こんな悩みを解決する記事です。
本記事では、看護業務の優先順位のつけ方からタイムスケジュールの立て方までを紹介しています。
『どうせ理論的なことばかりなんでしょ』と言われるとつらいので、具体的な例も交えながら紹介していきます。
少しネタバレすると、時間管理の肝は『重症度と緊急性の判断力』です。
いままで仕事で意識できていなかったというあなた。
明日からの業務に活かして、できる看護師、頼れる看護師を目指しませんか?
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看護師がケアに優先順位や時間管理する理由
- なぜ時間管理(タイムスケジュール)が大切なのか?
- なぜ優先順位をつけることが大切なのか?
その答えは簡単で、看護師の仕事は時間との戦いだからです。
ただ漫然と看護業務にあたっていると、どんどん仕事が溜まっていき、捌き切れずに残業という結果になります。ましてや、看護師は1日に複数の受け持ち患者を持っていることがほとんどですよね?
残業をせずに定時で帰る人、周りよりも早く仕事を終わらせるひとは、自分より優秀だからと片付けるのは怠けです。
なぜ定時で帰れるのかを考えなくてはいけません。
看護師でうまく仕事をするひとは全員時間管理が上手なんです。
仕事が早い=優秀だからではなく、仕事が早い=時間管理(タイムマネジメント)が上手ということです。
時間管理をするためには、看護業務の優先順位をすぐに判断できなくてはいけません。
看護業務の優先順位を瞬時に判断して、タイムスケジュールを頭の中で組み立てて実行していく。隙間時間で記録を書いて、定時に帰って行けるわけですね。
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最近の新人看護師研修では、多重課題にどう対応するのかというシミュレーションが増えてきています。
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誰でも初めはそうですよ。
まず看護業務をルーチンとイレギュラーに分けて考えていくといいですよ。
看護師の業務はルーチンとイレギュラーに分けられる
看護師の業務は毎日決められたルーチンワークと、急変や入院などのイレギュラーワークの2つで構成されています。
ルーチンワークはその名のとおりで、申し送り、バイタルサイン測定、点滴、清拭、記録などの毎日決められている業務内容のことです。
イレギュラーワークは、イレギュラー=不規則なというだけあって、ルーチンワークとは別に予期せぬ業務です。たとえば、患者の容体が急変してドクターコールで対応しなくてはいけない、突然入院の依頼があって対応しなくてはいけないなどの業務がイレギュラーワークにあたります。
ルーチンワークの中に突然イレギュラーワークが入ってくるので、その都度看護師には業務の優先順位をつけて仕事をどのくらいで終わらせるのかを時間管理(タイムマネージメント)していくことが大切になってくるわけです。
優先順位をつけ間違うと業務が遅れる
優先順位をつけ間違えると、自分の業務が遅れるだけでなく、チーム全体での業務に影響を与えてしまいます。
そのため常に看護師は優先順位を考えながら仕事をする判断力が求められます。
言葉だけではわかりにくいので具体例を一つ。以下の会話は私の実体験に基づいてます。
入院対応後
ただお薬の用意がしなかったから内服忘れしそうになってたぞ。確認にも時間かかってたから気をつけるようにね。
これは私が看護師になりたての時の話ですが、よくありがちなことだと思います。
『薬を用意する』と『記録をする』とでは優先順位が大きく異なりますよね?
薬の用意が遅れると、お薬を渡すのも遅れますので、『薬を用意する』の方が優先順位は高くなります。
しかし、これは状況によって前後することがあります。たとえば、急変した患者の情報を記録として入れておかなければいけない場合には『記録をする』の方が優先順位が高くなることもあります。
つまり、あなたは常に自分の仕事内容を確認しながら、何を優先して行っておくべきかを判断し、取捨選択していかないといけないということです。
時間管理(タイムスケジュール)のための優先順位のつけ方
時間管理や優先順位をつけることが大切なのは確認しましたが、あなたは看護業務の時間管理や優先順位をどのよう決めていますか?
もしかしたらいまの時間管理の方法や優先順位のつけ方が間違っているかもしれませんよ?
ここを間違えると残業ばかりになって自分がしんどくなるかもしれませんよ。
優先順位の判断基準は重症度と緊急性
優先順位の判断基準は、シンプルに患者の重症度と緊急性の2つの要素です。
患者の重症度は言葉のままですが、生命の危機にある方は優先度が高いですし、清潔ケアなどの症状が落ち着いている方は優先度は低くなります。
重症度はその時々で変わるものなので、その時その時でアセスメントをして判断しましょう。
たとえば、肺炎のため点滴を24時間落としている患者の清拭ケアと、痰が絡んでゴホゴホいっている患者の吸痰ケア。
この場合後者の方が優先度が高くなりますよね。
バイタルサインの測定においても、全身状態が安定している患者と、心不全を抱えている患者。
両者の間では重症度が大きく異なりますので優先順位は心不全の患者の方が高くなります。
このように生命の危機にあるのかないのか、また生命の危機がなくとも急変のリスクがある患者、状態から不安定な患者など、重症度は優先順位を決めるときに大きな要素の一つになります。
また、『緊急性』は優先順位の判断基準で大事な要素の一つです。
たとえば目の前で患者が転倒して痙攣を起こしているという状況で、他患者のバイタルサイン測定を優先する人はいないと思います。
重症度と同じく、生命の危険がある『緊急性』が高いケースも優先順位は高くなります。
たとえば検温のためにラウンドしていたら、廊下をドタバタと走って先輩看護師が『◯◯さんがVF!』と患者のところに向かっている。
この場合はどう考えても、生命の危険があるケースで、『緊急性』が高く自分の業務よりVFを起こしている患者の対応(イレギュラーワーク)を優先すべきです。
別のケースを見ていきましょう。
たとえば、Aさんは抗がん剤治療などによりルート確保がしにくいが、点滴は今日から開始となるのでルート確保をして点滴を開始しなくてはいけない方。
一方Bさんはすでにルート確保されており、ヘパリンロック施行済み。あとは点滴を更新していくだけ。
この場合はBさんの点滴をすぐに開始しても良いですし、Aさんのルート確保に時間がかかると判断すればさきにAさんのところにいくのもいいでしょう。
このあたりは自分の看護技術との相談も必要になります。
また、『緊急性』には時間指定というのも関係してきます。
たとえば11時から手術室に入ることになっているのであれば、その前に準備を終えておかなくてはいけません。
14時に転棟する患者がいるのであれば、荷物をまとめたり、書類関係を準備しておくことが必要ですよね。
このように時間指定されている業務についても、『緊急性』が高いといえますので、時間までに準備できふように優先して行う業務といえます。
以上のように、優先順位のつけ方は『重症度』と『緊急性』の二つの要素を掛け合わせてつけていくことが大切なのです。
看護師の優先順位をつける具体的な時間管理と必要性
では具体的な時間管理はどのように行っていけば良いのでしょうか?
優先順位を判断できるようになればあとは簡単です。
実際に自分が行なっている看護業務を書き出しタイムスケジュールを作成してみるだけです。
実際に具体的な例をみながら紹介していきます。
ルーチンワークを書き出し優先順位別で見える化
まずは、自分の1日の業務を書き出してみましょう。
なれないうちに頭でぼんやり考えてやっていると忘れている業務がでてきます。
まずはルーチンワークを書き出して見える化しましょう。見る化することで、目と頭と手で予定を確認できます。
ここで大切なのは書き出しに時間をかけないこと。
丁寧な字で事細かに書いていては仕事が終わりません。
たとえば以下の画像は私の一日の予定をざっと書き出してみたものです。まさに見える化ですね。
私の場合は三交代なので、日勤帯であれば9時から16時までをざっと表にして、優先順位に応じて、予定を埋めていく形にしています。
ルーチンワークといっても面談や手術室出しなどは時間は日によってバラバラです。点滴管理も日によって患者によって優先順位が違うのでそのあたりは自分の頭で優先順位を判断して書き落としましょう。
はじめのうちは慣れず時間がかかるかもしれませんが、書き出していくうちに頭でタイムスケジュールを立てれるように成長して、書き出しは不必要になっていきます。
業務ごとで制限時間を設ける
業務ごとで制限時間を設けることも時間管理では大切なことです。
たとえば点滴のルート確保は患者との相性が悪くてなかなか確保できないことってありませんか?
そういう時には見切りをつけて先輩看護師に交代してもらいましょう。(あ、なるべく自分でできるのがベストですよ笑)
面談や手術室出しの時間が迫っているのにルート確保にこだわり続けるのは、結果的に患者やほかのスタッフの迷惑になります。
しっかりと説明をすれば先輩看護師も同僚も手伝ってくれます。もし手伝ってくれないスタッフが多い病院なら劣悪な環境なので転職してしまいましょう笑
点滴には最高でも15分、バイタル測定は5分以内、食事介助20分〜30分などと目安を立てておくと、時間管理が適切に行えますよ。
今日やらなくても大丈夫な業務は後回しに
『後回しに』と書くと、少し反感を買うかもしれませんね。
しかし、今日中にやらなくても大丈夫な業務は優先順位が低くなりますので後回しにするのがベターです。
入院や急変、突然の手術などイレギュラーワークが舞い込んできた時に委員会の仕事をしていてはどうしようもありませんよね?
研究や委員会の仕事は自分の余裕のあるときに回して出来る限りイレギュラーワークの処理を優先しましょう。
あ、後回しにしても必ず期限は守ってやりましょうね。
業務が終わりにプチ反省会で多重課題への対処法も検討する
PDCAサイクルを回せとよく言いますが、実際に回せている人がいかほどいるでしょうか?
看護計画や委員会などの大きな事柄でPDCAサイクルを回すのは慣れが必要です。
まずは自分の1日の看護業務を振り返って、あのときこうしていればよかった、この仕事を先に終わらせておくべきだったなどの振り返りを行い、明日の業務で同じ轍を踏まないようにPDCAサイクルを回すことが大切です。
タイムスケジュールをたてる、実際に業務をやってみる、振り返る、明日に活かすとPDCAサイクルを普段から使うことで、看護計画や委員会の仕事でもPDCAサイクルを使えるようになりますよ。
また複数受け持ちを効率よくラウンドするコツや多重課題が発生した時の対処方法もスタッフ間で共有しておくと今後の有事に役立ちます。
看護師の優先順位が全てではない!患者にとっては優先順位は高いことも
最後になりますが、あくまで優先順位をつけるのはあなたです。
あなたにとって優先順位が低いことでも、患者にとっては優先順位が高いこともあります。
たとえば、金曜日にCさんから『少しお話をしたい』と言われたとします。しかし、あなたは点滴管理や手術室出しなどがあり、Cさんとの話は優先順位が低いと判断するでしょう。
実際に話を聞けたのは夕方になってからで『いまの治療に疑問を感じてしまって、、、。先生とお話できないかしら』と相談されてしまいました。
さて、どうでしょうか?
精神科の病棟のDさんが『夫から電話がありましたか?』と質問があり、入院対応があったため簡単に『ありませんよ』と答えた。
その後、入院対応が終わったところ病床をみるとDさんが隔離になっている。
確認したところ、Dさんが『夫が危篤状態かもしれないから今すぐ外出させてほしい』と不穏状態になり隔離対応となったとのこと。
このケースもどうでしょうか?
いずれも難しいケースではありますが、優先順位は看護師サイドが勝手につけているもの。
患者にとっては優先順位が高いものも、あなたの優先順位の判断によってないがしろになってしまうこともあります。
仕事を早く終わらせるだけができる看護師でありません。自分の業務、患者のこともトータルで考えて仕事できる看護師になりたいものですね。
管理人にとっても永遠のテーマです笑
看護師が優先順や仕事のやり方でよくある質問
看護師が優先順位や仕事のやり方を考えているとき、よくある質問もまとめておきます。
- 尊敬される看護師の特徴とは?
- 新人看護師や仕事が遅い看護師への指導方法は?
順番に解説します。
尊敬される看護師の3つ特徴【知識、人柄、経験がすべて】
尊敬される看護師ってどんなだろうと考えたときに下の3つの視点から考えると少し尊敬される看護師が見えてきます。
記事内容
- 看護師から尊敬される看護師
- 医師から尊敬される看護師
- 患者から尊敬される慕われる看護師
それぞれについて見ていきましょう。
看護師から尊敬される看護師
尊敬される看護師になりたい。
少なからず看護師をしていれば思うことでは?
正直、尊敬される看護師になるって相当な努力が必要かもしれません。
でも、周りの看護師や、自分が尊敬できる看護師を見たら下のようなことが身についている人が多くないですか。
- 知識
- 人柄
- 経験
医療的な知識もそうですし、アセスメント力もそうですし、知識がある看護師は頼りになりますよね。
知識だけではだめで、応用力も必要です。
例えば、頭痛一つとっても考えられる病気って一つではありませんよね?
ただ単に心気的なもの、ストレスによる頭痛
脳での出血やその他の以上による頭痛
関連痛
などなど。
また、診療科によっても頭痛と言われて注意する病気って違いますよね。
私であれば精神科なので、ストレスによる頭痛の訴えが多いですが、慢性期病棟なら看護師の観察外での転倒からの頭痛も考えられますよね。
こういう知識を使ってトータルで患者をアセスメントできる看護師は見ていて「こうなりたい!!」って思いますもん。
また、人柄も重要ですよね?
たとえ、知識がすごく持っていても、「こんなことも知らないの?」「その根拠は?」とか言う看護師さんは尊敬したくてもできないですよね。
人柄ってふわっとした言葉ですけど、コミュニケーション能力とも少し違いますよね。
患者とのコミュニケーション能力は確かに大切ですけど、
患者、家族、医師、看護師、多職種と話していて、不快にならない人ってコミュニケーション能力以上に人柄が大きく影響してるなって感じます。
最後は、経験。
経験は何年たてば経験っていえるのか定義しにくいですね。
ただ、先程もいったように、患者の一つの症状を見て、疑われるものを列挙できるのも経験からくるものです。
また、患者の一言の情報だけで、なぜその一言をいったのかとアセスメントする力も知識や人柄だけでは到達できませんよね。やっぱり経験からくるものなんですよね。
看護師から尊敬される看護師は
- 知識
- 人柄
- 経験
が身についていて、なおかつそれからにじみ出る看護観があるんですよね。
尊敬される看護師ってなんか言語化難しいですね。
医師から尊敬される看護師
まずはじめにこの記事読んだことありますか?
»「看護師がいなければやっていけません」-医師がつづった素直な気持ち
読んでいないなら是非御覧ください。
要約すると、医師も看護師に感謝しているし尊敬しているという内容です。
医師が求める看護師像が少しわかるんじゃないでしょうか。
別に常日頃、「医師に尊敬されたい!」とか思っているわけではないですよね。
看護師は患者に一番近いところで、仕事をしているという認識をもって仕事をするべきです。
あと、これは私の仕事場での仲の良い先生との会話の一部です。
私:先生お疲れさまです。いつもいきなり呼び出してすいません。
医:いやいや。いつも看護師さんにはお世話になってますよ。だって僕ら検査データとかばっかじゃないですか?
意外かもしれないけど看護師の記録とか情報って大切にしてるんですよ。だって患者の想いとか家族の想いとかなんて数値じゃないからさ。
それをアセスメントして「こういう気持ちがあるんじゃないかな」的に書いてあると助かりますよね。
私:そういうもんですかね。あんまりよくないかもしれませんけど、私達は患者の近くにいるから検査データとか所見だけじゃなくて患者の希望とかに目が行きがちかもしれませんね。
医:そうそう、そういうのなんだよね。医師が苦手なのよ。患者の希望とか想いとかを診るの。
記憶があいまいな部分がありますが、医師って意外とこういうこと思ってる人多いのかなって感じたエピソードです。
たくさんの患者を見ている先生が一人の患者の想いとか家族の希望にまで目がいきにくいのかもしれませんね。
とくには、怒る先生もいますけど、患者の想いとか希望と、家族の思いとかを代弁するのって医師が看護師にもとめている部分。
医師に尊敬される看護師って、患者・家族の気持ちを汲み取るのがうまいのかもしれません。
※一個人の意見です。汗
患者から尊敬される看護師
患者から尊敬される看護師ってどんなだろって思ったんですけど、主に下のような看護師が多いかも。
- 血管が見えない患者の採血や点滴を一発で決める
- 患者の話をしっかりと聞いてくれる
看護師の花形業務?の一つ採血や点滴を一発で決める看護師って、患者にも看護師にも頼りにされますね。
あと、医師の部分でも触れましたが、患者の話をしっかりと聞いてくれる看護師も、患者に好印象をもたれやすい(尊敬っていうとなんか違うかも)。
もし周りに尊敬できる看護師がいないという人は転職もあり
もし、周りに尊敬できる看護師がいない、もっといい環境で仕事をしたいという方は転職もありですね。
この記事も読んでみてください。
»看護師なんて、どこも大差ないと思ってた。間違いだった。
一部抜粋すると、
北原に入って驚いたことがあります。看護師の仲の良さ、後輩へのやさしさです。前の病院は、いつもピリピリしている職場だった。ここはとにかくフラットだし、私のこと、しっかりフォローしてくれる。人間関係の良さに、何度助けられてきただろうって思いますね。知識や技術だけでなく、人間性も含めて尊敬できる看護師がいる。まえの病院にはなかった魅力が、ここにありました。
引用:看護師なんて、どこも大差ないと思ってた。間違いだった。
環境って大事ですよね。
周りが尊敬できる看護師だらけなら、あなたも目指すべき場所がわかるので迷走しなくてすみます。
それに看護師として「もっとスキルアップしたい」「やりがいを持ちたい!!」と思っているのならなおさら早く動いたほうが得です。
上記の記事では研修に力を入れている病院。研修に力を入れている、教育体制に力を入れている病院に行けば、あなたも早く看護技術が上達します。
ただ、新しいところへいくとはじめは勉強だらけになるのでそのへんは一考ください。
新人看護師・後輩看護師への指導はどうする?【アサーティブな対応を】
新人看護師や後輩への指導は言うもよし言わめもよしでOKです。
なぜなら、人を変えるのは難しいから。
基本的には、指導してもいいし、しなくてもいいと考えています。
その理由は下の様な体験談があるからです。
管理人がなぜ「言うもよし言わぬもよし」と対応することになったのか?
私が言うもよし言わぬもよしと考えるようになったのかと言うと下の様な体験があるからです。
私が3年目になった年に、入ってきた後輩の話です。
これまたやっかいな後輩でして、朝ナースステーションに来たかと思うと挨拶もせずに来ては、何かしら先輩から指導されても返事もせず頷くだけ。
かと思えば、17時になるとピッタリに帰り、その時も挨拶も何もなし。
先輩看護師からも「あの子はいままで挨拶することを習わずに成長してきたんかなぁ」と疑問視されるほど。
正直挨拶するしない、返事するしないはどちらでもいいのですが、プリセプターが私の同期ということもあり、指導しないといけないハメに。
最初のうちは、「挨拶するようにしてくださいね」と指導していたものの、何も改善しないので、「なんじゃこの新人は!」と内心ムカムカ。
そして、何も変わらないことに不満を語らせる先輩看護師やお局看護師からの圧力も・・・。
嫌になった時にふと思い出したのが、アサーティブトレーニングのこと。
アサーティブの中では『自己責任』という言葉があります。
相手に何かを伝えるか伝えないかは自分が決める。
- 自分にとってその人がどれくらい大切な人なのか。
- 相手の反応や行動がどれだけ周囲への影響があるのか。
- 分かってもらいたい相手なのか。
さほど大切な人ではなければ、相手の行動や言動を変える必要はなく、自分を主体にして、自分の行動を決めてもいいのです。
結局、私にとっては後輩は仕事の同僚でしかなくそこまでエネルギーをかけて変えようとしたり、その新人の言動や行動で心をざわつかせたりすることを「やめる」ことにしました。
指導はやめましたが、こちらからの挨拶や声かけは続けてます。
たとえば、「挨拶した方がいいよー」「返事はしたほうがいいよー」というのは続けてます。
心をざわつくほどの指導や注意はやめるだけで心持もだいぶ変わります。
自分は自分のやり方が大切です。
自分は挨拶を続けるけど、労力を割いて、指導をしたり注意したりといったエネルギーを、使うよりも、気付いた時に声かけするくらいの方が自分の負担がすくないと考えを改めるだけで気持ちがかなり楽になりますよ。
ここは押さえて!患者に影響あることは確実に指導する
ただ履き違えてはいけないのが2つ。
- 他者の命にかかわること、医療処置や看護手技については徹底的に指差すること
- 患者対応の基本は伝えること
- 優先順位の付け方や時間管理の仕方
この2つは確実に指導をしてくださいね。
説明しなくてもわかりますよね?
医療行為や看護の手技は、魚者の命を左右するものですから指導せずにいたら大変なことになります。
加えて、患者対応についても基本的な姿勢は伝えましょう。
看護師同士の挨拶は強制せずとも、曲者様への言葉づかいや対応は丁寧にするのは当たり前ですから。
またこの記事の前半で伝えた時間管理や優先順位の付け方もしっかりと意識するよう指導しましょう。
仕事が遅い、残業ばかりしている看護師のほとんどは時間管理ができていないことが多いです。もしくは物理的に仕事の量が多すぎる職場か・・・。
いずれにしても早く仕事が終わるように仕事の優先順位の考え方や時間管理の必要性をしっかりと説明していきましょう。
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【まとめ】時間管理をマスターすれば、仕事がスムーズにいくようになり、頼れる看護師になれます
時間管理をマスターすれば、仕事がスムーズにいくようになり、頼れる看護師になれます。
しかし、そう簡単に仕事をサクサク終わらせれる看護師になれるものではありません。
まず上で説明した優先順位を瞬時に判断できるようになるのが第一です。
そして、優先順位をつけれるようになれば、自然とタイムマネジメントも上手くなっていきます。
まずは、ルーチンワークとイレギュラーワークの区別をして、その都度優先順位を判断していきましょう。
その上で実際にルーチンワークをタイムスケジュールに落とし込んで実践を繰り返していくうちに、頭の中で優先順位が判断でき、頭の中でタイムマネジメントできるようになっていきますよ。
参考【2020年版】精神科看護師への転職マニュアル【結論:ラクに看護できます】
参考看護師転職サイトの選び方+ランキングベスト3【脱看護師しましょう】