネジャーの資格を得る
まず看護師の実務経験5年以上を満たした上で、上記の流れのとおりケアマネジャーになる流れに乗るので、看護師からケアマネジャーになるのに1年以上かかります。
またそこからケアマネジャーの求人探すので、2年くらいケアマネジャーになるのに時間がかかります。
いずれにしてもここからケアマネジャーになる方法を解説していきます。
ケアマネジャーの受験資格「看護師の実務経験5年以上」を満たす看護師からケアマネジャーになる流れ①
ケアマネジャーになる1つ目の流れは、ケアマネジャーの受験資格「看護師の実務経験5年以上」を満たすこと。
ケアマネジャー試験(介護支援専門員)の受験資格は次の2つです。
- 介護施設での相談援助業務など、指定業務の実務経験が5年以上あること
- 国家資格に基づく実務経験が5年以上あること
看護師以外の一般の方がケアマネジャーになるときには介護施設で仕事をしながら実務経験を積む必要があります。
しかし、看護師の場合は2つ目の「国家資格に基づく実務経験が5年以上あること」に該当します。
看護師をはじめとする、理学療法士、作業療法士、臨床検査技師などの国家資格で仕事を5年以上していると、ケアマネジャー試験の受験資格を得られます。
それなら、看護師資格を利用してできる高給料な求人を探す方がいいです。
看護師資格を使ってできる仕事は『現役Nsがコッソリ教える看護師資格が使える39つの珍しい仕事・面白い求人』が参考になります。
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毎年10月に1回実施されるマーク式60問(120分)のケアマネジャー試験(介護支援専門員実務研修受講試験)に合格する看護師からケアマネジャーになる流れ②
ケアマネジャー試験(介護支援専門員実務研修受講試験)はマークシート形式で60問あり、試験時間は120分で、毎年10月に1回実施されています。
ケアマネジャー試験の受験受付は例年5月下旬~7月上旬までなので、願書を受け取り記入して必要書類を集めると考えると4月頃には動き出さないといけません。
ケアマネジャー試験の試験内容は次のとおり。
- 介護支援分野(25問)
- 介護保険制度の基礎知識要介護認定等の基礎知識居宅・施設サービス計画の基礎知識
保健医療福祉サービス分野、保健医療サービスの知識(基礎・総合)福祉サービスの知識(35問)
基本的にケアマネジャー試験対策の問題集を解けば合格はできます。
ケアマネジャー試験の合格率は30%前後ではあるものの、看護師国家試験に比べると難易度は低めと言えるでしょう。
ただ、仕事をしながらの勉強となるため、合格率が低くなっています。
合格率の詳しい内容は後述しています。
ケアマネジャーの実務研修(講義形式と演習形式合わせて87時間の研修と居宅介護支援事業所での3日程度の実習)を受ける看護師からケアマネジャーになる流れ③
ケアマネジャーの試験に合格したら、次は介護支援専門員実務研修を受講し修了が必要です。
介護支援専門員実務研修を受講するには都道府県別で決められた研修施設に行き、講義形式と、実践演習を合わせて87時間の研修を受けなくてはいけません。
また研修が終了したら次は、居宅介護支援事業所での実地実習を3日程度受ける必要もあります。
講義内容や実習内容は、実際にケアマネジャーとして働くためのケアプラン作成や、要介護認定方法などの知識で、現場に出てすぐに仕事ができるようにするものがほとんどです。
ケアマネジャーの資格を得る看護師からケアマネジャーになる流れ④
介護支援専門員実務研修を修了したら晴れてケアマネジャーの資格を得られます。
研修終了後3カ月以内に、都道府県で決められた申請先に介護支援専門資格登録簿への登録申請と、介護支援専門員証の交付申請をします。
申請後1カ月程で介護支援専門員証の交付が受けられるので、これを受け取るとケアマネジャーとしての仕事ができるようになります。
ちなみに介護支援専門員証の有効期間は5年間で、満了日までに研修を受けて更新する必要があります。
看護師からケアマネジャーになるときの求人の探し方は?
ケアマネジャーの資格を取得したら終わりではありません。
ケアマネジャーの求人を探さなくてはいけません。
すでに居宅介護支援事業所に勤務している、もしくは関連介護施設に勤務している場合にはこの章を飛ばしていただいて問題ありません。
しかし、看護師からケアマネジャーに転職する人のほとんどは給料が下がります。
看護師の給料水準までには届きませんが、少しでも給料がいいケアマネジャー求人を探したいはずです。
ケアマネジャーの仕事自体が初めての未経験ケアマネジャーの場合には、教育体制や受持ち件数などで判断するのがおすすめです。
未経験の状態で入って仕事もできず潰れてしまうのは看護師と同じ。まずは経験豊富なベテランケアマネジャーから指導をしっかりと受けて、利用者件数もある程度持てるところで経験を積むのがおすすめです。
また居宅介護支援事業所で経験があるケアマネジャーの場合には「経験者優遇」の求人を探すのがおすすめです。経験者優遇でどの程度給料が上がるかは個別での確認が必要になりますが、未経験よりも高い給料が保証されます。
一方で、居宅介護支援事業所の管理職や幹部になっていく場合もあるため、管理職や統括する役割が苦手な人は注意が必要です。
未経験も経験者でも自分で給料や仕事内容などを1つ1つの事業所ごとで確認するのは大変なので、看護師転職サイトの機能と介護関係求人サイトの機能を兼ね備えたジョブメドレーでの転職活動がおすすめです。
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介護支援専門員(ケアマネ)の具体的なお仕事内容や役割とは?
介護支援専門員の仕事ってケアプランの作成だけじゃないですよね?具体的にはどんな仕事をしてるんですか?
介護支援専門員(ケアマネ)の仕事内容や役割は下のようにまとめられます。
ケアマネのお仕事や役割
- ケアプランの作成
- 利用者・家族の介護相談
- 要介護認定書類の作成代行
- モニタリング
順番に解説していきます。
ケアプランの作成
ケアプランとは、介護サービスの説明や、スケジュールをまとめたもので、このケアプランの作成を行わないことには、介護サービスや訪問介護、訪問リハビリといったサービスを受けることができません。
ケアマネの最も大切な仕事のひとつで、数あるサービスの中から利用者に最適なプランの作成を行います。
ケアプランは、利用者・家族の要望や希望を聴取して、どのようなサービスがその利用者に合っているのか、家族に適しているのかを吟味して、また具体的にどのようなサービスが提供できるのかを説明することがケアマネに求められます
ケアプランを作成する際には、サービスを行ってくれる事業所をどこにするのか、利用料金はどのくらいか、介護保険や医療保険でどの程度費用軽減がされるのかなどの確認します。また、サービス事業者とのスケジュールの日程調整から連絡も行います。
利用者・家族の介護相談
ケアマネのもう一つの仕事が、利用者や家族からの介護相談にのること。
ケアプラン作成の依頼が地域包括支援センターからくることもあれば、直接ケアマネのところに相談が入ることもあります。
介護サービスを始めて利用する方やその家族に、介護保険や医療保険で利用できるサービスの説明や、介護支援専門員(ケアマネジャー)の役割などをしっかりと説明することも重要です。
要介護認定書類の作成代行
ケアマネは、下のようなことが発生した場合には、要介護認定などの書類の作成の代行も行わなくてはいけません。
書類代行が必要な事象
- 病気でADLが低下して要介護・要支援などの介護度が変わりそう
- 新たな介護保険サービスを利用するために再度要介護の確認が必要
介護保険サービスを新たに使いたいけど今の介護度じゃ利用できない、もしくは要介護・要支援度が変わりそうという場合には、地方自治体に要介護認定の手続きを行わなくてはいけません。
この手続きには介護保険に関しての専門的な知識がないと難しいため、ケアマネが代行して行います。介護度の変更のために要介護度の認定調査を再度行う手配をしたり、そのための書類を代行して行ったりします。
サービスのモニタリングと訪問
利用者にケアプランの作成を行い、サービス利用のスケジューリングをおこなったあとには、サービスが不満なく利用できているか、変更が必要はないかなどのモニタリングのために訪問を行います。
下にまとめることに注意してモニタリングを行います。
モニタリング注意点
- 現在のサービスは利用者に合っているのか
- 利用者の健康状態に変化がないか
- サービスへの不満や悩みはないか
上の内容を踏まえて、利用者や家族の必要に応じてケアプラの変更したり、要介護の再調査などを調整したりするために、サービス担当者会議やカンファレンスの調整を行うこともあります。
また、サービス事業者やサービス提供者からの不満やクレームがないかも確認して必要時事業者や提供者の変更の調整を行うこともあります。
看護師からケアマネジャーに転職する8つのメリット
看護師からケアマネジャーに転職するメリットは次のとおり。
- 活躍の場が広がる
- 看護師の経験が活かしやすい
- 夜勤がない(オンコールはある)
- 看護師に比べて身体的負担が少ない
- ケアマネになる条件を満たしやすい
- 看護師とケアマネのダブルライセンス
- 病院から在宅までのトータルケアを考えられる
- 医師との連携がうまいケアマネジャーになれる
活躍の場が広がる
看護師からケアマネジャーに転職するメリット1つ目は、活躍の場が広がること。
介護支援専門員は、介護施設に限らず、公務員である地域包括支援センターへの就職が可能になったり、小規模の居宅支援事業所などなどなど活躍の場がたくさんあります。
転職先の選択肢も増えて仕事のやり方もさまざまです。
また、これから高齢者がますます増えることが予測されるため、就職口には困らないと言えます。
看護師の経験が活かしやすい
看護師からケアマネジャーに転職するメリット2つ目は、看護師の経験が活かしやすいこと。
病院から在宅へ戻るとき、看護師視点で必要なサービスを考えることができますし、介護保険以外にも医療保険で利用できるサービスやその他の活用できそうなサービスを提案できます。
これが介護視点だとどうしても福祉的な視点になり、利用者のADL拡大、自立する力をサポートする方向に向かないこともあります。
その点看護師の経験があるケアマネは、医療的な視点でケアプランの作成や利用者家族の話を聞けて、利用者や家族が在宅で生活しやすいようにサービス提供ができます。
夜勤がない(オンコールはある)
看護師からケアマネジャーに転職するメリット3つ目は、夜勤がないこと。
病棟看護師なら常勤勤務になると必ず夜勤に入らなくてはいけませんが、ケアマネジャーなら夜勤がないので身体的にも精神的にも楽に仕事ができます。
夜勤がないものの、ケアマネジャーにはオンコールがある職場もあります。
利用者さんの急変時に家族から電話が入って対応が必要な場合も。
直接利用者さんの看護をする訳ではないのでそこまで負担が大きくありません。
ただ、職場の携帯を持って帰って常になるか不安な中で寝るのはなかなかに堪えます。
看護師に比べて身体的負担が少ない
看護師からケアマネジャーに転職するメリット4つ目は、看護師に比べて身体的負担が少ないこと。
ケアマネジャーは利用者さんのケアプランを作成するデスクワークや利用者さん宅を訪問してケアプランの見直しなどをする仕事なので、病棟看護師に比べると身体的に楽です。
ケアマネになる条件を満たしやすい
看護師からケアマネジャーに転職するメリット5つ目は、ケアマネになる条件を満たしやすいこと。
上記でも説明したとおり、看護師として5年以上の臨床経験があればケアマネジャー試験に受験できます。
基本的に、「結婚や育児などで時間が欲しい」や「病棟看護から少し離れて在宅も経験してみたい」といった時にケアマネジャーという仕事の選択肢が出てくるはずです。
その時点でほとんどの看護師さんが臨床経験5年以上になっているので、ケアマネジャーは受験資格を満たしやすい=資格をとりやすいと言えます。
看護師とケアマネのダブルライセンス
看護師からケアマネジャーに転職するメリット6つ目は、看護師とケアマネのダブルライセンスになれること。
単純に転職の時に履歴書や職務経歴書の資格欄に「看護師」「ケアマネジャー」とかける分、他の応募者に比べると拍が付きます。
転職活動をの時も、看護師だけでなくケアマネジャーの求人も候補に入れながら転職活動をできる分、他の看護師よりも余裕を持った求人探しができます。
病院から在宅までのトータルケアを考えられる
看護師からケアマネジャーに転職するメリット7つ目は、病院から在宅までのトータルケアを考えられること。
病棟にいると、退院後の介護サービスや福祉サービスがどのようなものがあるか、利用するのにはどのような手続きが必要なのか、どのくらいの費用がかかるのかなどは意識しませんよね?
ケアマネジャーの資格を取得する過程で、介護サービスの利用の流れから具体的な費用、その他に使える福祉サービス、障害者サービスなどを勉強します。
そのため、病棟看護師として仕事をしながらも、退院後の生活をイメージしながら関われます。
退院後の介護サービスや生活を意識しながら看護できるのはかなりの強み。
病院から在宅までのトータルケアを意識できると、退院に向けた関係カンファレンスでも意見を言いやすくなりますよね。
医師との連携がうまいケアマネジャーになれる
看護師からケアマネジャーに転職するメリット8つ目は、医師との連携がうまいケアマネジャーになれること。
ほとんどの看護師さんが「・・・ある・・・。」と答えますよね。
病棟看護師から在宅のケアマネジャーになったところで、コミュニケーションの取りにくい先生は必ずいます。
しかし、そんな時に介護関係からケアマネジャーになった人に比べて看護師からケアマネジャーになった人の方が先生の扱いに慣れている分、医師との連携をとりやすくなります。
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看護師からケアマネジャーに転職する5つのデメリット
看護師からケアマネジャーに転職するデメリットは次のとおり。
- 給与が下がる可能性がある
- 看護師をしながら試験が大変
- 介護支援専門員証の有効期限更新が大変
- 訪問先が汚い、臭い、苦手なペットがいる
- 病棟看護師を続けるなら取るメリットが少ない
給与が下がる可能性がある
看護師からケアマネジャーに転職するデメリット1つ目は、給与が下がる可能性があること。
先ほども確認したとおり、ケアマネになると看護師に比べて年収や給料が下がる恐れがあります。
もし、看護師から転職して給料を上げたいということであれば、『【高収入】現役Nsが看護師の給料事情を徹底解説【安い理由や手取り、昇給平均も解説】』を参考にしてもらった方がよいかもしれません。
ただ、看護師に比べると夜勤がなく、訪問に出ている時間も多いので煩わしい同僚との人間関係に悩婿とは減るかもしれません。(女社会なのであまり変わらないことも)
また、看護師に比べると身体的・精神的な負担も少なく、安定して仕事ができるという点では変えがたいものがありますし、なにより利用者・家族の在宅療養を支えるやりがいも大きいですよ。
看護師をしながら試験が大変
看護師からケアマネジャーに転職するデメリット2つ目は、看護師をしながら試験が大変なこと。
先程も伝えたとおり、ケアマネジャーの試験は毎年10月にあります。そして、試験の受付は5月上旬~7月下旬です。
つまり、10月の試験に向けて勉強をしつつ、5月~7月にはなれない書類の記入や必要書類の取り寄せなどが必要になります。
学生なら、学業やバイトの合間を縫って手続きを進めれば良いのですが、病棟看護師をしながらケアマネジャーの手続きをするのは大変です。
また看護師国家試験に比べれば難易度は低めとはいえ、学生の時のように1日中試験勉強ができるわけがなく、家事や育児、仕事で疲れた身体に鞭を打って勉強しなくてはいけません。
福祉サービスや介護サービス、制度の内容等の勉強になるので、眠たさも半端ありません。
介護支援専門員証の有効期限更新が大変
看護師からケアマネジャーに転職するデメリット3つ目は、介護支援専門員証の有効期限更新が大変なこと。
看護師は国家試験に合格すれば、恒久的に資格が使えますが、ケアマネジャーは違います。
取得してから5年おきに更新手続きが必要なので、ケアマネジャーとして仕事をせずにそのままにしているとケアマネジャーの資格が失効していたということも起り得ます。
訪問先が汚い、臭い、苦手なペットがいる
看護師からケアマネジャーに転職するデメリット4つ目は、訪問先が汚い、臭い、苦手なペットがいること。
利用者によっては日常生活動作が上手く行えず掃除をできなかったり、認知症患者であれば、病的症状で部屋の中を汚したり、食後の後片付けをできなかったりします。
その結果として、自宅が汚れていたり、悪臭が漂っていたりすることもあります。
また、ペットを飼っている利用者もいるため、自分が苦手な動物が近寄ってくる、匂いを嗅がなくてはいけないことも。
スリッパや替えの靴下、場合によってはディスポの靴下カバー、靴カバーなどがあると安心かもしれません。
あからさまに『汚い、臭い』と伝わると患者や家族との関係に傷が付く恐れもあるため、訪問前に二重に靴下を履いておいて訪問後に脱いだり、訪問前にマスクを着用したりする方法が良いでしょう。
病棟看護師を続けるなら取るメリットが少ない
看護師からケアマネジャーに転職するデメリット5つ目は、病棟看護師を続けるなら取るメリットが少ないこと。
極たまに私立系の病院で上司(看護師長)からケアマネジャーの資格と取れと言われることがあるようです。
その場合、病棟看護師の仕事をしながらケアマネジャーの資格勉強をする事になり大変にになります。
そして、病棟看護師をケアマネジャーの資格取得後も続けるのなら、ケアマネジャーの資格を取った意味がほぼありません。
専門看護師や認定看護師なら、病院の就業規則でプラスの手当てが付与されることがありますが、ケアマネジャーにはこのような手当はほぼありません。
なので病棟看護師を続ける場合にはケアマネジャーの資格をとると、更新の手間が増えるだけで旨みがほぼありません。
ケアマネの具体的な一日の流れ・スケジュールとは?
介護支援専門員の1日の流れ・スケジュールは以下のようになっています。
の1日の流れ
- 8:15:ミーティング
今日の訪問やサービス担当者会議の予定の確認。注意事項や申し送りなどの確認を行います。
- 8:30〜12:00:利用者宅訪問・サービス担当者会議への参加
上で説明したとおりサービスがうまく利用できているかの確認のために利用者宅を訪問したり、サービス担当者会議に参加して細かい調整をしたりします。
必要時は福祉用具の車椅子や要介護者用の食器、箸などの調整を行うために事業所にいくこともあります。
- 12:00:休憩
出先でそのまま休憩することもありますし、事業所や地域包括支援センターなどの所属先で休憩をとることもあります。
- 13:00:午前に引き続き業務、記録や報告書の作成
午前に引く続き訪問や会議に参加することもありますし、事業所に戻ってケアプランの作成や見直し、その他の書類作成や利用者や家族、サービス事業所との電話対応を行います。
- 17:00:勤務終了・帰宅
書類整理や電話対応がなければ、業務終了し定時に帰宅できます。
利用者や家族の都合で訪問が遅くなったり、電話対応をしたりして残業になることもあります。
介護支援専門員の給料や年収は?
介護支援専門員(ケアマネ)の給料・月収は平均が21万円前後となっており、年収は410万円ほどとなっています。
ただ、就職する場所によっては、35万円ほどの月収のところもあるため、探し方次第と言えます。
特に大きな事業所よりは小規模の事業所の方が年収が高くなる傾向にあるようなので転職の際には自力で探すよりかは、転職サイトを利用すると情報量で有利になれますし、転職の際にアドバイザーに給料交渉もしてもらえるのでおすすめです。
看護師からケアマネジャーへの転職でよくある質問
看護師からケアマネジャーへの転職でよくある質問は次のとおり。
- ケアマネジャーの合格率はどのくらい?
- 看護師のケアマネジャー試験免除制度は廃止されたの?
- 准看護師や訪問看護師からケアマネジャーになるには?
- 看護師とケアマネの社会的評価はどちらが上ですか?
- 看護師がケアマネ試験に有利なのはなぜですか?
- 看護師資格を持ったケアマネジャーはどれくらいいる?
順番に回答していきます。
ケアマネジャーの合格率はどのくらい?【20%前後】
ケアマネジャー試験の合格率は20%前後で推移しています。
看護師のケアマネジャー試験免除制度は廃止されたの?【廃止されているので看護師でも受験が必要です】
2014年までは、看護師や保健師などの国家資格を取得している人はケアマネジャーの一部の試験が免除されていましたが、2015年以降から免除制度は廃止されました。
現在は看護師も介護支援専門員実務研修受講試験のすべての科目を受けなければいけません。
准看護師や訪問看護師からケアマネジャーになるには?
ケアマネジャー試験(介護支援専門員)の受験資格は次の2つです。
- 介護施設での相談援助業務など、指定業務の実務経験が5年以上あること
- 国家資格に基づく実務経験が5年以上あること
このうち国家資格に含めれる22の資格のうち、「看護師」「准看護師」「保健師」「助産師」も含まれているので、准看護師として5年以上勤務していればケアマネジャーの受験資格が得られます。
また訪問看護師についても同様で看護師として5年以上臨床経験があればいいので、准看護師も訪問看護師も受験資格を得られます。
看護師とケアマネの社会的評価はどちらが上ですか?
看護師とケアマネジャーの間に社会的評価の上下はありません。
看護師は医療の現場からケアマネジャーは在宅の現場から患者さんや利用者さんを支え合っている間柄です。
給料だけみれば看護師の方がケアマネジャーよりも高いため社会的評価が高いと勘違いしている人がいます。しかし、給料だけでみて社会的評価を付けるのは変な話ですよね。
看護師がケアマネ試験に有利なのはなぜですか?
看護師がケアマネジャー試験に有利なのは看護師国家試験で試験勉強をした経験や看護師としての医療経験が試験問題を解くのに役に立つからです。
居宅介護事業所などで介護士として働きつつ、ケアマネジャーに受験する人もいますがその人達に比べると退院支援や看護師の国家試験でケアマネジャー試験の類似ケースを見る事もあるので看護師の方が経験が活きやすいという意味で有利です。
ただケアマネジャー試験の内容は看護師国家試験とは異なるためあまりアドバンテージがないとも言えます。
介護支援専門員に向いている人おすすめの人とは?
介護支援専門員は利用者や家族の要望や希望を聞いてサービスに反映させるのが大切な仕事ですので、コミュニケーション能力や相手の希望を察する能力が高い人が向いていると言えます。
利用者は高齢者が多いので、相手のペースで話を聞くのが苦にならない、家族と利用者の間に入って双方の希望をうまく叶えられる人もおすすめの職種でしょう。
理想に近いケアマネの求人を見つける、探す方法とは?
ただ、看護師転職サイトを利用することで、自力で転職活動をするよりも成功率がグッとアップしますよ。
自分で探すのは難しいと考えている人も多いのでは?
やはり自力で探すと、ケアマネの求人は見つかりにくいうえに下手な求人につかまると訪問の件数が多くなってしんどい思いをするかもしれませんよ。
そんな探しにくいケアマネの求人をいかに探すか?
それは看護師転職サイトに登録するのが一番確実です。
看護師転職サイトでは、登録した人にしか求人情報が探せない機能がありますので、公に出しにくい求人も多く出ています。
つまりケアマネの求人も見つけやすいのです。
まず登録しないことにはケアマネの求人を探せませんので、当サイトでおすすめしている『マイナビ看護師』『レバウェル看護(旧看護のお仕事)』『ナースではたらこ』などの看護師転職サイトに登録をしましょう。看護師転職サイトについては以下の記事でまとめているので参考にしてもらえばよいです。
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具体的には下のようなサポートをしてくれます。
- 退職の手続きへのアドバイス
- 履歴書や職務経歴書へのフォロー
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- 面接対策や面接への付き添い
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- 給料や勤務条件の交渉
- 転職後のサポート
これらのサポートがすべて無料で受けることができるんです。なぜ無料なのと思ったかたは『看護師転職サイトが無料で使えるのか?』を参考にしてみてください。
参考看護師転職サイトはなぜ無料で使えるのか?【病院から報酬をもらってるからです】
ケアマネは求人探しからして難しいので、できれば複数の看護師転職サイトに登録することでさまざまなケアマネの求人の中からあなたに合った求人を選ぶことができます。
むしろ一つだけだと偏った求人情報になる恐れもありますので、できるだけ多くの選択肢の中からあなたにピッタリの求人を探してくださいね。
看護師転職サイトのおすすめのランキングは別の記事にまとめてあります。
人気記事看護師転職サイトランキング【脱看護師しましょう】
参考お祝い金がある看護師転職サイト4選【損する人はお金に目がいく人】
ケアマネジャー以外に看護師資格を活かせる他職種
ケアマネジャー以外の看護師資格を活かせる他職種は次のとおり。
- 助産師
- 保健師
- 看護教員
- 派遣看護師
- 児童福祉司
- 産業保健師
- 訪問看護師
- 病児保育士
- 学校看護師
- 保育園看護師
- 刑務所看護師
- シップナース
- 機能訓練指導員
- 離島応援ナース
- 介護施設看護師
- 精神福祉相談員
- ケアマネジャー
- カウンセリングナース(心理カウンセラー)
- データマネージャー
- 福祉用具専門相談員
- サービス管理責任者
- アートメイク看護師
- ナースキャスト/テーマパーク看護師
- MR(医療情報担当者)
- 美容クリニック看護師
- バイトやパート看護師
- 学校保健室(養護教諭)
- 重症心身障がい児看護師
- 臨床開発モニター(CRA)
- 治験コーディネーター(CRC)
- 福祉住環境コーディネーター
- コールセンター(健康相談員)
- ツアーナース・イベントナース
- 検診センター看護師(献血ルーム)
- 検疫官(看護師)
- 乳児院・児童養護施設看護師
- デイサービス
カウセリングナース以外の看護師資格を活かしてできる他職種は『1651いいねバズツイの看護師辞めて転職におすすめの他職種37選&違う仕事』を解説します。
ケアマネジャー以外の看護師の就職先ランキング
ケアマネジャー以外の看護師の就職先ランキングは次のとおり。
- 病棟看護師【就職先:病院】
- 保健師【就職先: 都道府県・市町村】
- クリニック看護師【就職先:クリニック(診療所)】
- 訪問看護師【就職先:訪問看護ステーション】
- 産業保健師(企業看護師) 【就職先: 企業】
- 介護施設看護師【就職先:特別養護老人ホーム】
- 介護施設看護師【就職先:介護老人保健施設】
- 美容看護師【就職先:美容クリニック】
- 保育園看護師【就職先: 保育園や幼稚園】
- 健診看護師【就職先:健診センター、献血ルーム、検診バス】
- 治験コーディネーター(CRC) 【就職先: 製薬会社・CSO企業】
- カウセリングナース【就職先:老健や特養】
- 離島応援ナース【就職先:へき地や離島の病院】
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