- ツアーナースって楽しそうだしラクそう!
- 旅行好きだしほとんど仕事なさそう!
- 医療行為がないから気が楽そう!
上のように感じてツアーナースをやってみたいと思った人も多いのでは?
最近では、単発アルバイトや派遣の仕事で、ツアーナースの求人も増えていますよね。
そこ今回はツアーナースの仕事内容から、1日の流れ、初めてするときの注意点や求人の選び方までを紹介していきますね。
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ツアーナースとは?具体的なお仕事内容や役割とは?
ツアーナースとは、林間学校や修学旅行、社会人の研修旅行、海外旅行への同行して、旅行者の健康管理を行う看護師です。まれに透析患者や医療処置が必要な個人旅行に付き添いを行うこともあります。
一番多い求人募集は、小中学校・高校の修学旅行や行事への同行です。
ツアーナースの仕事内容や役割は下のようにまとめることができます。
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- 怪我や体調不良者への応急処置
- 救急搬送の判断や連絡、申し送り
よくイメージされる『仕事しながら旅行ができる』というものですが、実際にはあまり旅行をたのしむことはできません。
やはり旅行や行事に参加している生徒や社会人がメインにたのしむもので、ツアーナースは意外と怪我や体調不良者の対応をすることがおおいです。
小学校のイベントや旅行への同行するツアーナースは、怪我や体調不良に遭遇するリスクは高く、養護教諭と対応に追われます。
また、病院に入院してくる患者とは異なり、現場でいきなり体調を崩す人の対応をします。病名がわからない中で、医師に指示を仰ぐこともできませんので、症状や訴えからアセスメントをして、限られた医療器具で処置を行わなくてはいけません。
もし、応急処置やしばらく様子を見てもよくならない際には、病院へ連れて行く手配、救急搬送の判断も行わなくてはいけませんので、責任は大きいといえます。
ツアーナースの具体的な一日の流れ・スケジュールとは?
イベント、行事、旅行によってタイムテーブルはさまざまです。
今回は小学校の修学旅行を例にツアーナースの仕事の流れ・スケジュールを確認していきましょう。タイムテーブルは主に以下のようになっています。
- 6:30:学校に集合
生徒の体調確認、予定の確認。救護バックや持ち物のチェック。乗り物酔いをする生徒はバスや飛行機乗車前に酔い止めの与薬。
- 7:00〜:移動
移動中の乗り物酔いや体調不良の対応。エチケット袋の用意や嘔吐物の処理など。トイレ休憩時の事故防止の声かけ。
- 10:00:目的地到着
生徒と行事に参加しつつ、全体の健康状態の観察。体調不良者が出た際の待機場所の確認。
- 12:00:昼食
昼食休憩を生徒と一緒に行う。食物アレルギーがある生徒の確認と食事内容に問題がないか確認。必要時エピペン注射(アレルギーある方は自分で持っています)。内服薬がある生徒や糖尿病の方へは近くで食事を摂取。
- 13:00〜:移動
上記同様適宜対応。
- 15:00:目的地到着
上記同様適宜対応。
- 17:00:宿に到着
看護師部屋や保健室の確認。日中使用して不足している物品の補給や買い足し。
少年自然の家などであれば常駐看護師がいることもあるため、挨拶と申し送りを行う。
- 18:00:夕食
上記同様適宜対応。
- 19:00:肝試しやナイトウォーク
行事に参加し体調不良者への対応。
夜道で転倒する子どもや、過呼吸や喘息発作を起こす子どももいるため対応の準備をしておきます。
- 20:00:入浴時間・職員会議
子どもたちの入浴状況の確認。参加する行事によって職員会議を行う時間は異なりますが、体調が悪かった子ども報告や経過を報告します。
- 21:00:就寝準備・報告書の記入
生徒の就寝確認は先生が行いますが、入眠できない子どもの対応や日中具合の悪かった生徒の体調確認などを行います。
また、記録の記入や報告書の記入をその日のうちに行っておきましょう。
あとは朝まで自由時間になることもありますが、基本的にはいつでも連絡が取れるように準備しておきましょう。
以上のように朝から夜遅くまで対応をしなくてはいけないためハードです。意外と1泊2日でぐったりと疲れてしまいますよね。子どものエネルギーってすごいんですよね。
ツアーナースのアルバイト代や日給は?
ツアーナースの日給の平均額は1万2000円〜1万5000円が相場になっています。
つまり、下のように
- 1泊2日=2日×1万2000円=2万4000円
- 2泊3日=3日×1万2000円=3万6000円
ほどの給料がもらえます。
ダブルワークの方は連休を取って、次の日は日勤という方も多いので体への負担はかなりのものがあります。
小児科経験がないときつい?ツアーナースに必要な資格やスキルとは?
小児科経験がなくてもツアーナースをすることは可能です。ただ、小児に多い症状への対応や知識は身につけておくべきです。
たとえば以下のような症状への対応は事前に勉強しておく必要があります。
- 喘息
- 痙攣発作
- 発熱頭痛、嘔吐、下痢、腹痛
- 打撲や骨折
- 切り傷、擦り傷
- アレルギー発作
多いところでいうと擦り傷や打撲が多いですが、アレルギー発作のアナフィラキシーショックへの対応や、喘息発作の悪化を予防することなど事前の準備は必要です。
また、子どもへのコミュニケーション能力はもちろん必要ですし、行事で山を歩いたり、海にいったりとツアーナース自身の体力も必要になります。
ツアーナースをするメリット
ツアーナースは下のようにメリットもたくさんあります。
- 修学旅行や行事への参加が非日常で楽しい
- 必要最低限での処置能力や臨機応変さがつく
順番に紹介していきます。
修学旅行や行事への参加が非日常で楽しい
なんといてもツアーナースはいろんなところへ旅行できるので、楽しさがあります。
自分では予定を組んでいかない滝だったり神社仏閣、観光地も予定に組まれていたりするので、新鮮さがあります。
また、小学生との交流や中高生のキラキラした感じに触れることも、日常ではなかなかないことですよね。
付き添いを行うスタッフや先生もその都度違うので、そんな非日常的な環境を楽しむことも醍醐味の一つです。
必要最低限での処置能力や臨機応変さがつく
病棟とは異なり、医療器具が揃っていませんし、そもそも室内ではなく屋外であったり、医師がおらず指示をもらうこともできない状況であったりと、、、ツアーナースのケアは対処能力や臨機応変さが求められることばかりです。
病棟で看護師をしているとどうしても自分で判断することが少なくなってしまいますが、ツアーナースをすることで病棟での勤務にも活きてくることが必ずありますよ。
ツアーナースをするデメリット
ツアーナースをすることのデメリットは下のようにまとめられます。
- 朝から晩まで拘束時間が長くてハード
- 判断を迫られて責任が大きいこともある
朝から晩まで拘束時間が長くてハード
先程も例に出しましたが、ツアーナースは修学旅行や社員旅行などへの付き添いが多く、思った以上に遅くまで業務があって、拘束時間が長くてハードに感じることもあります。
正直その時々で当たり外れはあるので、いってみないとわからないと言えます。
判断を迫られて責任が大きいこともある
救急搬送をするかしないかの判断をしなくてはいけないこともあり責任を強く感じることもあります。
私が参加した際には、1型糖尿病の子がいつもどおりにインスリン注射を行ったところ食事の提供が遅れた関係で低血糖症状を起こしてしまったケースがありました。
さすがに朝の時点で1型糖尿病だと申し送りを受けていたので、早い段階で経口からブドウ糖を摂取してもらい大事には至りませんでしたが、もし、何も知らない状態だったら、発見が遅れたらと思うと背筋がゾクッとします。
医療職として一人で参加しているということもあり、責任は大きいです。
ツアーナースの求人を見つける、探す方法とは?
ツアーナースの求人を探す方法は看護師転職サイトに登録するのが楽です。
やはり自力で探すと、ツアーナースの求人は見つかりにくいうえに下手な求人につかまると変なアルバイトや派遣の仕事を紹介されて苦労するかもしれませんよ。
看護師転職サイトでは、登録した人にしか求人情報が探せない機能がありますので、公に出しにくい求人も多く出ています。
つまりツアーナースの求人も見つけやすいのです。
ちなみに看護師転職サイトとは、看護師の転職を専門に取り扱っているアドバイザーが一人付いてくれてあなたの転職活動をサポートしてくれるサービスです。しかもなんとすべてのサービスを無料で利用できます。
具体的には下のようなサポートをしてくれます。
- 退職の手続きへのアドバイス
- 履歴書や職務経歴書へのフォロー
- 自分にマッチした求人探し
- 面接や見学、入職日などの日程調整
- 面接対策や面接への付き添い
- 人間関係や環境などの内部情報提供
- 給料や勤務条件の交渉
- 転職後のサポート
ツアーナースは求人探しからして難しいので、できれば複数の看護師転職サイトに登録することでさまざまなツアーナースの求人の中からあなたに合った求人を選ぶことができます。
むしろ一つだけだと偏った求人情報になる恐れもありますので、できるだけ多くの選択肢の中からあなたにピッタリの求人を探してくださいね。
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