あなたは日々こんな悩みや不満を持って仕事をしていませんか?
新人看護師って有休取ったらダメなの?周りの同期は取ってないし先輩も取るな的な雰囲気だし、、、。取ったら『何あの1年目!』『私は新人で取ってないのに』と思われてしまうのかな。
周りから反感を持たれずに上手に有給休暇を取る方法とかコツとかってないんですか?
今回は新人看護師のあなた向けに、新人看護師が有給休暇を取ってもいいのか、有休を取るデメリット、上手な有休の取り方までを紹介していきます。
看護師の有給取得率からみる有給休暇の実態とは?
2013年看護職員労働実態調査によると、看護師の年次有給休暇の取得平均は8.86日で、5日以下が約3割となっています。
約3割が5日以下ということはこの中に新人看護師の多くが含まれているということです。
風邪や体調不良で休むケースも少なくないため、実際休暇として休みを取れているひとはほとんどいないのではないでしょうか。
しかも有休を一回も取ることができなかった人が3.3%もいます。
有給休暇は毎年補充されるといっても使わなければどんどんなくなっていくものです。この年次有給休暇の取得率をみていると看護師の闇の部分が露わになっている感覚に襲われますね。
新人看護師は有休とっていいの?ダメなの?
新人看護師は有給休暇を取ってはいけないのか?という疑問はだれしもがもっているはずです。
結論からいうと、新人看護師でも有給休暇を取っても良いです。
先輩看護師も下のような意見を述べています。
有休は誰しももらう権利があるもの。
ふつうに有休もらってもいいと思いますけど。
有休のことで、いろいろ言ってくる先輩たちに問題があると思いますけど。
有休使わないと切り捨てられて損しますよ。
引用:看護roo
ただ、先輩や師長などの時代には、『新人看護師は有休をとらずに仕事をするもの』『有休をとるなんて以ての外』という風潮で育てられています。
そのため、看護師の世界では暗黙の了解で『新人看護師は有給休暇を取ってはいけない』となっているのです。
法律論を持ち出せば、誰しもが有給休暇をもらう権利はあります。しかし、実際は新卒看護師が有休をとれば反感を買いやすいのも事実です。
では有休をとるとどのようなリスクや反感を買うのかをみていきましょう。
新人看護師が有休を取ると先輩や同僚から反感を買う恐れあり
新人看護師が有休を取ると先輩や同僚から反感を買う恐れはじゅうぶんにあります。
反感を買う理由は、先程いったとおり、上の世代の時代には、新人は有休を使わないものとして育てられており、旧世代の考え方が浸透しているからです。
実際内心では有休をとってもいいと思っていても下のように反感を恐れる声も多く聞かれます。
出る杭は打たれるじゃないけど生意気な新人と思われかねないから私ならしないですね。
先輩がしていないなら権利は持っていても使わないほうが今後の職場環境を考えた時にはよいかと…。
引用:看護roo
法律的には取っても良いのですが、周囲の先輩や同僚に迷惑が掛かるので、止めた方が良いのです。
新人は、一人前に成る3年後までは、自分の好きな時に好きなように休める権利は無いと思います。正直に申しまして、目の前の仕事よりも同窓会の方を優先するような新人なら要らないだろうと思います。
引用:Yahoo!知恵袋
もっとも私が怖いと感じたのは、このような社畜理論、休みを取らない美徳のような考え方がさも正義のように語られていることです。
看護師の技術や知識が身につくのに時間がかかることは当たり前ですし、努力が必要なことは認めますが、休みを取れない、取らせない理由にはなりません。
ただ、現実の看護業界では、『新人看護師は休みを取らないのが当たり前』という考えが浸透しています。
有休をとってもいいですし、取るべきですが、反感を買う上に生意気な新人と思われるリスクがあることはよく理解しておく必要があります。
新人看護師が有給休暇を取るべき理由とは?
新人看護師が有休を取るべき理由は下のようにまとめられます。
- 有休は使わないと損をするから
- 慣れない環境で疲れやストレスが溜まりやすいから
- オンとオフの切り替えを意識的するため
管理人なりに一つずつ解説していきます。
有休は使わないと損をするから
新人看護師の頃は有休の付与自体が少なく年間でも数日しか補給がされませんので損がないように思いますよね。
ただよく考えてみてください。
有給休暇は40日まで貯めることができますが、実際年間にどのくらいの有休を使えますか?
たとえば年間で最低限5日は取るように法律で決められましたが、5日使ったところで残り35日分もの有休が残ります。
そして年間に貯められるんは40日まで。年間に補充される日数が20日あるとしたら、5日分は補給されますが残りの15日分は消え去っていくのです。
だから新人看護師の頃から計画的に有休を消化していかなくては後々損をすることになるのです。
有給は労働者の権利ですし、使わないなんてもったいなさすぎます
初年度は最低でも10日分はあるはずですよね
10日全部休んでも給料がフルで支給されるんですよ?
使わないなんてもったいないです
確か有給の買い取りもできたような・・
可能ならそれもありかもしれません
引用:看護roo
有休を使わず残った場合には、有休を買い取ってくれる職場もあるようですが、多くはありません。
有給休暇を使わずに損をするのはあなたですよ。
慣れない環境で疲れやストレスが溜まりやすいから
新人看護師って毎日慣れない環境で仕事の忙殺されて、休日も返上で勉強や研修会、勉強会に参加しなくていけないですよね。
だから忘れがちなんですが、新人看護師は疲れやストレスをためこみやすいです。
先輩看護師や患者との人間関係を構築しなくてはいけませんし、何より患者の命を預かるという責任やプレッシャーを無意識に感じています。
そして、『先輩や同期が頑張っているんだから自分だけ休むわけにはいかない』とストレスや疲れに気づかないこともしばしば。
疲れやストレスを貯めすぎないように意識して有休を使って休みを取るべきなんです。
オンとオフの切り替えを意識的するため
新人の頃ってどうしても不安で不安仕方なくて、休みもとらずに勉強したり、研修会に無理に参加したりしていませんか?
オンオフの切り替えがうまくできないことも多いから注意が必要です。
気づいた頃には、身体に蕁麻疹が出ていたり、起き上がれなくなったりしている人も珍しくありません。
オンオフなんて意識しなくても大丈夫ですよというかたもいるかもしれませんが、そういう方が一番危ないです。
しっかりと有給休暇を利用して買い物に出かけたり、友達とランチにいったりして気分転換を図るべきです。
新人看護師が有給休暇を反感をもたれずに取る方法とコツとは?
新人看護師が有給休暇を取る方法やコツは下のようにまとめられます。
- 先輩たちの休み希望をチェックする
- 有休は1日から取る
- 早めに師長に有休申請の相談をする
- 師長との有休相談は交換条件で交渉
- 休みの理由を聞かれてもごまかしておく
どれも大切なので順番に説明していきます。
先輩たちの休み希望をチェックする
有休を上手に取るための最初のコツは、先輩たちの休みの希望や勤務希望をチェックすることです。
どの病院も施設も勤務希望を数ヶ月前に出すものです。病院によっては休憩室の掲示ボードに勤務希望表が出されているはずです。
その勤務希望表の先輩たちの希望をしっかりと確認して先輩と有休の希望が被らないように注意をしましょう。
ここで休みの希望が被ってしまうと、シフトを組む師長にも、その日に勤務する先輩や同僚にも迷惑がかかります。
なんで休む日まで気を遣わなくてはいけないんだと思う方もいると思いますが、後々の先輩との関係や環境が悪くならないようにするためです。
どうしても外せない日でなければ先輩たちの休みの日をチェックの上で有給休暇の希望出しましょう。
有休は1日から取る
新人看護師の頃は、連休で有給休暇を取得するのをおすすめしません。
間違いなく、角が立つので、まずは1日から有給申請をするようにしましょう。
やはり先輩看護師や同僚を前に、新人が連休で有休取得するのは快く思われません。
管理人の個人的には取ればいいとは思っていますが、あなたが今後仕事しにくくなったり、人間関係が悪くなったりするのは避けたいです。
できれば夜勤明けの普通の休みと有休を組み合わせたり、普段の休みと繋げて連休にしたりしてうまくリフレッシュしましょう。
早めに師長に有休申請の相談をする
休みの希望は早め早めに相談した方がいいですよ。[/chat]
事前に予定が分かっているのであれば、早い段階で師長に相談しておくことをおすすめします。
新人看護師の有休取得に関して先輩看護師からは下のような意見も聞かれます。
上司に報告し了承がとれたら大丈夫でしょう。前もって予定がわかってるのなら早期に申告しておきましょう。
引用:Yahoo!知恵袋
いいと思います・・・私は。
ただ、よく思わない方もいるんですよねぇ・・・
早めに言えばいいのでは、と思うのですが。
引用:看護roo
やはり早めに相談することでシフトの調整を行いやすくなりますし、前々から相談しておくことで『しっかりとシフトのことを考えている』『周りのことを考慮できている』といった評価にも繋がります。
そんなに急いで言う必要あるのかな?と疑問に思う人もいますよね。ただ直前に言われるのと前もっていっておくのとではかなり印象が違うと思いませんか?
看護師は不規則な勤務なので、師長に早めに相談しようと思っても、師長が会議でいない、勤務が一緒にならないなどなど予定が狂うものです。
早めに師長に相談して言質をとってしまいましょう。
師長との有休相談は交換条件で交渉
師長に有休の相談をするとき『この日有休を使わせていただきたいんですが、、、』と相談してもすんなり取らせてもらえないことがあります。(師長のキャラクターによってかなり違うと思いますが)
そこでコツを紹介します。有休を取得する成功率をグッとあげるコツは、交換条件を提示して有休の交渉をすることです。
具体的には先輩看護師が実践している例を見るのが一番わかりやすいでしょう。
どうしても厳しいんなら「夏休みは師長さんに取得する日付けはお任せするので、その代わりといっては難ですが、ここはお休みをいただきたいのです。お願いします」という
作戦もあります。
師長が何がいやって希望が面倒だと思うので。師長の心理的負担を減らすべく、是非交渉というのをしてみましょう。
引用:Yahoo!知恵袋
このように『お盆期間中は勤務できますので、この日に有休を使わせてもらいたいのですが、、、。』『年末年始はガッツリ仕事できますので、この期間に有休を使いたいのです』と、まず自分からシフトが組みにくい時期に勤務できる、勤務しますという条件を提示するのがコツです。
『交換条件とかおこがましいでしょ』と感じる人もいるかもしれませんね。ただ先にこちから譲歩することで交換条件で交渉しているように聞こえないうえに、師長の心理的ハードルを下げることができますよ。
休みの理由を聞かれてもごまかしておく
有休を取るときにあまり意識しないかもしれませんが、休みの理由は伝えない方が良いです。
なぜなら『ディズニーランドで遊ぶために休みを取ります』『ライブがあるんで休みます』と言われると、先輩や同期は『こっちは仕事してんのに遊びにいくのかよ』と無意識に反感を買う原因になるからです。
実際先輩看護師も下のように細心の注意をしているのがわかります。
師長じゃない人に何に有給使うか聞かれても
私用とか家庭内の事情、など理由を細かく言わないことくらいですかね
有給や休みはもらうのが当然ですが、だからといって堂々とした態度でいると嫌な気をする先輩もいらっしゃいますのであくまで低姿勢のほうがいいかと
引用:看護roo
何事も穏便にいくのが正解です。
最近では休みの理由を聞くこと自体がセクハラ、パワハラと言われる時代ですから、あまり有休を使う理由は聞かれません。
もし聞かれたとしても、『ちょっと家の用事がありまして、、、』『家族でのイベントがありまして、、、』などとごまかしておきましょう。
ごまかしておけばそれ以上聞かれることはありません。
まとめ
今回は新人看護師が有休をとってもいいのか、上手に有給休暇を取る方法やコツを紹介していきました。
新人看護師は有休をとってもいいものの、取るときには細心の注意をとり、先輩看護師や同僚から反感を買わないようにして有休をとりましょう。
また、それでも有休を取らせてくれない、とてもじゃないが有給休暇の相談をできる雰囲気ではないという職場なら、有休をしっかり取れる職場への転職をおすすめします。
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