こういった疑問にお答えします。
現役の精神科看護師4年目のハチです。この記事では私がスーパー救急病棟での患者との体験談を基に作成しています。
精神科での経験に基づいて下の内容を紹介します。
- 精神科看護師がイライラする体験談
- イライラしないための対処方法
と考えている人も多いのでは?
まず、その認識は間違いかも。
実は幻覚とか幻聴の患者以上にイライラすることがあるんですよね。
どんな患者なのか、どんな出来事なのか体験談を交えつつ、紹介するのでぜひご覧ください。
参考【2020年版】精神科看護師への転職マニュアル【結論:ラクに看護できます】
人気記事看護師転職サイトランキング【脱看護師しましょう】
もし、精神科看護師を未経験や新卒で目指すなら志望動機が重要!!精神科看護師へ転職・就職するとき履歴書に書く志望動機の例文や書き方は『精神科看護師の志望動機の書き方や例文まとめ方【内定はぶっちゃけ余裕】』で解説しています。
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精神科看護師がイライラする体験談
精神科看護師がイライラする体験談には下のようなものがあります。
- 揚げ足取りにアタフタ
- 幻聴や幻覚で暴力的に対応されてヒヤヒヤ
- こだわりが強く何度も確認されてイライラ
- 「なんで私をわかってくれないの!」と言われてもどかしくなる
順番に紹介します。
揚げ足取りにアタフタ
患者さんとのやりとりで揚げ足取りをされてアタフタ、イライラすることも。
隔離室にいる患者:「あれ?さっき○看護師さんが本は2冊まで入れていいって言ってましたけど。きいてないんですか?どうなってるんですか?ホウレンソウできないハチさんって看護師なんですね。」
こういうことは日常茶飯事ですね笑
確認していない自分が悪い例。
幻聴や幻覚で暴力的に対応されてヒヤヒヤ
幻聴や幻覚で訳がわからなくなってスタッフを攻撃してきそうになる患者も多いですね。
隔離室でベッドを動かして、ベッドの上に乗って布団を振り回して暴れている患者。ベッドを隔離室から出すために臨場すると下のようなことを言われて迫ってくる。
『おい!そこで悪口いってんの聞こえてるからな!!スタッフステーションから声が聞こえてくんだよ!ああ?』
複数スタッフにて対応するものの、やはりヒヤヒヤです。
そしてベッドを隔離室から出したあとには、言われた言葉でイライラも沸々わいてくることも。
こだわりが強く何度も確認されてイライラ
こだわりが強い、発達障害の患者さんや強迫性障害の患者に何度も確認されてイライラすることも。
強迫性障害が手洗いをしているもののレントゲンに呼ばれた場面。
患者さん『手を洗いさせてください。あと少しで終わるんで。あ、ちょっと汚れてしまったんでもう一回いいですか。蛇口が汚れてるんで・・・あ、ハンドソープも汚れてるんで。』
このやりとりで10分程対応。そのあとレントゲン室になんとか連れて行くもレントゲン室のスタッフに『遅いよ!!』と怒られる始末
・・・控えめに言って大変です汗
「なんで私をわかってくれないの!」と言われてもどかしくなる
自傷行為を繰り返す患者『私だってやりたくないけどやらないと自分保てないもん。学校でも家でも誰もわかってくれないもん。主治医の先生も、看護師さんも誰もわかってくれないもん。』
こういった発達障害や虐待された経験がある患者から『理解してくれてない』と言われるともどかしくなります。
そして、そこを理解してあげれない自分にイライラしたり、もどかしさを感じることも。
精神科看護師がイライラしないための対処方法【結論:完璧な看護を目指さない】
精神科看護師がイライラしないための対処方法で重要なのは、完璧な看護を目指さないこと。
なぜなら、看護師に得手不得手があるから。
看護師にもカラーがあり、個性があります。それは患者にも同じことが言えますよね?
つまり、誰にでも同じコミュニケーションで、完璧な看護なんて精神科では無理です。
完璧な看護を目指さず、あなたのカラーで個性で、できる最大限の看護をしたらOKです。
具体的には下のとおり。
- 患者と口論しない
- 患者をコントロールしようとしない一緒に歩む
- 忍耐力を高めるというよりは受け流し力を高める
- 合う合わないがあるからコミュニケーションも試行錯誤
患者と口論しない
まず患者さんと口論しないこと。
と思う人が多いですが、精神科だとどうしても患者さんから煽られて反応してしまうことが多々あります。
患者と口論することは、患者の症状を悪化させることにつながるうえに、患者の信頼関係も崩れます。
看護師も口論したあとに「失敗した!!」と後悔することになります。
患者が精神症状に左右されて感情的になったり、言動や行動がコントロールできなかったりということも多いです。
まず患者が言っている言葉の裏にある本音の部分を理解しようと心がけましょう。
患者をコントロールしようとしない一緒に歩む
患者を「こうしてもらおう」「あれをしてもらおう」とコントロールしようとしないことも大切。
そして、患者の理解を促して一緒に治療に向けて歩む姿勢が大切です。
この考え方はLEAPと同じ考え方。
コミュニケーション技法の『LEAP』は別記事にまとめていくのでお楽しみに。
具体的には下の流れ
- 傾聴
- 共感
- 一致
- 協力
上の4STEPで患者と一緒に治療を進めていきましょう。
けっこう傾聴→患者をコントロールしようとする看護師が多いですが、上を意識するだけでも違いますよ。
忍耐力を高めるというよりは受け流し力を高める
イライラに対してそのまま、耐える、我慢する、忍耐だ!!というのはもう古いです。
というよりか忍耐力は限界があります。
忍耐力を高めるといよりは、受け流し力を高めましょう。
受け流し力の具体的な行動は下のとおり。
- 言葉をそのまま受け取るのではなく、裏の本音を意識する
- 言われた言葉はそのまま受け取らない
- スタッフステーションで言われた言葉を共有
- 病院から出たら仕事のことは置いておく
このように対応することを意識するとイライラやつらさが軽減されますよ。
特に、言っている言葉そのまま受け取らず、患者が言いたいことや、患者の辛さを理解しようとする。
本音の部分を意識して傾聴するとイライラせず、患者理解が進みますよ。
合う合わないがあるからコミュニケーションも試行錯誤
患者によっては、あなたという看護師が合う合わないがありますよね?
まずは合わないと思ったら関わりを減らしてもOKです。
あ、好き嫌いで合う合わないじゃないですよ。
看護師のカラーとか患者のカラーってあると思うのでそのあたりで合う合わないを感じたら無理に関わらなくてOKです。
そして、コミュニケーションも試行錯誤しましょう。
押してだめなら、引いてみようという言葉もありますよね。
患者さんにもいろんな特徴がありますよね。
- 傾聴しているだけでも安心する患者
- 傾聴だけだと怒る患者
- 意見をいうと逆に安定する患者
- 一緒に苦しみや辛さを共感すると安心する患者
患者さんのカラーに合わせてコミュニケーションを試行錯誤するとイライラも減りますよね。
イライラが減るどころか看護や治療がうまくいきます。
イライラすると損!精神科看護師として技術を高めるなら完璧を目指さないこと!
精神科看護師としての技術を高めるなら、得手不得手を理解して完璧な看護師を目指さないこと。
ある疾患に対してこの治療!というように確立されたものがある領域は完璧を目指すべきです。
しかし、精神科では薬物治療を一つとっても患者によっては合う合わないがあります。
コミュニケーションすら、完璧なコミュニケーションなんてありません。
あなたも人によって対応を変えていますよね?
それと同じで患者によってコミュニケーションは変えないといけません。
イライラするなら距離を置く、その上で患者に合わせた看護を考えてみてもよいのではないでしょうか?
参考【2020年版】精神科看護師への転職マニュアル【結論:ラクに看護できます】
人気記事看護師転職サイトランキング【脱看護師しましょう】
精神科看護師に興味が湧いた人もいるかもしれませんね。
よくある質問も下に載せておくので参考にしてみてください。
精神科看護師の仕事内容&よくある質問
精神科看護師のきつさを気にしている人は下のような疑問も持っていませんか?
- もし精神科看護師になるなら向き不向きを知りたい
- 精神科看護師のやりがいって?
- きついことってどんなこと?
- きつさ以外のストレスは?
順番に解説します。
精神科看護師に向いているか向いていないか知りたい
精神科看護師に向いているか向いていないかは下のとおり。
精神科に向いている人には以下のような特徴があります。
- プライベートと仕事を両立できる
- 人と話すのが好き
- 相手のペースに合わせれる
- 根気強く心の強さがある
- 精神的に安定している
- 気持ちの切り替えがすぐできる
詳しくは下の記事で解説しています。
参考精神科看護師が向いている人の6つの特徴【精神科にいくなら知っておくべきこと】
精神科看護師のやりがいって何?
精神科看護の『やりがい&面白さ』は『看護力が治療に直結』すること。
下がやりがいの具体例。
- あなたの看護力を活かすことで患者が回復する
- 退院後をイメージしつつ長いスパンで関われる
- 精神看護だけじゃなく身体疾患の知識も必要
詳しくは下の記事で解説しています。
参考精神科看護の『やりがい&面白さ』は『看護力が治療に直結』するという話
精神科看護師のきついことって何?
精神科看護師のきついことは下のとおり。
- 暴言・暴力
- 妄想の対象になること
- 自分の一言の重みが大きいこと
- 患者の話を聞かなくてはいけないこと
このことは別の記事で解説しています。
参考精神科看護師の4つのきついこと【一般科看護師に比べたら時間的に楽です】
精神科看護師のストレスは?
精神科看護師のストレスは下のようなものがあります。
- 精神科領域の看護や知識が不足していると感じる
- 医師と患者の間に入るのが難しい
- 医師と看護師との価値観・意見が食い違う
- 患者の治療に理想と現実のギャップが大きい
- 患者からの暴力のリスクがある
- 患者からの暴言や被害妄想をもたれる
- 患者・家族の架け橋が難しい
詳しくは下の記事にまとめています。
参考精神科看護師のストレスは『無力感』という話【一般科に比べたらぬるゲー】
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精神科看護師の志望動機は?
精神科看護師の志望動機の書き方は下の記事にまとめています。
参考精神科看護師の志望動機の書き方や例文まとめ方【内定はぶっちゃけ余裕】
いずれにしても、まず行動が正解ですね。
参考【2020年版】精神科看護師への転職マニュアル【結論:ラクに看護できます】
参考看護師転職サイトの選び方+ランキングベスト3【脱看護師しましょう】