病棟看護師をしていると
「意地悪先輩やお局ナースが生まれない教育をしたい」
「病棟を離れて自分で学生を育てたい」
と感じる人もいるでしょう。
看護教員になるためには「どうしたらいい？」「働きながら看護学校養成講習会へ行ける？」など疑問が沸いてきませんか？
結論、看護教員になるには、看護師養成施設を卒業後、5年以上の臨床経験があり、看護教員として1年間研修や講習を受ける必要があります。
看護教員になるためには大学や所定の講習会への参加が必要になり、そのための学費や費用が30万円～60万円ほどかかります。
看護師が通信講座で看護教員養成講習会を受けられるのは次の2つの大学。
今回は実際に看護教員をしていた人の意見やネット上の情報などを踏まえて、病棟ナースから看護学校教員を目指す方法を解説します。
もし、看護学校教員以外にも『病棟を離れて看護師資格を活かしたい』と思うなら、看護師転職サイトに登録して求人情報をチェックしてみましょう。
\スポーツナースの求人もそれ以外も!!/
/完全無料でいつでも退会可\
求人情報を見ると「今の職場も悪くない」と思うかもしれませんし「今すぐ転職だ!!」気持ちが変わるかもしれませんよ。
今、転職するかしないかモヤモヤしているなら、「病棟以外の他職種」や「看護師の副業ランキング」が参考になります。
\完全無料/
/業界トップクラスの求人数\
看護教員になるには5年以上の臨床経験と1年間の研修が必要
看護教員になるには、看護師養成施設を卒業後、5年以上の臨床経験があり、看護教員として1年間研修や講習を受ける必要があります。
人によっては臨床経験が3年以上であったり、講習や学校で取る単位数が違ったりしますが基本的には臨床経験＋1年間のスクーリングが必要と思えばOK。
細かい看護教員になる条件は厚生労働省のホームページを熟読するのがおすすめ。
看護教員(看護師養成所の専任教員)になれる人は次のすべてに該当する人。
- 看護師(保健師、助産師)の臨床経験5年以上
- 厚生労働省が認める研修を修了していること(基本1年以上の研修や講習)
- ※専門分野は3年以上臨床経験と大学で教育科目の履修があれば専任教員になれる場合も
以下厚生労働省のホームページより引用したもの。
看護師養成所の専任教員となることのできる者は、次のいずれにも該当する者であること。ただし、保健師、助産師又は看護師として指定規則別表三の専門分野の教育内容（以下「専門領域」という。）のうちの一つの業務に三年以上従事した者で、大学において教育に関する科目を履修して卒業したものは、これにかかわらず専任教員となることができること。
厚生労働省 「看護師等養成所の運営に関する指導ガイドラインについて」より
ア 保健師、助産師又は看護師として五年以上業務に従事した者
イ 専任教員として必要な研修＊１を修了した者又は看護師の教育に関しこれと同等以上の学識経験を有すると認められる者
＊1 とは、（ア）から（ウ）までのいずれかの研修のことをさす
（ア） 厚生労働省看護研修研究センターの看護教員養成課程
（イ） 厚生労働省が認定した看護教員養成講習会（旧厚生省が委託実施したものを含む。）
（ウ） 国立保健医療科学院の専攻課程（平成 14 年度及び平成 15 年度 旧国立公衆衛生院の専攻課程看護コースを含む。）及び専門課程地域保健福祉分野（平成 16 年度）
というあなたは次の箇条書きから気になるものをクリックしてみてください。
看護教員になるための学費や費用は30万円～60万円
看護教員になるためには大学や所定の講習会への参加が必要になり、そのための学費や費用が30万円～60万円ほどかかります。
東京都
東京都
受講料 ￥256,000 ※合格者に東京都から別途ご案内します。
選考料 ￥8,000
（10）授業料（必修のみの場合）
神奈川県立保健福祉大学実践教育センター
142,500円（税込） ※別途、eラーニング受講料が必要です。
入学検定料 10,000円
学費
入学料
（初年度のみ）編入料
（初年度のみ）コース登録料
（初年度のみ）授業料
（年額）システム管理・維持費
（年額）初年度合計 30,000円 100,000円 240,000円 280,000円 20,000円 670,000円
授業料は、添削指導料、科目修了試験受験料、スクーリング受講料等込の料金です。
パソコン（通信費）・テキスト・参考書・資料及びスクーリングや実習に関わる経費（交通費や宿泊費）、保険代等の費用は別途必要となります。
4年次は授業料（年額280,000円）とシステム管理・維持費（年額20,000円）の納入となります（テキスト代等は別途）。
※ 授業料とシステム管理・維持費は半期ごとの納入となります。引用：人間総合科学大学
通信の大学なら受講料に60万円かかるため、時間や費用を考慮した上で1年間どこかの大学や講習会に参加するのか、1年間通信で仕事をしながら講習会を受けるのかを選ぶ形になりそうです。
その他の費用としては次のとおり。
- テキスト
- 参考書代
- 交通費
- パソコン
- プリンタ
- インターネット環境
- 教育実習に要する費用
- 健康診断費用等
看護教員の7つの仕事内容
看護教員の仕事内容は次のとおり。
- 看護学生への授業
- 資料作成
- 基礎看護技術手技
- 学生との面談
- ミーティング
- 看護師国家試験対策
- 外部医療機関との調整
看護学校教員の給料や年収は20万円～50万円!!公立より私立が高い!!
看護学校教員の給料や年収は公立系や私立系によって異なります。
- 公立系看護学校教員：20万円～
- 私立系看護学校教員：24万円～49万円
まず公立系の看護学校教員は公務員の給料表に準ずる形になるので、初任給なら20万円～となります。普通に夜勤あり看護師からの転職と考えると給料は大きく下がります。
私立系の看護学校教員(専任教員)は求人によってはかなり差があります。
ただ看護学校教員とは異なり、看護教授や看護准教授などを目指す場合には、学士が必要になったり、助手→助教授→講師→准教授→教授といった流れを踏んだりしなくてはいけません。
また学歴、経歴、論文、研究実績、学会発表回数、人脈など複雑な要素が絡み合うので単純に給料が高いところを目指したいというなら私立の学校の教員を目指すのが妥当です。
看護師が働きながら通信講座で看護教員養成講習会を受けられる大学2選
看護師が通信講座で看護教員養成講習会を受けられるのは次の2つの大学。
- 人間総合科学大学
- 環太平洋大学
ただ注意が必要なのが、通信講座だけでなくスクーリングが必要なこと。
演習系や直接対面で授業を受けないといけないので、その期間は有給を使って参加する必要があります。
\完全無料/
/業界トップクラスの求人数\
令和4年度や令和5年度の最新の看護教員養成講習会の情報収集はどうしたら集められる？
基本的に最新の看護教員養成講習会の情報収集は能動的に自分で探さないと見つけられません。
GoogleやYahoo検索を活用して『看護教員 求人』や『看護教員養成講習会 令和○年』などと検索をかけるのがおすすめ。
もしくはTwitterやその他のSNSなどで看護教員を目指している人や前年度に通信大学に入学した人を探して情報を聞くのも一つの手かもしれません。
看護教員がきつい3つの理由
看護教員がきつい理由は次のとおり。
- 給料が安い
- 職場環境がストレスフル
- 最新の医療や看護を勉強し続けなければいけない
給料が安い
看護教員の給料や年収の項でも触れたとおり、給料が安いのが最大のデメリットできついところ。
私立系の看護教員なら給料は高めですが、公立系で助手からスタートになると手取りが20万円を切る可能性もあります。
家庭がある人、夫(妻)の給料が低く共働きで保っている人などは看護教員になる選択自体が難しいかもしれません。
職場環境がストレスフル
看護教員なので女社会。そのため職場環境がストレスフルな場所も。
病棟看護師を続けられず、教育の場にきたと言う事もあり一定数気難しい人がいると考えるのが妥当でしょう。
私自身、大学の時の先生が偏った考え方を持っている人がいて保健師への就職時猛烈な反対をされた記憶があります。許すまじ!!
最新の医療や看護を勉強し続けなければいけない
看護教員だからこそ、看護学生に誤った情報を伝えるわけにいかないため、最新の医療や看護を勉強し続けなくてはいけません。
看護研究の論文や最新の知見を発表している科学雑誌などを読んでおく必要があります。
また専門領域の看護雑誌には目を通して新しい情報が記載されていないかチェックしなくてはいけません。
看護教員に向いている人
看護教員に向いている人の特徴は次のとおり。
- 学生目線で悩める人
- 自分の経験を押しつけない人
- 看護技術やスキルを正確に伝えられる人
このほかにも素養はありますが、いずれにしても看護学生目線で相談に乗ったり、授業をしたりするのが大切です。
最近では、看護学生が心の病にかかったり、自殺をしたりするニュースが耐えません。
また看護教員側が看護学生にパワハラやいじめをしている問題もピックアップされています。
人間として当たり前のことをできる人が求められているともいえます。
