- 夜勤がつらい
- 殺伐とした雰囲気、人間関係がしんどい
- 残業も多いし、業務量が苦しい
となっていませんか?
今回はそんなあなたに市町村保健師をおすすめしたいです。
そんな中でいると保健師という仕事が魅力的に見えるのではないでしょうか?
でも実際転職しようとする時って何をしたらいいのかな?試験とかあるっていうしいまから勉強っているのかな?
実際転職したときのメリット、デメリットも知りたいなぁ。
今回は保健師の転職を考えているあなたへ、上の疑問を解消していきたいと思います。
それではまず、看護師から保健師になるためのスケジュールから確認していきましょう。
その他の看護師におすすめな他職種を知りたい方は下の記事が参考になります。
参考看護師免許を活かす看護師以外の他職種23種を紹介【転職サイトに登録でOK】
また副業やダブルワークとしてブログやWebライターで稼ぐのにもありと考えている人は下の記事が参考になります。
参考【ラクは嘘】看護師が副業Webライターで月1万円稼ぐ方法【クラウドワークスで7日で可能】
参考【2021年】看護師におすすめ!副業ブログで稼ぐ方法を徹底解説【バレない】
市町村保健師や行政保健師を目指すなら保健師経験のあるけんぼうさんの記事『行政保健師を辞めて看護師に戻った僕が公務員を辞めたいと思った理由6選』が参考になります。
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看護師から保健師になるためのスケジュールや流れ
まず看護師から保健師になるための大雑把な流れを確認しておきましょう。
看護師から保健師になるためには、以下のスケジュールや流れを確認しておくことが必要です。
- 保健師資格を得るために保健師養成学校へ入学
- 保健師国家試験を受験し保健師資格を得る
- 保健師国家試験の前の年に市町村保健師試験に受験し内定をもらう
上記について順番に解説していきます。
ちなみに看護師転職サイトのおすすめのランキングが知りたい方は『看護師転職サイトの選び方+ランキングベスト3【脱看護師しましょう】』を参考にしてください。
保健師には保健師資格が必要(取得済みの方は飛ばして下さい)
保健師になるためには、保健師の資格を取ることが必要です。
看護師から保健師の資格を取るには以下の3つの条件を満たす必要があります。
- 看護師の資格を持っていること
- 保健師養成学校で1年以上学び「保健師国家試験」の受験資格を得ること
- 「保健師国家試験」に合格すること
そしてこの3つの条件を満たす方法は2つあります。
- 看護師学校・大学を卒業と同時に看護師と保健師の受験資格を得る方法
- 看護師として実務経験を経てから、保健師養成学校にて、保健師の受験資格を得る方法
今回は看護師から保健師になる方向けのため、2つ目の看護師として実務経験を経てから、保健師養成学校にて保健師の受験資格を得る方法をメインに説明いたします。
※保健師資格をすでにお持ちの方はこの項を飛ばしてください。
「保健師国家試験」の受験資格を得るには保健師養成学校に行く必要がある
まず、看護師の実務経験を積んでから保健師を目指すとなるとかなりのハードルが高くなります。
先程もいったとおり、看護師を辞めて、保健師養成学校に入学する必要があります。
保健師養成学校にも2つの種類があります。
- 1年制の保健師養成学校への入学
- 看護大学への3年次編入
順番に解説します。
まず、1年制の保健師養成学校への入学には、以下の試験を通過する必要があります。
適正診断、面接、作文など。
1年制の保健師養成学校のため、1年間学校に通うことで「保健師国家試験」の受験資格を得るための単位取得が可能です。
また、看護大学への3年次編入の場合には以下の試験を通過する必要があります。
看護学の試験(国家試験内容で十分)、英語、現代文、小論文、数学など適宜大学
指定する科目への試験
看護大学への3年編入となるため、3年、4年と2年間のスクーリングが必要で、2年間通うことでようやく「保健師国家試験」の受験資格を得ることができます。
ただ、看護大学への編入といっても国立大学への編入になるため、編入試験の難しさもアップしますし、倍率も高くなっています。
余談になりますが、大学なので看護師以外の学部もあるので出会いを求めて、サークル活動に憧れてという人には良いかもしれません。
ちなみに保健師養成学校の入学試験情報については、まとめて東京アカデミーさんのサイトで紹介されているので参考にしてみてください。
東京アカデミー;保健師・助産師学校試験概要(保健師)
保健師養成学校の学費や奨学金は?
保健師養成学校に入学する上で以下のようなお金がかかることを念頭にいれておきましょう。
- 入学金
- 授業料・学費
- 実習費・宿泊費
- 教科書代
1年制の保健師養成学校であれば100万円〜200万円程度
看護大学への編入であれば200万円〜400万円程度
保健師養成学校によってかなり異なりますが、学費や生活費などをトータルすると100万円〜400万円ほどかかります。
学費や生活費で生活するのも厳しくなりそうだという方は、勤務する病院によって『保健師支援制度』があるところもあります。
当サイトでもおすすめしている看護師転職サイトのレバウェル看護(旧看護のお仕事)やマイナビ看護師では教育支援制度がある求人も紹介しているので、無料登録の上で探しみてはどうでしょうか。
また、東京都では『東京都看護師等修学資金』という奨学金制度があります。自分の都道府県でも奨学金制度がないか確認してみてはどうでしょうか。
「保健師国家試験」に合格して保健師資格を得る
保健師養成学校で「保健師国家試験」の受験資格を得たあとには、「保健師国家試験」に合格しなくてはいけません。
しかし、「保健国家試験」についてはそこまで心配する必要はないかもしれません。
例年の「保健師国家試験」の合格率は99%近くあります。つまり、受ければほ合格できるといったレベルの簡単さです。
簡単といっても、国家試験なのでしっかりと国家試験対策は必要になりますが、保健師養成学校への入学や編入試験の方がよっぽど大変です。
ちなみに保健師の勉強は1冊の本を繰り返し解くだけで十分ですが、管理人も心配で何冊か購入して対策をおこなっていました。
当サイトの管理人が実際に使用していたのは『クエスチョン・バンク 保健師国家試験問題解説 2020』『保健師国家試験のためのレビューブック 2020』といった本です。
参考までに。
市町村保健師になるにしても受験時期が人によって違う
市町村の保健師として仕事をしたいと思うのであれば、市町村保健師の公務員試験を受けなくてはいけません。
下記で説明する3つのパターンのどれかになると思うので自分のパターンを確認してください。
- 保健師資格を持っている場合;今年でも来年でもすぐに市町村公務員に受験可能
- 1年制の保健師養成学校へ入学して次の年に保健師として就職したい場合;入学した年に市町村公務員試験に受験
- 看護大学へ3年次編入;看護大学4年制(2年目)に市町村公務員試験に受験
自分がどのパターンなのかによって市町村の公務員試験を受験する時期がことなりますので注意しましょう。
また、『県市町村保健師に3つ同時合格した管理人の公務員試験勉強方法』や『保健師から看護師へ転職した管理人の体験談』でも話していますが、市町村保健師の公務員試験時期は6月ごろ〜10月ごろと開きがあり、各市町村ごとで時期が異なります。
よくいえば、時期さえ被らなければ複数の場所を受験できるといえます。
自分が受ける時期をよく確認して、各市町村の公務員試験情報を確認しておきましょう。
ちなみに『◯県 2020年度採用試験』『◯市保健師採用試験』と検索すれば出てくると思います。
保健師の雇用形態によって転職の仕方が違う
保健師には雇用形態が2種類あります。
- 正規職員
- 臨時職員
正規職員になるためには、市町村の試験を受けて4月採用になりますが、臨時職員だと不定期で募集されるため、採用時期はその時々で違います。
正規職員保健師としてなら試験を受ける必要がある
正規職員としてなら、各市町村の公務員試験を受験して合格して内定をもらう必要があります。
先ほども説明したとおり、各市町村で6月ごろ〜10月ごろより筆記試験、面接試験が開始されます。受験倍率が高いところだと、採用枠が2名のところに20名や40名受験生がきて、10倍や20倍といった競争率になることも。
正規職員だとそのくらいの競争率になってもおかしくないくらい採用されるためのハードルが高くなっています。
競争率が高いところをどう切り抜けるか?
それはもう、筆記試験で圧倒的な差をつけるしかありません。以下にて公務員試験の勉強方法を具体的に解説しているので参考にしてみてください。
臨時職員の市町村保健師求人もあるがおすすめはしない
臨時職員の保健師は、競争率も低く、裏口就職できる場合もありますが、あまりおすすめはしません。
その理由は2点ありまして、1つ目が給料がとんでもなく低いこと、2つ目が臨時期間が終わると無職になるリスクが高いためです。
私は以前県の保健師をしていましたが、市町村で臨時の保健師で採用された方を6人ほど知っています。臨時職員として募集された理由はほとんどが育休や病休での保健師の欠員でしたが、6名のうち1名は正規職員の試験を受けてそのまま市に採用されていましたが、6名のうち5名は看護師に戻った方や市町村から紹介された安い給料の臨時職員やその他の公的機関での仕事を続けている人、無職になり行方知らずの人とマチマチです。
6名の方が口を揃えて言っていたのは、『看護師からの転職だから給料が安すぎて生活水準が下がった』ということでした。
また、上で紹介したとおり、臨時職員の期間が終わるとそのまま無職or市町村の雑用として使われるリスクだが高いです。
でも裏口で採用されるケースもあるでしょう?と淡い期待がある方もいるでしょうが、それはだいぶ昔のことです。現在も臨時職員から正規職員へとそのまま採用されるケースがあると聞きますが、それは極めて稀なケースです。このご時世で裏口採用なんて大ぴらにできませんから。
できることであれば、臨時職員になることはおすすめしません。もし、臨時職員として保健師就職しても、必ず正規職員になるため、各市町村の採用試験を受験して翌年は正規職員として採用されるように努力が必要になります。
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市町村保健師の年収ってどのくらい?
保健師って年収どのくらいなんですか?結構安いイメージが保健師の平均年収は、約530万円となっており、看護師の平均年収より大幅に多いという結果になっています。
ただ、これには大きな罠があります。年齢別の年収を見ればわかることですが、保健師は年齢が上がらないと年収が全然上がらないのです(公務員って感じですよね笑)
- 20代;300万円〜375万円
- 30代;410万円〜470万円
- 40代;520万円〜590万円
- 50代;620万円〜630万円
- 60代;427万円
上記のように20代後半で400万円を超えるか超えないかという年収です。正直生活も苦しいくらいの年収と感じてしまいます。
保健師は30代後半から40代になって一気に年収が伸びる傾向にあるため、その時期まではじっと我慢することが求められます。
年収は低いものの、退職金はたくさんもらえると考えれば納得できるかもしれませんね。
ただ、現在公務員全体で給料が上がりにくくなっている印象を受けますので、今後どこまで給料の伸びが維持されるのかは不透明と言えるかもしれませんね。
市町村保健師の仕事内容とは?
保健師の仕事は以下のようにまとめられます。
- 母子保健
- 成人保健
- 介護予防関係
- 各種講演会の準備から実施
- 地域で起こる問題解決
- 母子健診から特定健診、すべての事業に関する予算取りとお知らせから事務作業
順番に紹介していきます。
母子保健業務は、検診と訪問がメイン
母子保健業務は、3ヶ月検診や1歳半検診といった『乳幼児検診』と、新生児訪問や検診でピックアップされた子ども、保護者の『訪問』業務がメインです。
各市町村の体制にもよりますが、3ヶ月健診や1歳半健診、3歳児健診などの乳幼児健診は母子保健科すべての保健師で行い、そこから支援が必要な母子の訪問は地区別で担当保健師を分けて行なっている市町村が多いかもしれません。
新生児訪問も地区別で分けて訪問を行なっていることもあれば、助産師に委託していることもあります。
ちなみに、健診だけを行えば良いわけではなく、健診に来る医師や歯科医師の調整、歯科衛生士や保育士の調整などなど日程調整から医師にお願いに頭を下げにいくなどの業務もあります。
当然ですが、健診や訪問を行えば、記録を残さなくてはいけませんし、今後の方針をスタッフ間でカンファレンスを行います。
市町村によっては一週間に一回、二週間に1回ほどのペースで、困難ケース、虐待ケースなどの対応を検討するカンファレンスを行なっていますので、担当地区の困難ケースの資料作りやプレゼンの準備も必要になります。
成人保健は特定健診と糖尿病予防関係業務とキーワードは『透析』
成人保健は、特定健診(40歳〜74歳のすべての被保険者・被扶養者を対象に行う健診)がメインの業務になります。また、がん関係の健診も行なっています。
特定健診がメインといいましたが、実はここからピックアップされた糖尿病予備軍の方や透析予備軍の方への保健指導や悪化させないことが重要な仕事と言えます。
ここで少し話が変わりますがあなたは透析患者の1人あたりの医療費が年間でどのくらいかかるかご存知ですか?
透析患者1人あたりの年間医療費は約500万円です。
この500万円という医療費はどこから出るのでしょうか?患者の実費負担は実質月1万円です。のこりの450万円程は医療保険から出ています。
透析患者が年間で市町村から2人出るだけで年間1000万円の予算を市町村が捻出する必要があるわけですね。
話を戻します。
先程説明したとおり、特定健診で仮にHbA1c;10以上とでた場合その方が重度の糖尿病になり腎臓を悪くして人工透析になったとしましょう。その時点で年間医療費が500万円かかることになります。これらの医療費は市町村住民の税金でまかなわれるわけですが、これを予防するのが成人保健領域の保健師の役割になります。
ただ、単に特定健診を行うだけでなく、たとえば特定健診のデータによって訪問を行なったり、医療機関への受診を促したりする保健指導をすることも仕事の一つになります。
また、糖尿病関係機関で構成される糖尿病ネットワーク会議を開催して、糖尿病予備軍への介入方法を検討するのも仕事です。ちなみにこのネットワーク会議を構成するのは、市町村のクリニックの医師、糖尿病専門医療機関の医師といった重鎮です。
地域にもよりますが、クリニックの医師と糖尿病専門医療機関の医師との間で軋轢があったり、行なっている糖尿病の治療が少し古かったりすることもあり会議自体の運営が難しいこともしばしばあります。
住民に対してのみ特定健診を行い、保健指導をすると考えているのであればかなり甘いです。むしろ、糖尿病予備軍を見ている医師に対してどのように介入していくかが保健師の力量が試されるといっても過言ではありません。
当たり前ですが、母子保健同様で健診や訪問を行えば記録を書かなくてはいけませんし、特定健診のデータをまとめたり、ネットワーク会議向けの資料作りや、医師のもとへと挨拶まわりや根回しなどもしなくてはいけません。
介護予防関係は訪問と地域包括支援センター業務
市町村の保健師が行うのは、介護予防関係の業務です。
介護になると介護保健を使ってもらいサービス利用となりますが、介護予防はサービスを使うこともありますが、基本的には介護保険の対象にならないようにするのが目的になります。
大まかには以下のような仕事をしています。
- 訪問
- 運動機能向上のための集団指導
- 地域サロンの活動支援
- 介護予防関係関係者会議、地域包括ケア会議の運営
- 認知症予防教室やフレイル予防教室、歯科関係教室
介護予防をひとつとってもさまざまな取り組みをしています。
まず介護保険が必要になるかならないか微妙なラインにいる高齢者への訪問業務があります。訪問することでその高齢者の生活パターンを把握して可能であれば地域サロンへの参加や、介護予防教室への参加促しを行います。
地域によっては調査を行い、訪問が必要な人をピックアップしてローラー作戦的な訪問を行なっている市町村もあります。
集団指導では、介護予防のための運動や体操教室、歯周病予防の教室、地域でのサロン運営の支援などを行い、高齢者の居場所作りをサポートするのも重要な役割です。
介護予防のために介護保険を利用する場合には、その高齢者のケアマネジメント計画の作成をしたり、サービス利用の調整を行なったりもします。
母子保健、成人保健同様で、介護予防関係の支援者や医師、ボランティアを集めて行う会議の運営から準備などもしなくてはいけません。
訪問や会議の記録はいうまでもなく行うわなくてはいけないので説明は割愛します。
各種予算どりから検診関係のお知らせ業務、事務作業が多い
ここまで母子保健、成人保健、介護予防と市町村の保健師の仕事を紹介していきましたが、どれも財源はすべて税金から出てきます。
そして年に1回必ず予算取りをするためにプレゼンをする必要があります。会社と同じですけど、『なぜこの事業をしなくてはいけないのか?』『本当に必要な事業なのか?』といったところを課長、市長と話し合う場を設けられます。
たとえば、あなたが保健師になったらやりたいことがあるのであれば、その事業をするためにも予算を取らなくてはいけません。
何事もお金ですね。
この予算どりのための資料作りが大変です。慣例に従ってやる事業に関してはすぐに通過しますが、新規事業をするためにはどこかの財源を減らしたり、調整したりする必要が出てきますので。
質問への応対準備や、答えれない質問やデータについては後日用意して回答しなくてはいけません。
こういったことは看護師のときにはやることがないので戸惑うかもしません。
また、各種健診や事業のお知らせを行うには、住民宅への郵送が必要になりますが、これを外部の業者に委託するととんでもない予算が必要になります。
つまり、保健師や事務員だけで、母子関係の『3ヶ月健診』『1歳半健診』『3歳児健診』、成人保健の『特定健診』『各種がん検診』などなどのお知らせの作成から郵送の準備をしなくてはいけません。数件ならいいですけどこれが数千件あります。
もっと具体的にいうなら、封筒に住所や名前を記載したり(pcでさくっとできますが)、封筒にお知らせの紙を入れたり、封筒ののり付けしたりしなくてはいけません。
訪問や健診だけのイメージでいると痛い目合うかもしれませんよ。
市町村保健師に転職するメリットとデメリット
看護師が市町村保健師に転職するメリットとデメリットは以下のようにまとめられます。
- 土日休みで規則正しい
- 残業が少なく定時で帰れる
- 公務員なので安定している
- 有給休暇がとりやすい
- 多くの住民の健康に関われてやりがいがある
やはり、公務員ということもあり、土日祝日は必ず休みです。というよりはカレンダー通りといったほうが良いかもしれません。
また、仕事のやりかたによっては残業が少なく、定時帰宅もできますし、有給休暇も取りやすいというのも看護師とは大きくちがいますよね。
上でも説明したとおり、住民の人生に幅広く長く関わることができるためやりがいも大きいです。
- 若い頃は年収が少ない
- 精神疾患ケースや虐待ケースで精神的な負担が大きい
- 看護技術を生かす機会が少ない
ただ、看護師に比べて夜勤手当やそのほかの手当がつかず若い頃は給料が低いというデメリットがあります。40代くらいになると看護師の方が年収が低くなることが多いですがそれまでは辛抱が必要と言えます。
余談ですが、『保健師から看護師に転職した管理人の体験談』でも話しているとおり残業代がつけにくかったり、サービス残業を強要されたりそれが美徳とされたりと公務員独自の暗黙のルール、慣習などもあり、看護師と大きく違いを感じることもあります。
実際下のような悩みで保健師から転職を考えている人もいます。
市町村保健師から看護師への転職について
市町村保健師2年目の者です。
大学卒業後、地元(とても田舎)の市役所に保健師として就職しました。
職場の人間関係(上司からのパワハラ)、
田舎での生活(実家暮らし)が精神的に辛い毎日です。
デスクワークが多く、保健師としてのやりがいを感じられません。
そこで甘い考えなのは重々承知なのですが、
都市部へ看護師として転職を考えています。
また、電話相談、訪問相談では、精神疾患を持っている患者から陰性感情を持たれてひどいことを言われたり、「死にたい」「自殺する」といった言葉にさらされたりといったことが日常的にあります。
また、虐待ケースでは介入自体を拒否されたり、子ども酷い状態を垣間見たりして精神的に負担を感じる方もいるかもしれません。
以前には金沢市で生活保護関係の相談で職員が刺傷した事件もありました。産経新聞金沢市職員刺傷事件公務員に対してマイナスの感情を抱く住民も少なくありませんのでそういったデメリットもあります。
看護師から保健師に転職すると看護技術を使うことはほぼありません。あるとすればバイタル測定くらいです。採血や点滴なんて市町村保健師がすることはまずありませんし、医療機器を使うこともありません。看護師としての技術や知識はどんどん風化していしまうことは理解しておきましょう。
市町村保健師に転職するときのポイント
市町村保健師に転職するときの3つのポイントは以下のとおりです。
- 看護師、保健師の人脈を活用する
- 公務員試験の時期をよく確認しておく
- 看護師転職サイトに登録しておく
順番に確認していきましょう。
看護師、保健師の人脈を活用する
看護師や保健師は女性の業界ですから、産休や育休といった欠員がでやすい特徴がありますよね。
特に保健師は産休や育休の取得期間が長い傾向にありますので、そのような情報は、看護学校時代や同僚からの人脈を使って集めておきましょう。
欠員が出るということは、補充がされるため正規職員や臨時職員の保健師採用試験が突然行われる可能性が高くなります。
臨時職員は避けたいという方も正規職員としての採用試験が臨時で行われるケースもあります。人脈の活用は必須ですよ。
公務員試験の時期をよく確認しておく
公務員試験の情報は、市町村のホームページでしかほぼ掲載されません。一部の市町村が看護師転職サイトに掲載することもあるようですが、ほぼないといってもいいくらいです。
まず都道府県の採用試験が5月ごろより徐々にホームページに掲載され始めます。昨年度どの時期に採用試験の掲載が始まったのかを確認して試験への申し込み期間がすぎる前に応募できるようにチェックしておきましょう。
だいたいの公務員試験応募期間はホームページに掲載されてから1か月ほどです。すごく短いですよね。
こまめに自分が受けたい行きたい市町村のホームページは確認して、申し込み遅れがないようにしましょう。
看護師転職サイトに登録しておく
最後は、看護師転職サイトに登録しておくことをおすすめさせてください。
保健師としての採用情報は市町村のホームページでしかほとんど掲載されませんが、稀に臨時職員募集や正規職員募集の求人が掲載されることがあります。
また、市町村の保健師以外にも産業保健師の求人情報も看護師転職サイトに掲載されます。産業保健師は応募が殺到するため『非公開求人』として看護師転職サイトに掲載されることが多いです。『非公開求人』とは看護師転職サイト内のみに求人を出すことです。
つまり、看護師転職サイトに登録しておかないと求人情報自体を入手できないということです。また、転職サイトではアドバイザーがあなたの履歴書の添削、面接対策、給料交渉までサポートしてくれますよ。
当サイトでおすすめしているのは、レバウェル看護(旧看護のお仕事)やマイナビ看護師といった大手の優良看護師転職サイトのみですので、あなたが気にいったところに登録してみてください。
【まとめ】保健師になるのは難しいけど看護師にうんざりしているならおすすめ
看護師が市町村保健師に転職する流れから、メリットデメリット、仕事内容までをまとめてみました。
管理人は保健師から看護師へ転職しましたが、保健師も魅力的な仕事だと思います。
ただ、公務員試験はかなり難しく人と勝ち抜くのが大変です。
でも安心してください。管理人が県や市町村3つの保健師で内定をもらったときの公務員試験の勉強方法を解説しているので、参考にして勉強すれば、確実に合格できます。しっかりと公務員試験対策をして合格や内定をもぎ取ってきてください。
あなたの転職がうまくいくことを願っています。
保健師以外に看護師資格を活かせる他職種
保健師以外の看護師資格を活かせる他職種は次のとおり。
- 助産師
- 保健師
- 看護教員
- 派遣看護師
- 児童福祉司
- 産業保健師
- 訪問看護師
- 病児保育士
- 学校看護師
- 保育園看護師
- 刑務所看護師
- シップナース
- 機能訓練指導員
- 離島応援ナース
- 介護施設看護師
- 精神福祉相談員
- ケアマネジャー
- カウンセリングナース(心理カウンセラー)
- データマネージャー
- 福祉用具専門相談員
- サービス管理責任者
- アートメイク看護師
- ナースキャスト/テーマパーク看護師
- MR(医療情報担当者)
- 美容クリニック看護師
- バイトやパート看護師
- 学校保健室(養護教諭)
- 重症心身障がい児看護師
- 臨床開発モニター(CRA)
- 治験コーディネーター(CRC)
- 福祉住環境コーディネーター
- コールセンター(健康相談員)
- ツアーナース・イベントナース
- 検診センター看護師(献血ルーム)
- 検疫官(看護師)
- 乳児院・児童養護施設看護師
- デイサービス
保健師以外の看護師資格を活かしてできる他職種は『1651いいねバズツイの看護師辞めて転職におすすめの他職種37選&違う仕事』を解説します。
保健師以外の看護師の就職先ランキング
保健師以外の看護師の就職先ランキングは次のとおり。
- 病棟看護師【就職先:病院】
- 保健師【就職先: 都道府県・市町村】
- クリニック看護師【就職先:クリニック(診療所)】
- 訪問看護師【就職先:訪問看護ステーション】
- 産業保健師(企業看護師) 【就職先: 企業】
- 介護施設看護師【就職先:特別養護老人ホーム】
- 介護施設看護師【就職先:介護老人保健施設】
- 美容看護師【就職先:美容クリニック】
- 保育園看護師【就職先: 保育園や幼稚園】
- 健診看護師【就職先:健診センター、献血ルーム、検診バス】
- 治験コーディネーター(CRC) 【就職先: 製薬会社・CSO企業】
- 保健師【就職先:老健や特養】
- 離島応援ナース【就職先:へき地や離島の病院】
- ツアーナース【就職先:看護師派遣会社】
- テーマパーク看護師【就職先:遊園地や水族館などのアミューズメントパーク】
- シップナース【就職先:豪華客船運営会社】
- イベントナース【就職先:看護師派遣会社】
- 検疫官看護師【就職先: 検疫所】
- 刑務所看護師【就職先: 刑務所】
- コールセンター看護師【就職先:看護師派遣会社】
- 乳児院・児童養護施設看護師【就職先: 乳児院・児童養護施設】
看護師の資格を活かす就職先ランキングや詳しい仕事内容や給料(年収)、求人の探し方一覧を見たい人は『現役6年目Nsがおすすめ!!看護師に人気の就職先ランキング22選&求人の探し方』で解説しています。