看護師は世間では高給料で安定しているイメージがありますが、コロナの影響で給料が安くなってしまった看護師も多くいます。そこで今回は平均給料や年収を解説しつつ、給料が安い看護師が高給料の看護師になる方法を解説します。
結論をいうと、看護師の平均年収は480万円です。
また平均昇給額は看護師の平均昇給金額は0円~2万円。
これは、平成30年賃金構造基本統計調査より算出した年収ですが、意外と平均年収が低いと感じませんでしたか?
看護師は高給料なイメージがありますが、病院によってはかなり落差があるのです。
もし、平均年収より低いという方、業務量に対して年収が低いと感じている方は危険かもしれません。
でも大丈夫です!
今回はあなたの給料、手当をアップし、年収自体を引き上げる5つの方法を紹介します。
ちなみに現在社会人で看護師に転職を考えている人はノブさんの記事が参考になります。
参考ブラック企業の社会人から看護師へ転職した5つの手順を暴露
- 看護師や准看護師の平均年収は?【平均昇給額】
- なぜ看護師の給料や昇給額に大きな差がでるのか?
- 看護師が基本給料、年収、手当、昇給額を上がる5つの方法
- 看護師の給料が安くて割に合わないと感じる理由
- 看護師の初任給は安いのか?
- なぜ新人看護師が給料を安く感じてしまうのか?
- 新人看護師が給料アップする方法とは?
- 看護師の平均昇給額は?どうしたら給料が高くできるの?
- 看護師の平均昇給金額は?いつ頃昇給しなくなる(頭打ち)?
- 看護師の昇給がなくて不満な体験談!
- 看護師はなぜ給料が昇給しないのか?
- 看護師の給料が昇給ないときはどうしたらいいの?3つの対処方法
- やはり昇給なしの根本解決は転職しかない!
- 昇給するところへ転職するべきでは?
- 昇給する病院はないの?昇給率が良い病院の特徴とは?
- 自力やハローワークでの転職が不安なら転職サイトを使うのがいいかも!?
- まとめ
- 看護師の給料でよくある疑問と答え
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看護師や准看護師の平均年収は?【平均昇給額】
看護師や准看護師の平均年収は以下の通りになっています。
- 看護師:479万円
- 准看護師:402万円
となっており、一般的にみると年収が低めになっています。
ちなみに看護師や准看護師の男女別でも微妙に差があります。
- 男性:492万円
- 女性:478万円
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准看護師
- 男性:422万円
- 女性:399万円
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ちなみに看護師は、初任給は高いものの、昇給しにくいのも特徴です。以下の通り、看護師と全職種の年収を年齢別で比較すると一目瞭然ですよね。
このように労働者全体では40代ごろになると給料の上昇率が高くなり、総合的にみると看護師は平均年収が労働者全体に比べて低いことになるのです。
つまり、年齢が行けば行くほど、看護師は年収が低い職業ということです。
ではどうするのか?
そこで年収や給料、手当などをアップさせてしまえばいいのではないかという話になるわけです。
ちなみに別の統計データを使うと下のようなデータが出ます。
あなたの給料と比較してみてください。
職業別 | 平均年収金額 |
---|---|
正・准看護師 | 525万円 |
正看護師 | 586万円 |
准看護師 | 481万円 |
参考:平成29年度人事院統計書より算出
どうでしょうか?あなたの給料に比べて平均の方が高いという人はあなたの時間や労働力をその病院ってに搾取されているかもしれませんよ?
ちなみに一般企業の平均給料は以下のとおりです。
職業別 | 平均年収金額 |
---|---|
平均年収 | 416万円 |
参考:日本の平均年収
一般企業に比べて看護師の給料は確かに高いのですが、看護師の皆さんが『割りに合わない』と感じるのは給料だけの問題ではないですよね?
ちなみに
なぜ看護師の給料や昇給額に大きな差がでるのか?
なぜ給料や年収に大きな差が出るのでしょうか?
それは勤めている病院によって基本給や手当の算出方法が違うからです。
そもそも看護師の給料はどのように算出されているんでしょうか?
ご存知の方も多いとは思いますが、看護師の月収給料は、以下の通り基本給+各種手当で構成されています。年収は月収給料12ヶ月分+ボーナスで算出できます。
つまり、月収がどんなに高くても、手当で見かけ上多くなっていると基本給が低いため、ボーナスの計算が低くなったり、逆に手当が低いと月収は低くなります。
このように基本給や各種手当の計算方法や算出方法はそれぞれの医療機関独自にルールを設けていることがほとんどなので、人によって大きく年収や給料に差が出るわけです。
看護師が基本給料、年収、手当、昇給額を上がる5つの方法
看護師が給料をアップさせるには下の5つの方法があります。
- 昇進や管理職などの役職を狙う
- 認定・専門看護師など看護系資格を取得する
- 都市部や私立病院に転職する
- 訪問看護で高収入を狙う
- 手当の多い勤務先を探す
上記のように自ら動いていくことでしか収入アップは目指せません。順番に解説していきましょう。
昇進や管理職などの役職を狙う
転職せずに収入をアップさせたいという方がまず狙うべきなのは、昇進や管理職などの役職を狙う方法です。
昇進や管理職は年功序列のことも多く狙いにくいように感じませんか?
しかし一方で看護師の世界はあらゆる点で実力の世界でもあります。看護技術だけでなく、アピールも必要になります。
- オンデマンドをはじめとする院内研修や自己学習を行い、それを委員会や院内研修会で他の看護師へのフィードバックを行う
- 外部の研修会や自分の病院の先生が出ている研修会に積極的に参加する
- 認定看護管理者をはじめとする資格を取得する
このように媚び売るではありませんが、ある一定以上病院として役職につけると病院にとってプラスになるというアピールが必要になります。
また、この方法であれば、現在の職場から転職せずに給料アップを狙えますし、見知った現場、人間関係であれば身体的な負担や心理的なストレスも少なくて済みます。
たとえば私の病院であれば役職につけば以下のような手当が付きます。
- 看護主任:1万円
- 看護師長:5万円
- 看護部長:15万円
この辺りの相場はマチマチかもしれませんが、少なくとも主任を狙うだけでも、年間12万ほど給料が違ってきますよね?
ただ、『昇進しても手当は微々たるもので、会議や役割が増えるだけで余計しんどくなるよ』という声が聞こえてきそうです。たしかに、主任や副師長などになると、会議や外部期間との合同カンファレンスへの参加は強制されて、休日返上になることもあります。
自分の時間を削ってまで給料アップしたいと思わない人には昇進や管理職を狙うのは現実的にはオススメできません。
認定看護師など看護系資格を取得する
2つ目の給料アップの方法は、認定・専門看護師など看護系資格を取得することです。
もし、あなたがある分野の看護の専門性を高めたいと思っているのであれば、1番良い方法でしょう。
単純に給料アップしたいだけという人にはおすすめできません。
認定看護師や専門看護師を取るためにはまず看護師としての臨床経験が5年間あること、また認定看護師であれば6カ月、専門看護師であれば最低2年のスクーリングが必要になります。
6カ月や2年という数字だけでは測れないほど、資格取得は大変です。
まず、スクーリングといっても勉強だけをしているわけではありません。課題として英語の医学論文、日本語の論文をたくさん読むように課題が出されたり、教授から◯◯の本を読みなさいと実費でたくさんの医学書の購入が必要になったりします。
またスクーリングのあいまには仕事をしなくてはいけない方もいるでしょう。仕事場での勤務調整が必要になり、師長に嫌な顔をされたり、夜勤明けに19時頃まで授業があったりといった負担があります。
純粋に看護師としての専門性を高めたいという人にとっては有意義な日々になるでしょうが、ただ単純に給料アップを狙っている人がすることでありません。
そのため、給料アップという視点では、認定・専門看護師など看護系資格を取得することはおすすめできません。
都市部や私立病院に転職する
ここからは転職を中心に、給料や年収を大幅にアップさせる方法を紹介していきます。
給料をアップさせたいなら、 物価の高い都市部や、経営的に余裕のある私立病院への転職がおすすめです。
まず、都市部であれば、物価が高いため基本的には高給料が補償されています。
たとえば、当サイトがおすすめしている転職サイトの『看護のお仕事』では実際に以下のような求人が出ています。(2021年2月末現在)
医療法人財団健貢会総合東京病院【病棟】
【月収】28万円~45万円(諸手当込)
【年収】460万円~720万円(諸手当込)
【昇給】年1回
【賞与】年2回(過去実績4ヵ月)
ただ注意が必要なのは、高給料な一方で都市部に住むとなると家賃が高かったり、通勤のための電車賃や交通費、満員電車の苦痛などを伴う可能性が高いということ。
地方に住んでいるのであれば、私立病院への転職も給料アップに効果的です。
私立病院は、病院の経営以外に学校経営やその他の営利目的の経営を行っていることも多いですよね。
そのため、経済的に余裕があることが多く、看護師の給料へ還元される額も大きくなり、その結果給料やボーナスが高くなる傾向にあります。
求人探しがネックになると思っていますが、もっともおすすめの給料アップ方法と感じています。
訪問看護で高収入を狙う
意外と知られていない給料アップ方法が、訪問看護への転職です。
訪問看護は文字通りで、在宅にて医療が必要な人、管理が必要な人の自宅へ訪問して医療処置、看護を行う仕事です。
訪問看護が高給料な理由は、24時間体制のオンコールシステムがある事業所や、時間外手当が充実しているため、基本給に合わせて手当が高額になることが多いです。
また現在の医療の流れは『病院から在宅へ』
というほどに、在宅医療の需要が高まっていますよね。
その割に訪問看護ステーションの数が足りていないため、看護師も人手不足。
人手不足だと、人を集めるために高給料で看護師を雇用しようとするため集めるために高給料な施設が多くなります。
オンコールや時間外をやっているところもあれば、施設を選べば日勤のみで定時で帰れるところもあるので、育児中や家庭を優先したい人にもおすすめの転職先と言えます。
手当の多い勤務先を狙う
手当が多い、高い場所に転職すれば必然的に給料がアップできます。
なぜなら看護師の給料の1割〜3割は手当が占めているといっても過言ではないほど、手当が占める割合は多いからです。
実際私の額面でみても約30万の給料のうち、5万程は夜勤手当などの手当が占めています。つまり、私の場合には2割は手当が占めているということです。
もしかすると、手当の額がとても低く損をしているかもしれません。
まずはあなたの勤め先がどのような手当を支給しているか確認してみてください。
もし、夜勤手当が以下の図より低ければ、給料アップのチャンスですよ。
夜勤手当の平均は2交代であればの夜勤手当は10,722円、3交代であれば、準夜勤が4,076円、深夜勤が5,023円となっています。
また、手当は夜勤手当だけではありません。住宅手当も大切な手当の一つです。
意外と知られていませんが、住宅手当の平均相場は、1万5722円です。(ちなみに管理人の病院は1万円汗)
詳しくは『【あなたの手当大丈夫?】看護師の夜勤手当と住宅手当の相場と計算方法を徹底解説』で詳しく解説しています
その他にも精神科であれば危険手当、重症患者の看護を専門に行う病棟なら特殊業務手当など、それぞれ場所によって振り幅はありますが、1万〜2万程の手当がつくこともあります。
このように一つ手当をとっても金額の設定方法は病院ごとに違います。
もし、転職するなら給料のうち手当がどのくらいになるのか?どんな手当があるのかをしっかり確認する必要があります。
手当だけが高くても、ボーナス算出の時に使われるのは基本給なので、両方しっかり確認する必要があります。
ただ、このような細かい手当をの内訳は求人情報には載っていないことがほとんどです。
基本給や手当などに関して詳しく把握したいのであれば、看護師転職サイトに登録することがおすすめです。
看護師転職サイトとは、看護師の転職を専門に取り扱っている会社で、専門のアドバイザーが1人あなたの担当としてついてくれます。
アドバイザーがあなたが希望した条件に合致する病院を探してくれて、手当の内訳からどの程度の金額になるかまで調べてくれます。
また給料に納得がいかない場合には、給料や条件の交渉までしてくれるんです。
参考【看護師転職サイトとは?】【失敗しないために複数登録して使うべき】
参考看護師の転職で給料や雇用条件の交渉術【結局は転職サイトを使うべし】
看護師の給料が安くて割に合わないと感じる理由
あなたが看護師の仕事は割りに合わないと思っているのは以下の5つの理由があるからではないですか?
看護師が割りに合わないと感じる5つの理由
- 人の命を預かる仕事で責任が重い
- きつい、汚い、危険の3Kならぬ9K
- 昇給がほとんどない
- サービス残業が多くて収入にならない
- 仕事の関係でプライベートの時間がない
それぞれについて実体験を交えて詳しく紹介していきます。
人の命を預かる仕事で責任が重いだから
看護師の仕事は患者の命を預かる仕事です。
毎週のようにインシデントやアクシデントが起こり、ミスをすれば患者の命をに直結するようなことがほとんどです。そのため常に緊張感がある仕事です。
看護師の責任の重すぎる理由や責任を軽くする対処方法は『看護師の責任が重い15つの理由と辞めたい体験談【看護師は何が大変?看護職の責務は?】』で解説しています。
- 抗がん剤をはじめとする劇薬や毒薬の取り扱い
- 点滴や筋肉注射、静脈注射などの実施
- vt、vfなどの急変がいつでも起こるリスク
看護師は常にそのような責任が重い環境で仕事をしているのです。
だからこそ、一般企業の給料と遜色がないことに違和感を感じて割りに合わないと感じます。
きつい、汚い、危険の3Kならぬ9Kだから
看護師の仕事は、土木関係の仕事でよく使われる3K『きつい、汚い、危険』の仕事です。
そして、最近では9Kとまで言われています。
看護師の仕事は9K!
- きつい
- 汚い
- 危険
- 給料が安い
- 帰れない
- 結婚が遅れる
- 家庭との両立が困難
- 金遣いが荒い
- 怖い(先輩や心霊現象)
3Kを例にしますと、まず看護師の業務量多いこと、忙しいこと。患者のお下の世話から血液汚染されたもを取り扱うこと。感染症の患者の針刺し事故のリスクと隣り合わせあること。患者から暴力を受けるリスクがあること。
看護師の仕事は9Kの特徴があり割りに合わないとかんじるのはむしろ自然なことかもしれません。
昇給がほとんどないから
看護師の仕事は上でも説明したとおりで一般企業の平均に比べて高く感じます。
しかし、看護師の給料はほとんど昇給がしないのです。
下の図をみてください。
参考:平成29年度人事院統計書より算出
これは、看護師とその他医療職の昇給を比較してみた図です。みてみると看護師はスタートは高い給料をもらっていますが、看護師がほとんど昇給していないのがわかります。
しかも40代でほとんど昇給は頭打ちになって、他の医療職にどんどん差をつけられている始末です。
これでは毎日毎年頑張っているのに昇給がないのと同じでモチベーションが下がる一方ですよね。
サービス残業が多くて収入にならないから
看護師の世界は、サービス残業が多いのも割りに合わないという不満の原因になっていますよね。
実際に看護師はサービス残業が恐ろしく多いです。
実際に私が急性期の病棟にいたときには毎日のように入院患者がくるため患者の状況を把握するため、8時半から終業開始にもかかわらず2時間前に出勤して情報収集。
日勤帯は医療処置や入院出しなどに追われ気がつけば17時の終業時間。
でも看護記録が終わっていないため記録や注射の実施入力のため残業。その他の日も急変が17時頃に起こってその対応に追われて残業。
周りの看護師が帰っていない中帰るのが申し訳なく(帰ったらだめな雰囲気)て残業。
しかもサービス残業がだから残業代も出ない。残業代がつけにくいのも問題ではありますが、割りに合わないと思う原因でもあります。
仕事の関係でプライベートの時間がないから
あなたはプライベートの時間が確保できていますか?
たいていの看護師の皆さんは『プライベートの時間なんてないよ!』『研究とか研修とか学習会とかなんなわけ』とプライベートの時間をほとんど確保できていないですよね。
看護師の仕事は、病院の業務以外にもたくさんあるのです。(それを仕事と呼んでいいのかわかりませんけど笑)
たとえば以下のような業務外の仕事があります。
- 看護研究のため論文を読んだり、文章作成したり、発表資料の作成
- 学習会や研修会への参加
- 次回の学習会でのテーマ決めから資料作成
などなど時間外での仕事関係で時間を取られることが多いです。しかも時間外で給料が支払われることなんてありません。よくて研修会で弁当ができるかなってところです。
プライベートの時間が確保できない、お金にならない仕事、、、割りに合わないですよね。
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看護師の初任給は安いのか?
看護師の初任給は、他の一般職に比べると高いです。
他の一般職に比べると看護師の初任給は多い?
看護師の初任給は高いといいますが実際どのくらい高いのか?と疑問に思う方も多いのでは?
看護師の初任給は24万〜26万円程で、一般職の平均的な初任給の20万円を大きく上回っています。
これは仕掛けがあります。「2017年の病院実態調査」の基本給の調査結果をみるとよくわかりますが、2018年大学卒看護師の基本給が20万7,013円、専門卒の基本給が20万114円です。
つまりこれに夜勤や住宅手当などの各種手当を合算すると24万円〜26万円になるわけですね。
ボーナスでみるとよくわかりますが、ボーナスは基本給から算出されるので一般職とそこまで大きな差にはなりません。
手取りでいうと、所得税や保険料が5万円〜6万円程引かれるので、看護師の初任給での手取りは18万円〜20万円程になります。一般職の手捕りが15万円程なので看護師がかなり高いことがお分かりだと思います。
看護師の初任給の平均額は?手取りの額は?
SMO企業に勤めている治験コーディネーターの1日の流れ・スケジュールは下のようになっています。
- 基本給
18〜22万円程度
病院によって開きがあります。
- 夜勤手当
月:3万円〜6万円
三交代なら1回約5,000円
二交代なら1回約1万円
夜勤手当も施設によって手当の金額に差があります。
- 住居手当
約1万円〜3万円
- 通勤手当
0〜6万円
距離や施設によって計算方法や金額に差があります。
- 危険手当
数百円〜数千円
精神科、結核病棟など特殊な手当
- 年間賞与(ボーナス)
基本給に約2ヶ月〜3ヶ月分を乗じた金額
- 昇給
約2千円〜1万円
慣例に則った昇給がほとんど。
地方と都市部だと看護師初任給に2万円程差がある?
看護師の給料には地域差があります。
結論からいうと、東京や大阪などの都心部では初任給の基本月給が20万円前後であるのに対して、地方では18万円前後と都市部と地方では2万円近い差があるのです。
これは、「2012年病院勤務の看護職の賃金に関する調査報告書」で明らかになっています。
初任給の基本月給が高いのが、「神奈川県」「埼玉県」「東京都」「大阪府」となっており、専門卒も大学卒も20万を超えています。
一方の地方では「宮崎県」がもっとも低く、17万9,514円と都市部に比べて3万円近く離されています。
この額面だけをみると、『地方で仕事をするのは不利じゃないか』と思う方もいるかもしれませんが、物価が違うことを考慮する必要がありそうです。
たとえば東京で女性が一人暮らしするならオートロックのアパートを探すでしょう。そうすると家賃だけで6万円程かかる場合があります。これが地方だともう4万円程で済むこともあります。また、都市部の移動手段は地下鉄やバスであるのに対して、地方だと車であるかもしれません。そうすると生活水準もかなり違ってきますよね。
話が少し脱線しましたが、都市部と地方とでは給料が2万円程違います。
看護師の給料から引かれてしまう税金や社会保険費とは?
看護師の給料から引かれてしまう税金や社会保険料は下のようなものがあります。
- 所得税
- 住民税
- 健康保険
- 厚生年金
- 雇用保険
初任給から引かれるものは、所得税と健康保険、厚生年金、雇用保険です。
住民税は前年度の所得を元に計算されますので去年まで学生さんだったら引かれません。ちなみに住民税は入社2年目の6月から引かれ始めるのでその時期になると手取り額がぐっと減ってしまいます。
なぜ新人看護師が給料を安く感じてしまうのか?
新人看護師が給料を安く感じる理由は下のようなものがあります。
- 仕事が大変、もしくは忙しいのに割りに合わないから
- 同級生や別の病院の看護師の話を聞いてると自分の方が安いから
- 就職前に聞いていた給与額より低いから
どれも感じがちな疑問や不満ではありませんか?一つずつ紹介していきます。
仕事が大変、もしくは忙しいのに給料が割に合わないから
看護師の仕事は患者の命を預かる仕事。
仕事の内容も診療科によってさまざまですし、仕事が大変に感じたり、とても忙しく感じたりすることもあるかもしれません。そのうえ看護師としての採血や点滴、そのほかの医療処置の練習から勉強もあり、プライベートの時間はほとんどありません。
体力的にも精神的にもきつい仕事なので業務量や残業量に対して給料が安く感じてしまうものです。
ただ、これも長くは続きません。3か月~半年ほど、忙しさの荒波にもまれているうちに徐々にあなたの手は看護師の手になっていき、記録もスムーズに書けるようになってきます。
そうなると、日中の仕事もテキパキとできるようになっていき、残業の量も減っていきます。
ただ、実際看護師の仕事量に対して給料が安く感じる、割に合わないと感じるのは永遠のテーマかもしれませんね。
同級生や別の病院の看護師の話を聞いていると自分の給料の方が安いから
自分の給料が安いと感じる瞬間は、同級生や別の病院に勤めている看護師が自分よりも給料が高かった時ではないですか?
同じくらいの業務量や忙しさでなぜ自分だけ給料が低いのだろうか、自分は残業も多いのになぜ夜勤手当が低いんだろうかと疑問に感じますよね。
実際管理人も精神科に勤め始めたばかりの頃は、『一般科に比べてなんでこんなにも給料が安いんだろうか』と疑問に感じていまた。(今は業務量や看護度から妥当かなと思っています。)
また、同期との飲み会ではよく給料の話になって『あいつがあんなにもらっているのに私は少なくないか』と情けなくなったものです。
ただ、初任給や最初の数カ月だけで比較できるものではありません。
なぜなら夜勤に入り始めると夜勤手当が高くて給料が急に増えたり、夜勤に入り始めたり
したタイミングで給料がバーンと上がったりする病院もあるからです。病院によって基本給の計算方法や手当の金額、試用期間の給与から正規職員の給与にかわるタイミングなどが違います。
給料の安さは気になるとは思いますが、まずは看護師の仕事に慣れることが大切です。どこの病院に就職したとしても初めの数カ月~1年くらいは大変なものです。まずは看護師として基本的な技術や知識を身につけてから転職をしても遅くはありません。何年か経過した時点であなたに合った求人を探して転職するのがよいと思います。
ただ、どうしても給料が安すぎて気になるという方は、新人看護師の転職にも強い看護師転職サイトに登録して第二新卒や新人でも高給与で採用してくれる求人を探して転職することをお勧めします。
就職前に聞いていた給与額より低いから
給料が安いと思う理由に、就職前に聞いていた給料額より安いということが挙げられます。
これは新人看護師特有の試用期間(入職から3カ月までの期間)を設定していたり、初めに提示していた額が基本給や各種手当の金額を含んだ総支給額をだったり、夜勤の回数の違ったり、残業時間を計上していたりさまざまな理由で、提示された額と差が出ている可能性があるのです。
こんなの詐欺じゃないかと思う方もいるかもしれませんね。実際に提示された額と大きく違いすぎ場合には、事務方と相談しても良いと思います。
ただ、夜勤に入り始めると大概ははじめの提示額に落ち着くことが多いので夜勤開始になる7月、8月まで待ってみても良いでしょう。
また就職前や転職前に『この給料の内訳はどのようになっていますか?』と確認しておくとトラブルや不満の予防になるでしょう。
新人看護師が給料アップする方法とは?
『新人だから安月給で頑張るしかないよね』と投げやりになっていませんか?
新人看護師が給料アップする方法は下のようにいくつかあります。
- 認定看護師や専門看護師の資格を取得する
- 夜勤回数を増やす、もしくは夜勤専従として働く
- 主任や師長などの役職もしくは手当がつく役職を目指す
- 基本給や手当が多い求人に転職する
認定看護師や専門看護師の資格を取得する
現在の職場のまま給料を早くあげたいという新人さんも多いのでは?
そこでまず思いつくのが認定看護師や専門看護師といった資格を取得する方法です。
認定看護師や専門看護師の資格に対して、特別な手当をつけている病院も多くあります。
認定看護師に対しては1万円の手当、専門看護師には2万円の手当と独自の手当や給料計算をしてくれるところもあります。
認定看護師とは、6ヶ月のスクーリングを行い、日本看護協会の認定看護師審査に合格し、ある特定の分野の看護技術や知識が熟達した看護師のことです。
日本看護師協会では下のように制度の目的を定めています。
特定の看護分野において、熟練した看護技術及び知識を用いて、水準の高い看護実践のできる認定看護師を社会に送りだすことにより、看護現場における看護ケアの広がりと質の向上を図ることを目的としています。
引用:日本看護協会
また専門看護師とは、約2年のスクーリングを行い、日本看護協会の専門看護師認定審査に合格し、ある特定の分野において専門性の高い看護の実践を行う看護師のことです。
日本看護協会では下のように専門看護師の制度目的を定めています。
専門看護師制度は、複雑で解決困難な看護問題を持つ個人、家族及び集団に対して水準の高い看護ケアを効率よく提供するための、特定の専門看護分野の知識・技術を深めた専門看護師を社会に送り出すことにより、保健医療福祉の発展に貢献し併せて看護学の向上をはかることを目的としています。
引用:日本看護協会
上の紹介でもわかりますが、手っ取り早く給料を上げたいという人には向かない給料アップ方法です。
なぜなら実務経験がいずれも5年以上必要ですし、スクーリングに学費がかかる上に、仕事をしながら学校に通うことの身体的、精神的な負担も大きいからです。
ただ、『私は◯◯の分野の専門性を高めたい!』『もっと◯◯の看護を勉強したい』という方もいると思います。そういう方にはおすすめの資格なので今の職場や他の職場で看護師の実務経験を積んでから認定看護師か専門看護師の道に進むのがいいでしょう。
今、給料も不満で認定看護師や専門看護師の資格取得支援制度がない病院に勤めているのであれば、マイナビ看護師をはじめとする看護師転職サイトで資格取得支援制度があり、資格に対して手当をたくさんつけてくれる求人を探してあらかじめ転職しておくのも良いかもしれませんね。
夜勤回数を増やす、もしくは夜勤専従として働く
給料を今のまますぐにアップさせたいなら、夜勤を増やしてもらったり、夜勤専従看護師になったりするのも良いかもしれません。
まだ新卒で夜勤回数が少ないというあなた。心配しなくてもこれから夜勤の回数が1ヶ月の限界回線まで増えていくので増えた分だけ、給料は上がっていくでしょう。
もし、1年、2年目で夜勤の回数が少なめになっている方は師長とシフト調整の相談をして夜勤を増やしてもらうと給料アップに繋がります。
三交代なら1回で約5000円、二交代なら1回で約1万円の夜勤手当がつくので夜勤の回数が増えた分だけ給料は増えます。夜勤の平均額は『看護師の平均夜勤額とは?』で解説しています。
その他には、正規職員で日勤も夜勤もしているという方は一層のこと、夜勤だけの夜勤専従看護師に転職してしまうのも給料アップの方法です。夜勤だけなので昼夜逆転した生活になるものの、夜勤専従看護師を欲しがっている病院はたくさんあるのでそれだけ高給与が保証されています。マイナビ看護師や看護のお仕事といった看護師転職サイトでも夜勤専従看護師は高給料の求人だらけなので登録の上で探してみるのが良いかもしれません。
看護師の平均夜勤手当とは?夜勤額の計算方法とは?
主任や師長などの役職もしくは手当がつく役職を目指す
主任や師長などの役職もしくは手当がつく役職を目指すのは、給料アップに確実に繋がるのでいいのですが、新人看護師がいきなり役職を目指すのは無理です。
まずは地に足をつけるためにも3年間は基礎の看護技術や知識、患者対応の方法などを身に付けましょう。
それでも早く出世コースに入りたいという人は、無理に師長や主任にゴマをするよりは、上で紹介した認定看護師や専門看護師の資格をとった方が今後のキャリア的にも、あなたの看護技術や知識的にもプラスに働くでしょう。
基本給や手当が多い求人に転職する
新人看護師が資格を取ったり、管理職を目指すのは現実的ではないですよね。
そこで、新人看護師がすぐに給料を上げたいのであれば、基本給や手当が多い求人に転職するしかありません。
現在の仕事量と変わらず、給料だけが上がれば理想的ですよね。また今以上に人間関係が良くて、プリセプター制度が整っていて相談しやすい環境ならどうでしょうか?
それなら転職したいという方も多いですよね。
ただ、新人看護師は毎日仕事で疲れきっていて、休みの日は勉強や研修と自力で転職活動をしようとしても時間がないという方も多いのでありませんか?
そんなあなたにおすすめしたいのが、無料であなたの転職をサポートしてくれる看護師転職サイトへの登録です。
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看護師の平均昇給額は?どうしたら給料が高くできるの?
- 看護師って昇給全然しなくね?
- 他の看護師ってどのくらい昇給してるの?
- 昇給を多くするための対処方法ってあるの?
- やっぱり昇給がないと将来心配・・・。
- 給料が上がらないなら転職するしかないの?
こういった疑問をもったことはありませんか?
実はあなたが思っている通りで、看護師の昇給が他の医療職比べて低いんです。
下の表を見たら一目瞭然ですよね?
こんにちは、こんばんわ!
当サイトの管理人で現役精神科看護師のハチです。
看護師は昇給しにくいことで有名ですが、そのまま昇給がないままで生活していくと、しまいにお金に困る生活になるかもしれませんよ?
そこで今回は、看護師の平均昇給金額や昇給するようにするための対処方法を紹介させてください。体験談も交えながらあなたの年収をアップする方法を一笑に考えていきましょう。
参考看護師転職サイトの選び方+ランキングベスト3【脱看護師しましょう】
参考【最大40万円は嘘】看護師転職サイトお祝い金比較ランキング4選【なぜもらえるか解説】
看護師の平均昇給金額は?いつ頃昇給しなくなる(頭打ち)?
看護師の平均昇給金額は0円~2万円!
看護師の平均昇給金額は0円~2万円です。医療機関によってけっこうばらつきがあります。
私立病院で経営がうまくいっている病院では年間2回の昇給があり、1万円ずつ昇給して年間2万円の昇給したという話も聞きます。また、クリニックや介護施設、地方の小さな病院などでは昇給がなかったり、昇給があっても数千円~二千円程度の昇給であるところもあります。
看護師は40代の年齢で昇給しなくなる!
看護師の昇給は40代の年齢でしなくなります。下の図を改めてみてください。
看護師の40~50歳あたりの年齢からほとんど横ばいになっているのがわかりますか?
よく看護師の昇給や給料の上昇率は『寝たきりカーブ』だと揶揄されていますが、視覚的にも他の医療職に比べると上昇率が平坦になっていますよね。
看護師の給料はとても上がりにくいことを物語っています。
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- 夜勤手当の平均相場と高いところへ転職するために
- 住宅手当の平均相場と結婚や持ち家でどうなるのか?
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看護師の昇給がなくて不満な体験談!
[chat face="angry-face-nurse.png" name="ナス子" align="left" border="gray" bg="gray" style="maru" fontawesome="" bordercolor="" color="" bgcolor="" borderwidth="" borderradius="" titleweight="bold"]昇給の平均額はだいたいわかりましたし、私の医療機関も5000円前後の昇給で40代で頭打ちでした。[/st-kaiwa3]
昇給がないから転職はわがままでしょうか?
今の職場を退職するか悩んでます。理由は色々ありますが、その理由の一つに昇給が全くない事です。今まで幾つかの職場で働いてきましたが昇給が無い職場は初めてです。(中略)こんな理由で退職する私はワガママでしょうか?皆さんの意見を、お聞かせ頂きたいです。
参考:昇給ないから辞める(皆さんの職場は昇給ありますか?こんな理由で退職する私はワガママでしょうか?(看護師お悩み相談室)
雇用前に提示された昇給額と違う!全然昇給しない体験談
求人票には昇給が1000~3000円/月とあり、低いなと思っていました。面接時賃金については求人票の通りと言われたのですが、実際の昇給額は200円/月で、事務局長に聞いても「あれは月ではなく年だよ。」と言われるそうです。200×12=2400ということです。
ハローワークでは昇給ありと募集しているのに昇給がない!
ハローワークでは昇給ありと書かれているのですが実際はありません。上司の命令で残業しも残業代もありません。あきらかに労働基準法に違反していると思われるのですが?
参考:昇給なし(ハローワークでは昇給ありと書かれているのですが実際はありません。上司の命令で残業しも残業代もありません。)(看護師お悩み相談室)
看護師はなぜ給料が昇給しないのか?
診療報酬制度の影響で一般企業のような利益の増加が見込めないから
看護師の給料は病院の利益から支払われているのは言うまでもありませんよね?
たとえば診察1回したときに病院に支払う料金も一律『国』の診療報酬制度で決められているので、診察1回が5000円だったところを診察1回が3000円などに代わることがあるのです。そうなると大きく収益が減りますよね。
これが1日に100人の患者を診察すると考えると20万円/日の利益減ですし、1か月のうち20日が営業日と考えると400万円/月の利益減となります。
診察料金は一つの例ですが、治療や処置、検査などの診療報酬制度の改定があれば経営にしわ寄せが起こります。
つまり、病院で一番多く雇われている専門職の看護師の給料や昇給を高く設定していると、経営が難しくなります。
そのため、看護師の昇給率を低く足り、昇給しなくなる時期を早めにしたりと看護師が不利なように設定されているのです。
また、本来であれば患者の命を預かり責任が重い看護師の給料は高くする必要がありますが、病院によっては『看護師なんて使い捨ての駒』といった風な考え方をしている病院も少なくありません。
看護師の技術を高いレベルで維持したい、看護師の専門性を保証したい、看護師のモチベーションをあげたいという病院は必然的に給料や昇給も高くなります。
昇給制度は病院の経営方針がでやすいというのも特徴と言えますね。
- 責任が重くて辞めたくなった時に読む記事
- 看護師の仕事が割に合わないと感じたとき読む記事
昇任や役職につく機会が少なく昇給を狙いづらいから
看護師は役職に付いたり、役職手当が給料にプラスされたりすることが極端に少ないです。
たとえば看護師の主な役職は以下の平看護師、主任、副部長、部長の4役職ではないでしょうか?
一方の企業や公務員での役職は主事~部長にかけて8つほどあります。
看護師全体のうち病院の『役職』につくことができる絶対数が少ないため、なかなか昇給(昇任)の機会が少ないため、昇給しにくい環境と言えます。まぁ役職に付きたがらない看護師も多いですけどね(笑)
転職や離職の機会が多いので目減りするから
看護師はほかの職業に比べると転職や離職が多いのも昇給が低くなる原因になっています。
たとえば常勤看護職員の離職率は10.9%、新卒看護職員の離職率は7.8%となっており、10人に1人は辞める計算になります。(日本看護協会2017年調べ)
看護師が結婚や産休、引っ越しなどでいったん仕事を辞めて、新しい病院やクリニックに転職すると転職先の初任給料から開始することも多く、給料や昇給が降り出しに戻る現象が起きます。
そのため給料が目減りしたように感じやすいのです。
看護師の給料が昇給ないときはどうしたらいいの?3つの対処方法
師長や事務次長に直訴する
給料や昇給を直接病院側に挙げるよう訴えるのが対処方法です。こんなの無理に決まってると思っていると思いますが、声を挙げなくては改善はされません。
ポイントとしては、業務量を示すため残業の時間を確認しておくこと、一人で直訴に行くのではなく複数人のスタッフで交渉にいくことです。
まぁなかなか直訴するのは難しいと思います。直訴すれば病院側からの風当たりがきつくなるうえに仕事もしにくくなりますしね。
認定看護師や専門看護師の資格を取る!
昇給が望めなくても、役職があたらなくても認定看護師や専門看護師の資格を取得することで昇給を狙うことはできます。
ただ、認定看護師や専門看護師をとるためには6か月~2年のスクーリングが必要になること、学費がかかること、論文等の提出に身体的、精神的な疲労・ストレスがかかることは間違いありません。
認定看護師や専門看護師を取ったとすると、資格手当が支給される金額は5,000円/月であることがほとんど。年間にして6万円の昇給です。学費と天秤にかけると・・・。
もし、現在就労している診療科の専門性を高めたい、もっとできることを増やしたいという強い志がないのであれば、昇給のために資格を取るというのはなかなか足が向かないかもしれません。
やはり昇給なしの根本解決は転職しかない!
しかし、給料が上がらない昇給しないという環境は簡単に変わらないのが現実です。
年齢を重ねる給料は上がらないのにと『責任』『仕事量』だけは増えていくのが看護師です。
そんな環境で仕事し続けることはあなたの労働力や時間をみすみす捨てていることになりませんか?
『給料が低い』、『昇給しない』という悩みを根本解決する手段は転職しかありません!
仮に現在の職場で昇給がないという場合少しでも昇給があるところと比較してみたら大きな差になっていることに気付くのではないでしょうか?
たとえばあなたが現在手取り20万円で看護師をしていて昇給がない病院に就労しているとします。そして、あなたと同じで現在手取りが20万円で看護師をしているが、年間1万円の昇給がある病院に就労している人と比較してみると、どのくらいの差になるでしょうか?
3年間就労したとすると・・・
3年間で収入に約50万円も差ができます。
そのまま昇給しなくてもいいですか?
昇給するところへ転職するべきでは?
[chat face="angry-face-nurse.png" name="ナス子" align="left" border="gray" bg="gray" style="maru" fontawesome="" bordercolor="" color="" bgcolor="" borderwidth="" borderradius="" titleweight="bold"]なんだか損したまま人生を過ごすのはもったいない気がしてきました。[/st-kaiwa3]
ただ、何も考えずに転職すると後悔することになるよ!昇給が狙える病院の特徴を押さえておこう!
昇給が狙える病院の特徴は上で説明した病院と逆の特徴を持っています。
昇給が狙える病院の3つの特徴
- 経営が安定している
- 看護師の評価制度がしっかりしている還元してくれる
- 昇給率や平均昇給額を確認する
順番に説明していきます。
昇給する病院はないの?昇給率が良い病院の特徴とは?
経営が安定している
まず第一に経営が安定していないと看護師の給料や昇給制度が保証されていません。
診療や手術がうまい医師でも経営がうまいとは限りません。まず看護師や医療職の待遇面がよいか確認する必要があります。
経営がうまくいっていないと真っ先にコストダウンできるのは人件費なので、目先の経費削減で看護師の給料を絞っている病院は経営がうまくいっていないことが多いです。
看護師の評価制度がしっかりしている還元してくれる
看護師の評価制度がしっかりしていて、ボーナスや昇給に還元してくれる制度があるかの確認も大切です。
昇給がないということはそれだけ看護師の能力で差をつけず、昔ながらの年功序列制度が残ったままの化石のような病院であることが多いです。
看護師一人一人の評価制度があれば、年度末の昇給に反映されるので昇給率がよい病院と言えます。
昇給率や平均昇給額、その他手当などを確認する
経営や看護師の評価制度などソフト面も大切ですが、転職前に昇給率や平均昇給額などがいくらなのかを確認しておくことも大切です。
事前にどのくらいの年収がもらえて年間どのくらい昇給するのか明記していない病院はたいていはブラック病院です。
ホワイトな病院は昇給率や昇給金額が求人票や求人募集に明記されています。
また、その他の夜勤手当や住宅手当などの手当もどの程度支給されるのか、全国平均相場よりも高いのかなどもブラック病院かホワイト病院か比べる物差しになりますよ。
[box06 title="給料アップのため記事" fontawesome="" bordercolor="" color="" bgcolor="" borderwidth="" borderradius="" titleweight="bold"]
- 夜勤手当の平均相場と高いところへ転職するために
- 住宅手当の平均相場と結婚や持ち家でどうなるのか?
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具体的に狙う診療科は美容外科
給料がよくて昇給が狙えるのはずばり美容外科です。
美容外科クリニックは自由診療といって上記の診療報酬制度とは別で病院側がある程度自分の病院の裁量で金額を設定できるため、診療報酬制度に縛られた病院に比べて経営が安定しています。要するに稼いでいる病院やクリニックが多いので看護師の給料にあてる経費があるということです。
看護師の給料が高く、なおかつ毎年昇給も狙える美容外科はおすすめとしかいいようがありません。
転職したときにスタートの給料を高く交渉する
先ほども話したとおり、やはり転職するとスタートの給料が低くなってしまいます。昇給額が一律1000円だったり、3000円だったりする場合、その後の給料はスタートの給料の影響を強く受けますよね?
だから転職の際に、スタートの給料を高くなるように交渉するのが大切です。
自力で給料交渉なんてできないという人は下で紹介する転職サイトを利用するのが良いかもしれませんね。自分で交渉するのが怖い人は代行して給料交渉から雇用条件の交渉までしてくれますよ。
自力やハローワークでの転職が不安なら転職サイトを使うのがいいかも!?
[chat face="angry-face-nurse.png" name="ナス子" align="left" border="gray" bg="gray" style="maru" fontawesome="" bordercolor="" color="" bgcolor="" borderwidth="" borderradius="" titleweight="bold"]なんか給料アップや昇給するところへ少し行きたくなってきました![/st-kaiwa3]
あなたが『昇給しなくて足元を見られてる気がする』『将来もこのままの給料じゃやっていけないよ』と思っているのなら違う病院や美容外科クリニックへ転職するのも賢い選択ですよ!
たとえば、昇給がなくて納得いかない、昇給が少なくてやる気がなくなるのであれば、昇給をしっかりして看護師の力を評価してくれる病院に転職するのもよいでしょう。
[chat face="cry-sorrow-face-nurse.png" name="ナス子" align="left" border="gray" bg="gray" style="maru" fontawesome="" bordercolor="" color="" bgcolor="" borderwidth="" borderradius="" titleweight="bold"]でも忙しくてなかなか転職活動を始めれないですよ。[/st-kaiwa3]
あなたは看護師専門の転職サイトを使ったことがありますか?
転職サイトを使うことであなたの給料を大きくアップしたり、割りに合う業務量に改善できるかもしれませんよ?
まとめ
看護師がなぜ昇給しにくいのかの理由や具体的な昇給するための対策について簡単に解説させていただきました。
昇給しない病院で昇給しようと足掻いても徒労に終わることが多く、根本解決するには転職しかありません。
あなたの労働力や時間を『看護師は使い捨ての駒』程度にしか考えていない病院に使うのはもったいないです。
転職サイトをうまく活用して、あなたの看護力を大切に扱ってくれるホワイトな病院に転職することをおすすめします。
参考看護師転職サイトの選び方+ランキングベスト3【脱看護師しましょう】
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看護師の給料でよくある疑問と答え
- 看護師は20代は給料が高いけど30代からどんどん追い抜かれるの?
- 看護師以外の転職は難しい?
看護師の給料は20代は高いけど30代で他職種に負ける!!【給料をあげる転職術】
今回はYahoo!知恵袋でこんな質問がありました。
看護師の給料についてです。
看護師は20代の間は他の職種よりも少し給料が高いですが、30代以降は他の職種に追い抜かれてしまいます。
看護師は給料が上がりにくいということもあり、私は家庭の事情でお金が必要です。
そこでなんですが、看護師免許を活かすことができてかつ給料が病院の看護師より高いところに転職しようとするとどこがいいでしょうか。
今回はそんな結婚や子育て、家庭の事情でお金が必要な看護師向けに給料の上げ方や転職術について解説していきます。
看護師の平均給料はどのくらい他の職業と差があるのか?なぜ給料が安いのか?
厚生労働省が行った平成29年賃金構造基本統計調査によると、看護師平均年収とは約450〜500万円です。
全職種の平均年収は491万円で、女性社会人の平均年収は377万円となっています。
このデータから読み取れるのは、全職種では平均年収は低めだが、女性が多い仕事としては平均年収は高めになっているということ。
その他に、看護師の給料が安い原因は、初任給が高い割に、昇給額が少ないからと言えます。
看護師が基本給、年収、手当をあげるためにできる3つのこと
看護師が基本給、年収、手当をあげるためにできることは、以下の3つがあります。詳しくは『看護師が基本給、年収、手当をアップする5つの方法』で解説していますので、参考にしてください。
基本給、年収、手当アップの3つの方法
- 昇進や管理職などの役職を狙う
- 認定・専門看護師など看護系資格を取得する
- 転職する
どれも目や耳が痛くなりそうですが、給料アップするのは簡単なことではないということですね。看護師も辛い稼業ですよね。それぞれ簡単に解説していきます。
看護師が基本給、年収、手当をアップする5つの方法
昇進や管理職などの役職を狙う
まず、1番はじめに挙げる給料アップの方法は、昇進や管理職などの役職を狙うことです。しかし、この方法、個人的にはおすすめしません。
ただ、この方法であれば、現在の職場から転職せずに給料アップを狙えますし、見知った現場、人間関係であれば身体的な負担や心理的なストレスも少なくて済みます。
たとえば私の病院であれば以下のような手当が付きます。
- 看護主任:1万円
- 看護師長:5万円
- 看護部長:15万円
この辺りの相場はマチマチかもしれませんが、少なくとも主任を狙うだけでも、年間12万ほど給料が違ってきますよね?
ただ、『昇進しても手当は微々たるもので、会議や役割が増えるだけで余計しんどくなるよ』という声が聞こえてきそうです。たしかに、主任や副師長などになると、会議や外部期間との合同カンファレンスへの参加は強制されて、休日返上になることもあります。
昇進や管理職を狙うのは現実的にはオススメできません。
認定・専門看護師など看護系資格を取得する
2つ目の給料アップの方法は、認定・専門看護師など看護系資格を取得することです。
もし、あなたがある分野の看護の専門性を高めたいと思っているのであれば、1番良い方法でしょう。
単純に給料アップしたいだけという人にはおすすめできません。
認定看護師や専門看護師を取るためにはまず看護師としての臨床経験が5年間あること、また認定看護師であれば6カ月、専門看護師であれば最低2年のスクーリングが必要になります。
6カ月や2年という数字だけでは測れないほど、資格取得は大変です。
まず、スクーリングといっても勉強だけをしているわけではありません。課題として英語の医学論文、日本語の論文をたくさん読むように課題が出されたり、教授から◯◯の本を読みなさいと実費でたくさんの医学書の購入が必要になったりします。
またスクーリングのあいまには仕事をしなくてはいけない方もいるでしょう。仕事場での勤務調整が必要になり、師長に嫌な顔をされたり、夜勤明けに19時頃まで授業があったりといった負担があります。
純粋に看護師としての専門性を高めたいという人にとっては有意義な日々になるでしょうが、ただ単純に給料アップを狙っている人がすることでありません。
そのため、給料アップという視点では、認定・専門看護師など看護系資格を取得することはおすすめできません。
転職する
最後に紹介する給料アップする方法は、『転職する』ことです。
上でも説明したように看護師の平均年収は450〜500万円と振れ幅が大きく、探せばいくらでも高給料で好条件な求人がたくさん見つかります。
また、最近では看護師として病院やクリニックで働く以外にも、看護師の資格を活かしながらも看護師以外の職種で働くスタイルも増えてきています。
給料アップを狙う看護師のために、看護師として働く場合と、看護師以外で働く場合とに分けて紹介していきます。
人気記事看護師転職サイトランキング【脱看護師しましょう】
参考お祝い金がある看護師転職サイト4選【損する人はお金に目がいく人】
看護師なら都市部の私立病院か訪問看護を狙うべし
看護師として高給料を狙うのであれば、病院でも基本給が高水準の都市部の私立病院を狙うか、人で不足で高給料が基本になっている訪問看護もおすすめです。
まず都市部私立病院は、ほかの公立、国立病院に比べて基本給が高水準にあります。これは、私立だからこそ、病院以外の学校法人での収入があったり、経営に余裕がある部分を看護師に還元しているためです。
たとえば、当サイトがおすすめしている転職サイトの『マイナビ看護師』では実際に以下のような求人が出ています。(2020年7月末現在)
医療法人財団健貢会総合東京病院【病棟】
【月収】28万円~45万円(諸手当込)
【年収】460万円~720万円(諸手当込)
【昇給】年1回
【賞与】年2回(過去実績4ヵ月)
また、訪問看護は、日勤のみの勤務にもかかわらず、人手不足の状態のため看護師を集めるためにも給料が高めに設定されています。また、日勤だけでなく、時間外の訪問看護や24時間オンコール制度のある訪問看護ステーションなどではより高い手当や給料が保証されているところもあります。
たとえば、当サイトがおすすめしている転職サイトの『マイナビ看護師』では実際に以下のような求人が出ています。(2020年7月末現在)
株式会社 BABY’S BREATH リハビリ訪問看護ステーション 陽花
【月収】30.0万円~40.0万円 程度(資格手当込)
【年収】414万円~554万円 程度(賞与込)
【昇給】年1回
【賞与】年2回 計2.0ヶ月(過去実績)
看護師以外の転職は難しい?
看護師の資格を活かしながら看護師以外の職種に転職するのは難しいです。
その理由はあなたもわかるとおり、看護師の求人は豊富な一方で、看護師以外の他職種の求人は一般には公開がされておらず、もし、応募があっても競争率が高くなかなか内定をもらえません。
実際、企業保健師の採用試験では1人の応募に対して30人の応募があり、30倍の競争率になることもしばしばです。市役所や県の保健師ですら倍率が10倍〜15倍であることもざらなので、上で紹介した企業保健師や企業医務室などは高倍率になるのは当然です。
人気記事看護師転職サイトランキング【脱看護師しましょう】
参考お祝い金がある看護師転職サイト4選【損する人はお金に目がいく人】
看護師転職サイトなら看護師以外の他職種の求人をたくさん持っている!
看護師が看護師以外の企業保健師や会社の医務室などに転職するなら、看護師転職サイトに登録するのが一番の近道です。
とくに、企業保健師や医務室といった求人は、一般公開されない非公開求人であることが多いうえに、看護師転職サイトによっては企業が求人を掲載依頼しないこともあるため、複数の看護師転職サイトに登録しておきましょう。
当サイトでおすすめしている看護師転職サイトは『マイナビ看護師』ですが、看護師転職サイトについては以下の記事一覧を参考にしていただければ幸いです。
人気記事看護師転職サイトランキング【脱看護師しましょう】
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