こういった疑問にお答えします。
ツイッターでも度々この話題がでるくらい根が深い問題?ですよね。
事実、私(ハチ)も精神科看護師を4年間やっていますけど、同期からは『看護技術なくならね?』『話聞くだけやろ?』と言われちゃってます。
実際、精神科看護師は『看護技術』は少ないですが、決して『使えない』とは思いません。
そこで、今回は下の内容を解説。
- 精神科看護師が使えないと言われる理由
- 精神科看護師の
精神科看護師が一矢報いれたらと思います。
3分ほどで読める内容になってるんで、
と考えているあなた。3分間だけください。それだけであなたの背中を押せるはずm(_ _)m
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精神科看護師が使えないと言われる4つの理由
精神科看護師が使えないというのは不本意なんですが下のような理由でしょうか。
- 看護技術・医療行為がほぼないから
- 話を聞くだけ(傾聴)だから
- 定時退社するから
- 毎日同じ業務ばかりだから
書いててつらくなりますけど詳しく解説しますね。
看護技術・医療行為がほぼないから
精神科看護師は看護技術や医療行為がほとんどありません。これは事実。
精神科でやる看護技術といえば、
- 採血
- 点滴
- 筋肉注射
- 拘束
くらいですね。
オペ出しはありませんし、ドレーンや吸引吸入、モニター観察などなど管理が大変な看護技術はほぼありません。
もっと詳しい精神科看護師の仕事内容を知りたい人は『【2021年最新】精神科看護師転職マニュアル【仕事内容・役割・やりがい徹底解説】』を参考にしてください。
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話を聞くだけだから
『精神科は患者の話を聞くだけ』だから、これもよく聞く精神科看護師が使えないと言われる理由。
結論、精神科看護師は話を聞くのが仕事ですね。
このあたりは否定もしません。話を聞くといってもいろいろあるんで、後で詳しく解説します。
でも実際はコミュニケーション技術をしっかりと使って患者さんの精神状態や変化を感じ取っています。
精神科看護師のコミュニケーション技術について知りたいあなたは『【必見】精神科看護師5年が使う魔法のコミュニケーション技術『LEAP』を徹底解説』『【保存版】精神科看護師歴5年が教える精神科必須の13の勉強法とおすすめ本25選』が参考になります。
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定時退社するから
定時退社するからのも、『精神科看護師が使えない』『暇だよね』と言われるゆえん。
定時退社しますよ。
ただ私は残業することが偉いとは一つも思っていませんのでここは定時退社すること=暇とレッテル貼られるのだけは疑問を感じます。
逆に定時退社ができないあなたは仕事のやり方に問題があるかも『【多重課題】看護師がケアに優先順位や時間管理する理由【複数受け持ちラウンドのコツ】』が参考になります。
毎日同じ業務やルーティンばかりだから
精神科看護師の一日のスケジュールはそこまで変化がなく毎日同じ業務やルーティンばかりで成長がないため精神科看護師は使えないと言われがちです。
実際、精神科看護師のスケジュールは下の通り。
- 8:30 ミーティング・申し送り
- 9:00 検温(バイタルチェック)・患者とコミュニケーション
- 12:00 昼食介助・与薬管理・見守り(交代で昼休憩)
- 13:00 患者のケアとアセスメント
- 16:00 記録・申し送り
- 17:00 定時退社
確かに患者さんも急性期症状が落ち着けば急性期病棟だろうとそこまで辺がありません。
入院も一般診療科に比べると実数が少ないため、イレギュラー事象も少ないといえます。
精神科看護師が使えないと言わせない3つの看護技術と対処方法
『精神科看護師は使えない』と言わせない仕事術は下の通り。
- 患者をよく観察するアセスメント力
- 仕事を効率よく終わらせる優先順位付けとタイムアタック
- 患者に寄り添う看護技術
精神科看護師は一般診療科に比べるとどうしても仕事ができない、使えないと言われがちですが、一般診療科に比べて高い看護技術や能力が上のとおりなので順番に解説します。
患者をよく観察するアセスメント力
精神科の病棟は良くも悪くも患者の変化が少ない病棟といえます。
精神科は病棟というよりも患者さんたちの生活の場といった印象が強いです。
その生活の場が常に変化に飛んでいたら幻聴がある患者さんや、うつ症状のある患者さん、トラウマがフラッシュバックするPTSDの患者さんなどは休まりませんよね。
そういう意味でも精神科は毎日変化がないのが大切です。
逆に毎日変化が少ないからこそ患者の些細な変化にも気づくことができます。
例えば、下の通り。
- 幻聴の内容の変化や頻度
- うつ症状の強さや弱さ
- 睡眠時間や質
- 患者の表情や言葉の変化
- 患者の活動性や集中力の有無
こういったものは患者の変化が多すぎると全く気づけ無いです。
変化がない生活の場だからこそ、患者の変化に気づける観察力は他の診療科に比べて鋭敏といえます。
仕事を効率よく終わらせる優先順位付けとタイムアタック
毎日の仕事が決まっている、ルーティン化しているということは逆を言えばスケジュールを立てやすいといえます。
精神科看護師は仕事を終らせるのが早く、仕事を効率よく終わらせる優先順位の付け方やタイムアタック的な仕事の仕方が得意と言えます。
先程も精神科看護師のスケジュールをお伝えしましたが基本的に精神科ではイレギュラーな事象が下のとおり少ないです。
- 急変
- 入院(1件/日)
- 不穏やせん妄
- 患者間トラブル
- 患者暴力や暴言
- 器物破損行為
イレギュラーが少ないと毎日の業務を効率よく終わらせようと思えますよね。
たとえば、記録をどの時間帯にやるか計画を立てる、点滴管理や検査の準備、申し送りなど。
こういった業務の効率化やタイムアタックをする能力も精神科看護師は高いといえます。
患者に寄り添う看護技術
逆に精神科看護師ができることってなんだろう
と思いを考えたら一言で言えば、患者に寄り添う技術です。
具体的にいうと下のとおり。
- 傾聴
- せん妄への対応
- 暴力・暴言への対応
- 離脱症状への対応
- 不穏や興奮状態への対応
ツイッターでもまとめましたが。
精神科看護師ができることって少ないかもですが、けっこうポリシーもってやってます。
傾聴
傾聴は精神科では重要な技術。
けっこう一般科だと軽視されてる気がしますが、ただ聞いてればいいわけじゃないですよ。
- 患者の表情
- 視線
- しぐさ
- 言動
- 抑揚
- 話す前と話した後の反応
などなど。
精神科では統合失調症や双極性障害といった病気の患者さまと話す機会がほとんど。
幻覚に左右されて自殺企図をした、もしくは希死念慮があるといった患者もいるので、患者の一挙一投足が重要。
下のようなツイートも参考になりますよね。
せん妄への対応
せん妄への対応も大切。
せん妄って何?っていう看護師さんもいるかもしれません。
一般科だと術後せん妄か認知症患者のせん妄でしょうか?
- 統合失調症の陽性症状遅延からのせん妄
- アルコール使用障害、薬物使用障害患者の離脱せん妄
- 双極性障害の躁状態の不穏・せん妄
などなど。
常軌を逸した行動をとることも少なくありません。
暴力・暴言への対応
精神科看護師で日常的にあるのは暴力・暴言への対応。
精神科看護師は日々、暴言や暴力にさらされているのでその回避能力はどの科よりも高いですね。
- 何かされても回避できる距離間
- 隔離室からすぐに退避できる臨戦態勢
- 暴言を言われても折れない鋼の心
このあたりは他の科には負けないですね。
離脱症状への対応
離脱症状って何?という看護師さんもいるのでは。
アルコールや薬物が切れたときにでる禁断症状ともいいます。
下のような症状をイメージするとわかりやすいかもです。
- 虫が這う幻覚
- 誰かに監視されている注察妄想
- 離脱痙攣発作を起こして救急蘇生対応
- 殺される、襲われている感覚があり看護師に攻撃性を示す
などなど。
予期せぬ行動や言動をするのが離脱症状とも。
あ、振戦とか発汗とか軽めの離脱症状の対応もしますよ。
不穏や興奮状態への対応
暴言・暴力の対応と重なる部分がありますが、不穏や興奮状態への対応も重要。
不安から不穏状態になって落ち着かない患者をなだめたり、興奮している患者を個別対応したりと。
不穏や興奮に関してはほぼ毎日対応するかもしれませんね。
精神科ならあなたの技術が活きる
精神科看護師って使えないというイメージが強いかもしれませんが、実際は精神科でしかしないような対応や看護も多いです。
なので、もし、一般科から精神科への転職を考えているのならぜひ。
参考【2021年最新】精神科看護師転職マニュアル【仕事内容・役割・やりがい徹底解説】
ちなみに精神科では一般科からの看護師の転職を重宝してます。やっぱり急変時の対応は一般科経験者の方が的確ですからね。
ま、心マしつつ他科へ転院を検討するのがほとんどではあります。精神科単科だとできることが少ないので。
とはいえ、精神科へ興味がある人はぜひ看護師転職サイトを使いつつ転職活動を。