看護技術

【基礎】無為や自閉状態への看護・対応方法を解説【引きこもり状態の慢性期患者への関わり】

2020年11月4日

【基礎】無為や自閉状態への看護・対応方法を解説【引きこもり状態の慢性期患者への関わり】

統合失調症などの精神疾患によって長期療養している患者に見られる症状である無為や自閉状態ってどのような症状でどのようなかかわりが必要かご存知ですか。

最近では、統合失調症でも早期に対応することが多くなり、無為や自閉状態に至る患者は少なくなりましたが、慢性期の病棟に行けばまだまだ無為や自閉状態になっている患者は少なくありません。そんな患者への看護や対応も見ていきましょう。

今回は、無為や自閉とは、無為や自閉状態の患者への看護や対応を解説します。

✔本記事の内容

  • 無為や自閉状態とはどのような状態か?
  • 無為や自閉の観察ポイント
  • 無為や自閉状態の看護や対応方法

管理人ハチ
この記事を書いている私は精神科看護師4年目で多くの無為状態の患者の看護をしてきました。

 

この他にも慢性期の統合失調症患者の看護について知りたい人は下の記事を。

参考【基本】統合失調症の慢性期看護を徹底解説【観察ポイントと看護ケアやアセスメントも】
参考精神科看護師がよくである精神症状一覧で徹底解説
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【2020年版】精神科看護師への転職マニュアル【結論:ラクに看護できます】
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看護のお仕事

無為や自閉状態とはどのような状態か?

統合失調症の慢性期によく見られる引きこもり状態は、自発的な行動がなく周りとの関わりがない無為状態と、幻覚・妄想などの病的体験によって周囲との関係を築けずにいる不安状態による自閉状態(引きこもり状態)とがあります。

  • 無為
  • 自閉状態(引きこもり状態)

これらがどのような状態か順番に解説します。

 

無為とは

無為とは、患者の意思表示がなく(またはできない)、自発性が低下している状態を言います。

 

統合失調症や抑うつ状態の患者にみられる症状で、患者は何をしようという意欲や欲求が低下したり、何をするエネルギーが不足、欠落している状態になります。

 

日常生活や仕事、趣味などに興味や関心がもてず、日常生活(着替え、食事、お風呂など)がだらしなくなり、自発的な行動が少なくなります。

 

 

自閉状態とは

自閉状態とは、現世から離れ、自分の世界に閉じこもってしまう状態を言います。

 

自分の内的世界に閉じこもる原因としては、統合失調に見られる幻聴や幻視などによる恐怖体験によるものや、人間関係のもつれから現実世界でのかかわりをもつことへの意識が薄れることあげられます。

いずれにしても、無為や自閉は活動意欲が低下して、自分の世界に閉じこもり、一日中ベッドで寝て過ごすことや座ってすごすことが多く見受けられます。

 

 

 

無為や自閉状態の患者の観察ポイント

無為や自閉状態の患者は、日常生活動作やセルフケアが不足しがちです。

また内的世界にどのくらい引きこもってしまっているのか、他社とのかかわりはどの程度あるのかなどの観察も必要です。

 

 

入院している場合には、同室患者や家族、医療スタッフとのかかわりなどを注意深く観察することが重要です。

観察のポイントは以下のようにまとめられます。

  • 食事量、食事摂取の意欲
  • 睡眠状況、午睡時間、不眠の有無、生活リズムの乱れ
  • 更衣、洗面、入浴の有無
  • 会話の質と量、意思表示の有無、他者との交流
  • 排泄の有無、羞恥心の有無

 

 

無為や自閉状態の患者への看護や対応

無為や自閉状態の患者は、自発的な意思表示が難しい状態にあります。看護師はまず、患者の内的世界や自我を脅かさないようにすることが大切です。

患者が何を思い、どのように感じているのか、患者の行動や言葉から読み取る努力が求められます

また、無為や自閉状態の患者は、意欲低下や活動性の低下により、

  • 食事の摂取行為
  • お風呂や洗面などの清潔行為
  • 生活リズムの乱れなど日常生活動作
  • 爪切りや洗濯、掃除などのセルフケア

 

患者の日常生活動作やセルフケア能力を観察して、介入することが求められます。日常生活動作やセルフケアは、現実的な世界へと目を向ける機会となります。看護師はセルフケア不足を補いながら、患者のペースで生活できるように介入していくことが重要です。

 

 

看護のお仕事

まとめ

無為や自閉状態の患者とどのような症状が出ているのか、観察のポイントや看護と対応を簡単に解説しました。

参考精神科看護師がよくである精神症状一覧で徹底解説

無為や自閉状態の患者は、内的世界や自我を脅かされるとより、内的世界に閉じこもってしまう恐れがあります。患者と関わる際は、患者がどのように感じているのか何をしたいのかなどを観察して、患者のペースで少しでも現実的な世界に戻ることができるように関わることが重要です。

 

ちなみに一般科で下のように消耗している看護師さんはやばいかも。

  • 残業今日は早く19時に終わった!
  • 先輩がうざいけどまぁ我慢すればOK。
  • 休みとれないけど買い物にもいけてるしいいか。

それ感覚が麻痺してますよ。

 

精神科なら、

  • 残業はほぼなし
  • 先輩も後輩看護師も協力して看護=仲もいい
  • 休みはほぼ確実に希望通り取れる
  • もちろん有給もOK

この環境の違いが気になる方は下の記事必見です。

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  • この記事を書いた人

ハチ

副業ブロガー / 現役看護師【経歴】国立大学▶︎公務員(保健師)▶︎縦社会と副業禁止で退職決意▶︎精神科看護師▶︎3サイト運営するが月1万円収益で3年ほど彷徨う▶︎培ったノウハウを駆使してhachiblog立ち上げ●嫁1太郎1姫と暮らす
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