精神科看護

【精神科歴5年】統合失調症の急性期と慢性期看護を徹底解説【観察アセスメント目標】

【精神科歴5年】統合失調症の急性期と慢性期看護を徹底解説【観察アセスメント目標】

この記事は現役精神科看護師である管理人の監修の上で、最新の医療やエビデンスに基づいて作成しているつもりではいますが、誤りや気になることがあればお知らせください。

悩む看護師
はぁー・・・。受け持ちの患者さんが統合失調症だけど・・・。
勉強しても統合失調症の方への看護がいまいちわからなくて。幻聴の訴えにもどう対応したらいいか・・・。
教科書的なことを読んでも具体的な対応がわかりにくくて・・・。声掛けの仕方を間違えたら、怒ったり拒薬したりしたら困るなぁー。

と悩んでいませんか?

こんにちは。当サイトの管理人で現役の精神科看護師のハチです。

 

 

結論をいうと、初めに幻聴や幻覚といった精神症状の薬剤調整を行い、その上で病気との付き合いかたを患者と一緒に考えていきましょう。

 

 

薬剤調整はドクターが行うことなので、看護師は日々の変化をしっかりと記録に残し、逐一ドクターと情報共有しながら薬剤調整がうまくいくようにフォローし合います。

幻聴との付き合い方は、疾病教育として統合失調症関係の本の読み合わせや、その患者の特徴に合わせて症状の説明や状態悪化のサインなどを確認するなどなど看護師の力量が試される部分です。

 

 

そういったことも踏まえて今回は下の内容を解説していきます。

記事内容

  • 統合失調症の基礎知識(症状、診断基準)
  • 治療の進み方(症状経過、薬物治療、精神療法)
  • 看護観察ポイントとアセスメント、看護目標
  • 具体的な対応のポイント

基礎的な部分が中心になるので、急性期や慢性期は別の記事で詳しく説明していきます。

 

 

 

精神科看護師に興味のある人向けに転職マニュアルを作ったのでぜひ参考にしてください。

参考【2021年最新】精神科看護師転職マニュアル【仕事内容・役割・やりがい徹底解説】

【2020年版】精神科看護師への転職マニュアル【結論:ラクに看護できます】
【2021年最新】精神科看護師転職マニュアル【仕事内容・役割・やりがい徹底解説】

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また統合失調症以外の精神科でよくみる病院や看護師の勉強方法を知りたい人は下の記事が参考になります。

参考【保存版】精神科看護師歴5年が教える精神看護の勉強法とおすすめ本を徹底解説 

 

目次
  1. 統合失調症の基礎知識
  2. 統合失調症の症状の経過と治療の進み方【看護師も必須】
  3. 統合失調症の4つの段階での治療
  4. 統合失調症の治療は段階ごとで異なる
  5. 統合失調症の急性期看護のキーワードは睡眠、薬物療法、セルフケア能力の3つ
  6. 統合失調症の看護目標とは?
  7. 観察ポイントは睡眠、内服、セルフケア能力
  8. 実際の看護ケアも睡眠、内服、セルフケア介助が重要
  9. 統合失調症の慢性期(消耗期)の概要
  10. 統合失調症の慢性期の看護目標【見守りと服薬管理がキーワード】
  11. 統合失調症の慢性期看護【実際の看護ケア】
  12. 統合失調症の看護観察ポイントとアセスメント、看護目標
  13. こんなときどうする?具体的な対応のポイント
  14. 統合失調症患者の家族の衝撃を理解する
  15. 統合失調症と似た症状が現れる8つの病気
  16. 【まとめ】統合失調症の急性~慢性期はそれぞれで看護・アセスメントが変わる
看護のお仕事

統合失調症の基礎知識

はじめに統合失調症の基礎知識として症状や診断基準を確認しておきましょう。

統合失調症とは、幻聴・被害妄想などの陽性症状、感情の平板化・意欲低下などの陰性症状を主体とする原因不明の精神疾患です。

統合失調症の患者さんは、小さな変化や、ノイズ、まわりの言動行動に敏感です。

そしてそれに影響を受けやすい特徴を持っています。

 

特に精神症状が有名な症状で下のようなものがあります。

  • 幻聴:聞こえるはずのない声が聞こえる
  • 幻覚:見えるはずのないものが見える、感じる
  • 思考伝播:自分の考えが他人に筒抜けになっている感じる
  • 自発性の低下:意欲でず活動性が落ちる
  • 感情の平板化:感情の起伏がなくなり表情も乏しくなる

 

 

また、急性期や慢性期には下のような症状がでてきます。

 

統合失調症の急性期には

  • 実際に存在しない声が聞こえたりする幻聴
  • 物や人が見えたりする幻視
  • 周りから悪口を言われている・自分の考えが筒抜けになっているといった被害妄想

といった陽性症状が著明になります。

>統合失調症の陽性症状とは、幻聴・被害妄想・思考混乱などがある

 

 

統合失調症の慢性期(消耗期、休息期)には、

  • 周囲のことに無関心
  • 感情表現がうまくできなくなる感情の平板化

などを主体とする陰性症状がみられるようになります。

統合失調症の慢性期(消耗期、休息期)には周囲のことに無関心になったり感情表現がうまくできなくなる感情の平板化したりする陰性症状がある

 

 

原因は、まだはっきりしていませんが、脳内の神経伝達物質であるドパミンやセロトニンの「量」に異常が生じているため上記のような症状が現れるといわれています。

統合失調症は脳内の神経伝達物質であるドパミンやセロトニンの「量」に異常が生じているため上記のような症状が現れる

統合失調症の罹病危険率は0.7%前後と言われています。これは100人に1人が発症する計算となります。

ちなみに時代、民族で大きな差異はなくほぼ一定。統合失調症は男女で好発年齢が異なり以下のようになっています。

男性 15~24歳
女性 25~34歳
男女比 1:1 (男女差は見られない)

※思春期から35歳までに発症することが多いが、40歳以降でまれに発症するケースもあります。

統合失調症はなぜ発症するのか?

統合失調症の発症の原因はいまだに解明されていません。

統合失調症の原因は遺伝子的な要因がかかわっていることは分かっていますが、実際のところはっきりとした原因は分かっていません。
遺伝的な要因としては、脳内でのドーパミンの過剰分泌が原因として、陽性症状が出現しているのではないかと言われています。この遺伝的要因を持った人が、心理的な要因や環境的な要因によって統合失調症を発症すると考えられ、研究されています。

 

しかし、研究を進められていくうちに

  • ドーパミンの過剰分泌が幻覚・妄想に影響しているのではないかとする「ドーパミン仮説」
  • グルタミン酸という神経伝達物質の分泌異常によって陽性症状や陰性症状が引き起こされているのではないかとする「グルタミン酸仮説」

の2つの仮説が有力であるとわかってきました。

管理人ハチ
ただいずれも明確にこれが原因というものは見つかっていません。

 




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ドーパミンの過剰が陽性症状の原因とするドーパミン仮説

統合失調症の陽性症状は、ドーパミンの過剰分泌が原因ではないかと言われています。その理由は、以外にも覚せい剤や麻薬が関係しています。
覚せい剤や麻薬を使うと、快感を覚えたり、幻覚や幻聴が出現します。これらの症状は覚せい剤や麻薬に含まれるアンフェタミン、メタンフェタミンが神経伝達物質であるドーパミンを過剰に分泌させているからではないかと考えられています。
幻覚や幻聴といった症状が出ている患者に、ドーパミンの受容体の動きを遮断するドーパミン受容体拮抗薬を使うと、陽性症状が軽くなったり、症状が消えたりします。そのためドーパミンは統合失調症の症状に関係していると考えられています。

陽性・陰性症状の両方に影響する「グルタミン酸仮説」

グルタミン酸という神経伝達物質が統合失調症に関係しているのではないかと言われたのも、麻酔薬の連続しようから統合失調症の陽性症状や陰性症状があらわれることが分かったからです。
麻酔薬として使用されてきたフェンサイクリジンは、グルタミン酸の受容体(NMDA受容体)を遮断する作用があります。グルタミン酸が受容体で受け取られなくなると陽性症状や陰性症状が出現したため「グルタミン酸仮説」が登場しました。「ドーパミン仮説」に比べて研究が盛んになったのは最近です。今後グルタミン酸受容体に働きかけるお薬もどんどん実用化されていくことでしょう。

統合失調症の発症にかかわっている神経伝達物質として、ドーパミンとグルタミン酸が有力であることを解説していきました。
このほかにもGABAや脳由来神経栄養因子なども統合失調症の症状の原因となっているのではないかと言われていますが、今回は解説を割愛します。
今後のドーパミンやグルタミン酸などの神経伝達物質に作用するお薬が開発されて新しい治療が中心になっていくと思います。


 

 

統合失調症の陽性症状と陰性症状、その他症状とは

悩む看護師
統合失調症の症状は、「陽性症状」「陰性症状」が有名ですよね?

その2つに加えて、

  • 「思考障害」
  • 「認知機能障害」

の症状も、治療や看護において重要な観察ポイントとなってきています。

 

 

 

陽性症状は幻覚、幻聴、被害妄想

陽性症状は、中脳辺縁系でドパミンが過剰になることで起き、幻覚や幻聴、被害妄想や体感幻覚などの症状のことを指します。

統合失調症においては、急性期によくみられる症状です。幻覚や妄想が認められるからといってすべての患者が統合失調症というわけではありません。しかし、統合失調症の幻覚や妄想には、大きな2つの特徴があります。

  • 本人にとっては紛れもなく真実で、幻覚や妄想に左右されて気分や行動してしまう
  • 他人が自分に悪いことをすると被害的、他罰的である

このような幻覚や妄想が持続すると、徐々に自分の思考なのか、他人の思考なのかわからなくなり、気分や行動への影響も大きくなっていきます

 

陽性症状には、以下のようなものがあります。

幻覚  実際には存在しない声が聞こえたり、人影が見えたりする
被害妄想 周りから悪口を言われている、悪く思われていると思い込む
滅裂思考 統一性がなく話が飛んだり、意味不明な話をする
誇大妄想 自分はもっとやれると事故を過大評価する妄想
体感幻覚 電波を受信している、身体に発信機が埋め込まれているなどと実際には存在しない感覚を訴える

 

幻覚といっても統合失調症に限った話ではありません。

統合失調症の代表的な症状である幻覚・幻聴とは、「誰かが頭の中に話しかけてくる」「自分のことを話している声が聞こえる」「誰かに監視されている」など実際にはありえない体験のことを指します。
実際にはありえない体験をしているとわかっている場合もありますが、ほとんどの患者は幻覚・幻聴体験を本当に体験していると感じています。そのため、家族や医療スタッフが幻覚・幻聴体験であることを説明しても納得できません。幻覚・幻聴体験は、患者自身を否定する内容が多いです。たとえば、「お前が悪い」「死ね死ね」「噂話が自分の悪口を言っている」などといった具合です。
そのため、幻覚・幻聴体験をしている患者は、幻覚・幻聴体験に左右されて不安になったり、周りへの不満がつのっていきます。その結果、不安や不満が爆発して興奮し、自分や他人を傷つけそうになったり、物を壊したりといった行動を呈します。
また興奮などしなくても、幻聴からの命令でおかしな行動をしたり、突然一人で話はじめたり(独語)、突然笑いだしたり(空笑)といった奇異な行動をとり場合もあります。

事実とは異なる思い込みを修正できない妄想
統合失調症の妄想症状とは、実際にはありえない思考内容を事実と思い込んで修正できない状態を言います。妄想の種類はさまざまで、「自分のことを嫌っている」「みんなが悪口をいっている」と感じる被害妄想、「自分は王家の一族である」と思い込む誇大妄想、誰かに監視されていると感じる注察妄想などです。

 

 

 

 

 

陰性症状は感情の平板化、意欲低下

ドパミンの分泌がでなくなることで、統合失調症の陰性症状である感情の平板化や無気力といった症状が現れます。

陰性症状は、統合失調症の慢性期によくみられる症状ですが、陽性症状の幻覚妄想から無気力となっているのか、ドパミンの分泌が低下しているため意欲低下しているのか観察することが重要になります。

ちなみに中脳辺縁系ではドパミンが過剰になると陽性症状が、中脳皮質系でドパミンが欠乏すると陰性症状が起こると考えらえています。

 

統合失調症の陰性症状としては以下のようなものが見られます。

感情の平板化 単に意欲低下が起こるわけではなく、感情表現そのものが乏しくなる
意欲低下 活動性が低下しやる気がでない、無気力で自閉的になる
思考の貧困化 思考力が低下し会話への反応が乏しくなったり会話が途中で途切れる
対人コミュニケーションの低下 他人との関わりを遮断し自閉的に。自室にこもり社会性が低下。
集中力の低下 物事への集中力が低下し多くの物事を処理できなくなる

 

自分の世界に閉じこもってしまい他人との交流を取らなくなる自閉や、会話の内容を理解しにくくなったり抽象的な表現しかできず会話がうまくできなくなったりする思考の貧困化なども特徴的な症状です。

感情の平板化

感情の平板化とは、喜怒哀楽といった人間本来の感情表現が乏しくなる症状です。他人とのコミュニケーションで相槌をうったり、視線を合わせることができなくなったり、他人の気持ちに共感する感情がみられなくなったりといった症状も感情の平板化からくる症状です。

意欲低下

意欲の低下とは、自発的に何かをやろうという意欲ややる気が起きず、仮に何かをやりはじめたとしても長く続けることが難しい状態を言います。身の回りの掃除ができなくなったり、服装がだらしなくなったり汚れたり、お風呂に入ろうという意欲がわかなかったりとさまざまな症状が現れます。

自閉

自閉とは、自分の世界に閉じこもってしまい、他人との交流がとれなくなる状態を言います。一日中お部屋に閉じこもり何をするでもなくぼーっとしたり、グループで何かをするときも一人で孤立したりといった社会性の低下も見られます。

思考の貧困化

思考の貧困化とは、思考能力や認知機能の低下により会話の内容に乏しくなったり、返答できなくなったりする症状です。会話の中でたとえ話や比喩表現や間などの意味を理解できなくなったりするのも思考の貧困化から来る症状です。

 

 

その他の思考障害、認知機能障害の症状

最近注目されているのが、思考障害、認知機能障害です。

これらの症状は陽性症状や陰性症状、その他環境要因などさまざまな要因が重なって生じている症状です。一概にすべての統合失調症の患者に当てはまるわけではありませんが、以下のような症状が現れることを念頭に看護を行う必要があります。

注意の障害 情報や刺激に対して適切に対応することができない。同じ仕事を長時間できない。指示がなかなか入らない
概念形成の障害 物事を概念化できないため、過去に学ぶことができない。
同じ失敗を繰り返してしまう。
実行機能の障害 判断・瞬発能力の低下が起こり、何か手を付ければいいのかわからない。臨機応変に対応することができない。

 

統合失調症の診断基準

統合失調症の診断基準

統合失調症の診断基準はアメリカの精神医学会診断統計マニュアル(DSM-Ⅳ-TR)で定義されており、以下のようになっています。

  1. 幻聴
  2. 妄想
  3. 解体した話(頻繁な脱線や滅裂など)
  4. ひどく解体した、または緊張病性の行動
  5. 陰性症状すなわち感情の平板化、思考の貧困または意欲の欠如
  6. 社会的または職業的機能の低下

上記項目のうち、2つ以上が1ヶ月以上の間、常に存在することが診断の根拠になるとされています。

アメリカ精神医学会診断統計マニュアル
DSM-IV-TR精神疾患の分類と診断の手引きより

看護のお仕事

統合失調症の症状の経過と治療の進み方【看護師も必須】

悩む看護師
統合失調症の基礎知識は復習できましたけど、
症状って段階ごとで違いましたよね?

統合失調症の薬剤治療は、抗精神病薬を使います。

抗精神病薬には下のようなものがあります。

  • ハロペリドール(セレネース)
  • リスペリドン
  • ジプレキサ

しかし、抗精神病薬を使っても、精神症状が改善にくく幻聴や妄想が続く患者さんも多くいます。

 

 

抗精神病薬の副作用は、

  • 錐体外路症状
  • 抗コリン作用
  • 悪性症候群
  • 高プロラクチン血症

などがあげられ、特に悪性症候群は発熱やけいれん発作、意識障害を起こしなくなるケースもあります。

おおまかな統合失調症の治療は抗精神病薬を用いて行いますが、患者の症状段階に合わせて治療を進めていきます。

 

看護のお仕事

統合失調症の4つの段階での治療

統合失調症は4つ段階に経過を分けることができます

4つの段階とは、

  • 初期症状がではじめる前兆期
  • 陽性症状が目立ち始める急性期
  • 身体と脳が休息を求め陰性症状がではじめる消耗期
  • 少しずつ回復し社会復帰を目指せる回復期

の4つです。

 

治療もその段階に合わせて薬物治療、作業療法、精神療法などを組み合わせていきます。

統合失調症の4つの段階的経過

統合失調症の4つの段階的経過
統合失調症の症状の経過は、患者それぞれで違いますが、一般的には、

  • 前兆期
  • 急性期
  • 消耗期
  • 回復期

の4つの段階で経過していきます。

 

 

これは段階ごとで順番に経過するわけではなく、ストレスや環境によって再発したり、軽快が早くなることもあります。

大体は急性期が数週間、消耗期が数週間~数か月、回復期は数か月~年単位で経過します。

統合失調症の症状の経過は、患者それぞれで違いますが、一般的には、前兆期、急性期、消耗期、回復期の4つの段階で経過

 

前兆期は「なんだかいつもと様子が違う」

統合失調症の前兆期には、陽性症状のように幻覚・幻聴体験が軽度に出てきたり、考えを修正できなくなるなど、普段と少し違うといった症状が出てくる時期です。幻覚・幻聴も「気のせいかな」という段階で確信的な症状を呈さないので見逃されがちです。
この時期に早期に医療機関につながることができれば、症状が悪化する前に対応できるため重要な時期と言えます。しかし、やはり「統合失調症ではない」と本人や家族が思いたいため発見が遅れるケースが多いのも事実です。

急性期は幻覚や幻聴、妄想が目立ち始める

統合失調症の急性期には、幻覚・幻聴や妄想を主とする陽性症状が目立ってきます。常に誰かの声が聞こえる、外を歩く人は自分を監視しているなどの症状が現れる時期です。この段階で医療機関につながることが多いです。
脳内では、ドーパミンが過剰分泌されていると考えられていますので、急性期の患者は周りが思っている以上にエネルギーを消費しています。
また、統合失調症の急性期には、幻覚体験や妄想が修正できず、患者本人は自分の体験していることが現実に起こっていることと感じ、自分が病気であることを認識できなく(病識がもてなく)なります。そのため家族や周りの友人から医療機関へ勧めても病識がなく拒否的になることもしばしばです。

消耗期は身体と脳の休息期

統合失調症の消耗期には、脳内でのドーパミン過剰分泌によって身体や脳が疲れ果てた状態で、患者本人は休息が必要な時期です。
感情が表にでなくなったり、意欲が低下したりする陰性症状が出現するのもこの時期です。
睡眠や休息がうまくとれないと急性期に逆戻りするケースも少なくありませんので、この時期にしっかり身体と脳を休息させることが重要となります。

回復期は少しずつ社会復帰を目指す時期

回復期には、ゆっくりと症状も回復していき、意欲低下している状態から徐々に元の生活に戻っていく時期になります。回復期とはいったものの、この時期は数日や数週間という単位でなく、数年単位で回復していく時期です。回復期に休息がうまくとれなかったりストレスがかかると症状が再燃するケースもあります。
周りの人は、患者本人が本人らしく生活できるように環境調整を行い、ストレスを発散できるようにかかわっていくことが重要です。

 

 

看護のお仕事

統合失調症の治療は段階ごとで異なる

統合失調症の治療は段階ごとで異なる
統合失調症の治療は、当然ながら薬物治療が中心となります。患者の経過段階ごとで治療方法は異なり、急性期には幻覚妄想が強く活動エネルギーが過剰になっていることが多いため、鎮静目的で抗精神病薬や抗不安薬、眠剤などを活用しながら休息を促します

また、休息期には、急性期で増薬された薬物の調整を行いながら、早い段階で回復期に移れるように治療を行います。

回復期に入れば、認知行動療法をはじめとする生活療法や、作業療法などのリハビリテーションなどを利用しながら退院の準備をしていきます。

統合失調症の薬物療法

統合失調症の薬物療法

統合失調症における薬物治療は、抗精神病薬の投与を中心に、抗不安薬、睡眠導入剤を治療に用います。従来、急性期の幻覚、妄想状態が激しい場合、鎮静作用の強いフェノチアジン系薬物ではクロルプロマジン(ウインタミン、コントミン)、ブチロフェノン系ではハロペリドール(セレネース)を用いてきました。

現在も幻覚、妄想による興奮状態が強い場合には、セレネースの筋注が行われるケースが多いです。

近年、パーキソニズムなどの抗ドーパミン作用による副作用が比較的少ない非定型精神病薬のリスペリドン(リスパダール)、オランザピン(ジプレキサ)、ペロスピロン(ルーラン)、クエチアピン(セロクエル)などが開発され、第一選択薬として用いるようになっています。

 

精神療法

精神療法とは、治療者と患者の間に生まれる人間関係によって、患者の心身の問 に好ましい変化がもたらされるような治療で、薬物療法などの治療効果をあげるためにも、精神療法が重要です。

また、対人関係のスキル向上のための集団精神療法、患者の家族に対して家族療法などを必要に応じて行います。

 

 

電気痙攣療法(ECT:electroconvulsive treatment)

急性期における薬物療法の効果が得られない場合や希死念慮が強く早急な対応が求められる場合、あるいは身体合併症などにより薬物療法が行えない場合などは電気痙攣療法を行う場合があります。しかし最近ではあまり見ない治療かもしれません

 

 

 

生活療法とリハビリテーション

回復期に入り精神症状の改善や安定に合わせて、薬物療法、精神療法に合わせて、生活療法、リハビリテーションを組み合わせて、社会復帰への段階へと治療を進めていきます。

具体的な方法の一つとして社会生活技能訓練(SST)は、日常生活の中で必要な対人関係の構築を目指し、体験的に訓練を行う方法です。SSTは目標の設定が明確であり、ロールプレイ、モデリング、フィードバックなどの技法を用いて、入院前の振り返りや退院後の対応方法などを身に着けることを目標として行います

リハビリテーションは病状が安定しつつある状態から始め、病棟内のレクリエーションなどから作業療法のプログラムへの参加、薬の必要性などを学ぶ服薬指導など様々な形で実施します。

 

 

看護のお仕事

統合失調症の急性期看護のキーワードは睡眠、薬物療法、セルフケア能力の3つ

【Ns必見】統合失調症の急性期看護を解説【観察ポイントとアセスメントが命】
統合失調症の急性期看護のキーワードは、睡眠、薬物療法、セルフケア能力の3つです。

いまからいろいろと説明しますが、重要となるキーワードを念頭において読めばより学習効果が上がりますよ。

  • 睡眠
  • 薬物療法
  • セルフケア能力

統合失調症の看護目標とは?

症状が激しく、病識の理解ができない状態であることも多いため、セルフケア能力も不足します。場合によっては生理的に必要な行動も取れないため衰弱や脱水など生命の危機に瀕することもあります。

入院後は、陽性症状が縮小するように、休息(睡眠)を促します。また、自傷、他害も評価し隔離や拘束も検討する必要があります。

幻覚、妄想に左右されて障害される日常生活のセルフケアの不足を介助、援助する。
心身ともにエネルギーを激しく消費しているため安静に、休息できるようにする。
自傷、他害のリスクを評価し安全に生活できるようにする
内服を調整し規則的に能動的に行えるように援助する

観察ポイントは睡眠、内服、セルフケア能力

悩む看護師
具体的にどのようなことを観察する必要がありますか。

統合失調症の急性期でもっとも重要な観察ポイントは睡眠の状況です。

急性期には薬物療法で増薬がされますが、それでも休息が取れない患者はたくさんいます。

休息が取れているか、いないかの指標になるのが睡眠です。
睡眠の具体的な観察ポイントは以下ののようなものがあります。

  • 睡眠時間
  • 追加眠剤の内服の有無
  • 入眠の時間帯、起床時間帯
  • 睡眠中の体動の有無(本当に寝れているのか)
  • 入眠困難感の有無
  • 中途覚醒の有無
  • 熟睡感の有無
  • 本人の睡眠の自己評価(実際の睡眠時間と評価にずれがないか)

急性期には休息がもっとも大きなお薬となります。陽性症状の縮小には睡眠が不可欠なので睡眠状況をしっかりと観察しましょう。

また、急性期は特に、陽性症状が激しいため、その影響の観察が必要がとなります。主に以下の症状の観察ポイントがあります。

  • 患者の表情、言動、行動から患者の状態を観察する
  • 幻覚、妄想の有無、程度
  • 意思疎通の有無、程度
  • 集中力や判断能力、現実検討能力の程度
  • 興奮や攻撃性の有無、程度
  • 自傷、他害のリスクと程度

陽性症状の縮小のためには、薬物療法も重要となるため以下のような観察ポイントを意識して対応しましょう。
  • 内服状況
  • 拒薬の有無(舌の下に隠していないか、内服したふりをしていないか)
  • 病識の有無
  • 能動的な内服or受動的な内服か

症状改善のためには薬物療法は確実に行うことで早期に急性期を脱することができます。主治医に内服状況の報告は欠かしてはいけません。

清潔行動、睡眠、食事、排泄、更衣などのセルフケア能力が著しく障害されることもすくなくないため、それらの観察も必要があります。以下のようなセルフケア能力の観察ポイントがあります。

  • 活動量の程度
  • 食事の摂取量、摂取時間
  • 排泄状況(麻痺性イレウスに注意)
  • 清潔行動の有無、自立度
  • 血液データでの栄養状況の確認
  • 血液データでの体液バランスの確認
  • 飲水状況の確認(多飲水、水中毒に注意)

セルフケアが不足している場合には、援助が必要なります。

実際の看護ケアも睡眠、内服、セルフケア介助が重要

悩む看護師
観察ポイントは睡眠、陽性症状、内服、セルフケア能力!
実際の看護はその観察したことに応じて対応したらいいですね。

実際の看護も睡眠による休息、薬物治療、日常生活におけるセルフケア能力の3つが重要となります。

  • 安静に睡眠がとれるように援助する
  • 内服が確実に行えるように調整し、副作用の観察を行う
  • 清潔行動、食事、排泄、更衣などのセルフケア行動が行えるようにケアを行う

安静に睡眠がとれるように援助する


陽性症状により睡眠が障害され、不眠となっている患者がほとんどです。安静に睡眠、休息がとれるようにします。

  • ベッドの高さの調整
  • 室内温度の調整
  • 不安感の除去、場合によっては傾聴
  • 主治医指示の追加眠剤の使用

内服を確実に行い、副作用に留意


統合失調症の急性期は薬物療法が中心となるため、内服行動がしっかり行えるように調整を行います。

また増薬されるため、錐体外路症状、麻痺性イレウス、呼吸抑制、血圧低下、悪性症候群などの副作用を注意して観察する必要があります。

  • 内服援助、見守り
  • 医師指示の元必要時ハロペリドール(セレネース+アキネトン)による筋肉注射
  • アカシジア、ジスキネジア、ジストニアなどの錐体外路症状を観察する
  • 呼吸抑制、血圧低下などの身体管理

急性期の基本的な対応

悩む看護師
いろいろと教えてもらいましたけど基本的には一人で対応しないで複数で対応!
患者さんの状態をみながらコミュニケーションしたり、処置をしたらいいですよね?

患者の自傷他害の恐れはいつでも付きまといます。
自傷行為については荷物の持ち込みチェック、環境調整を行い、隔離室内に入室している場合には適宜巡回観察、モニター観察をおこいましょう。

また、他害に関しては、患者と対応する際に1人では対応せず、複数のスタッフで対応します。基本的には2人で、男性看護師がいるとなおよし。

患者に近づくときも緊張感をあたえないよう、穏やかな対応でゆっくり近づきます。

もし、陽性症状によって疎通が難しく「ここから出せよ」「ぜってぇーゆるさねぇ」などと言動、行動が見られる際には、無理に関わらず興奮が縮小するのを待ちます

また、手や足が飛んでくることもしばしばあるので、看護師と患者の間で適度な距離感を保つことも重要です。適度とは、拳やキック、飛びつきなどがあっても対応できる距離感です。‥経験ですね。

 

 

 

統合失調症の急性期看護は、睡眠、薬物療法、セルフケアがキーワードです。

主治医の指示のもとでまず薬物療法による鎮静が行われます。

その上で徐々に睡眠がとれるようになれば、幻覚、妄想といった陽性症状も落ち着いてきます。

患者の言動、行動を観察してセルフケア能力、現実検討能力を引き出す看護を行ううちに、徐々に消耗期や回復期に移行していきます。

患者はもちろん、看護師も安全に急性期を脱することができるように看護を行っていきましょう。

 

 

統合失調症の慢性期(消耗期)の概要

【基本】統合失調症の慢性期看護を徹底解説【観察ポイントと看護ケアやアセスメントも】

統合失調症の急性期を脱すると、次にやってくるのは、心身ともに活動エネルギーを使い切った時期の消耗期に入ります。

この時期は、患者自身身体がだるくて力が入らず、無気力になり、集中力や根気がなく受動的な生活になりがちです。

また、傾眠傾向となり、日中も自室で寝てばかりいる状態となり、家族だけでなく医療者にも怠けていると評価されやすいです。

エネルギーを使い切っているため、休息が必要なだけですが、間違った評価をされやすい時期です。

 

統合失調症の慢性期の看護目標【見守りと服薬管理がキーワード】

統合失調症の慢性期の看護目標【見守りと服薬管理がキーワード】

統合失調症の方の消耗期には、患者の症状を理解した上で看護をすることが大切。

特に看護目標は下の2つがキーワードとなります。

統合失調症の消耗期看護のキーワード

  • セルフケア能力
  • 服薬管理

順番に観察ポイントを解説します。

セルフケア能力の観察ポイント【統合失調症の慢性期看護】

セルフケア能力の観察ポイント【統合失調症の慢性期看護】

消耗期では、感情がうまく表現できなかったり意欲の低下が起こったりすることでにより、身なりが汚れたままになったり、更衣をしなくなったりしまいます。
適宜看護師が見守り、セルフケアの声かけが必要か観察が必要です。

  • 表情や疎通の有無
  • 感情や気分の変化、程度
  • 身なりや印象
  • 幻覚や妄想の有無、程度
  • 意欲低下の有無
  • 不安や喪失感が理解できてくるため自殺危険度の程度

服薬管理の観察ポイント【統合失調症の慢性期看護】

服薬管理の観察ポイント【統合失調症の慢性期看護】

服薬の理解度や病識の観察も今後の治療に重要な要素です。急性期のときにはできない病識をもってもらうこと、服薬の必要性を伝えるために以下の観察が必要です。

  • 服薬への理解度
  • 拒薬の有無
  • 服薬への陰性感情の有無、程度
  • 薬の効果や副作用の理解度
  • 病識の有無

この時期は陽性症状が減ってきたことに合わせて、減薬や変薬されることもあります。減薬や変薬したことで幻覚や妄想が再発したり副作用が発現したりします。精神症状がでなく、副作用も最小限になるお薬の範囲はとても狭いので、主治医へ現在の患者の症状について逐一報告することが大切な時期でもあります。

 

統合失調症の慢性期看護【実際の看護ケア】

統合失調症の慢性期看護【実際の看護ケア】

陰性症状が出てくるため、患者を急かしたり、焦らせたりする対応は適切ではありません

この時期の基本的な看護のポイントは見守るという姿勢です。まとめると以下のとおりです。

  • 患者を見守る姿勢で関わる
  • 患者に自立を急かしたり、焦らせたりしない
  • 現実検討が回復に合わせて不安や喪失感が強くなるため自殺のリスクを評価する
  • セルフケア不足がないか観察し必要時援助する

急性期には幻覚、妄想が強く病識が持てなかったり、服薬のの必要性が理解できなかったりします。消耗期になると、服薬の必要性の理解や病識をもってもらうための関わりが重要です。
  • 服薬を患者が能動的に行えるように教育を行う
  • 服薬は機械的に行わない
  • 内服が嫌である気持ちを引き出し、なぜ嫌なのか話せる関係性作り
  • 服薬への陰性感情を理解し、抵抗感をなくす関わりをもつ
  • 主治医や薬剤師より薬の効果、副作用の説明を再度行ってもらう

統合失調症の慢性期の服薬管理

統合失調症の患者は、病識に欠ける方が多く、拒薬することもしばしば。

 

口にふくんだあとトイレいき吐き出したり、舌の下に忍ばせて隠したりすることがあります。他には手から口へ運ぶときに、口に入れずに手に隠し持っていることもあります。

拒薬のある患者は視線を外したり、挙動がおかしいことがほとんどなのでいつもの服薬の様子と違えば確認が必要になります。

お薬を確実に内服するという至極当たり前のことが難しいのが一般科と精神科の違うところです。

 

服薬の必要性の指導

服薬をどのように理解しているのか知ることが必要です。

入院しているから仕方なく内服している人もいます。退院したあとすぐに怠薬しては、入院した意味がなくなってしまいます。

病気について正しく理解して、服薬の必要性を理解してもらうことが看護師の役割でもあります。

 

与薬方法、確認方法

患者1人1人手渡しで、目の前で内服することが大切です。

薬を飲み込めたか声かけ確認し、怪しい場合には口腔内を確認しましょう。

仮にお薬を隠していたとしても、服薬を強要するように関わっては、服薬への陰性感情が強まるだけです。

患者の根底にある不安や辛さ、副作用への恐怖感などを受け止め、拒薬する理由の解消に努めることが看護師には求められます

内服が困難な場合には主治医と相談しましょう。必要時、筋肉注射やデポ剤(持効性注射剤)の使用も主治医と相談しましょう。

 

 

 

陰性症状によって感情表現が上手く出来なかったり、意欲低下して怠けていると問わられがちな時期です。

患者の活動性を観察しながら、病的体験が残存しているのか、幻覚や妄想に左右されていないかなどをアセスメントしましょう。

会話なども一貫性をもってまとまりがでてくるので、病識が持てるように関わり、服薬の必要性の理解を促すことが重要となります。

患者の自尊心を尊重しながら日常生活のセルフケアが不足しないよう、休息ができるように関わっていきましょう。

 

 

 

統合失調症の看護観察ポイントとアセスメント、看護目標

ここからは、統合失調症の看護をする上での

  • 観察ポイント
  • アセスメント
  • 看護目標

について解説していきます。

 

注意点

幻覚や幻聴、妄想などの精神症状があってもすべてを統合失調症の症状と決めつけないこと。

まれにウイルス感染、細菌感染性の脳炎、肝性脳症などの身体疾患が隠れていることがあります。精神症状が統合失調症だけに起こるものではないという視点を忘れずに。

 

 

急性期で陽性症状が活発な場合

急性期で陽性症状が活発な場合には、まず幻覚や妄想などの陽性症状による影響を確認することが大切です。以下のポイントに沿って患者の観察、アセスメントを行いましょう。

  • 幻覚·妄想による言動の有無と程度(陽性症状の度合い)
  • 自傷他害の危険性の有無と程度(自傷、自殺リスクの評価)
  • 暴力のリスクの有無、攻撃性や興奮の程度(他害のリスクの評価)
  • 症状が日常生活へどのくらい影響しているか(現実と非現実の親和性)

幻覚·妄想が強い場合、あるいは精神運動興奮が激しい場合は刺激の少ない物理的、人的環境を整えることが重要です。

 

隔離による刺激の遮断

刺激の少ない物理的な環境とは、いわゆる隔離での刺激の遮断です。精神科への医療保護、措置入院になって入院する場合には、隔離対応となるケースがほとんどです。

隔離の判断・指示は医師にしかできません。看護師の判断で隔離を行ったり、行動制限を行ってはいけません。

あくまでも、隔離は刺激の遮断によって幻覚や妄想などの陽性症状の改善・縮小のために、隔離は行われるものなので、体罰やしつけのために隔離室へ入室するわけではないことを確認しておいてください。

また、隔離室へ入室すると患者へは、どのような状態になれば隔離が終了するのか説明を行うことが大切です。

 

 

自傷・他害の恐れがある患者への対応、看護

自傷他害の恐れがある場合は安全の確保を第一に治療、看護ケアを行います。

自傷・自殺のリスクがある場合

幻聴に左右されて自傷や自殺未遂を行う患者も少なくありません。自傷や自殺を図った場合には、まず身体的治療を行いますが、身体的治療以上に自殺危険度の評価が重要となります。

 

自殺の話題を真摯に受け止めるTALKの原則

自傷・自殺リスクの高い患者への対応はTALKの原則で対応することが重要です。TALKの原則はカナダの自殺予防グループがまとめたもので、自殺リスクの高い人への対応をどのように行えばよいのかの原則です。

  • Tell:真摯、誠実な態度で話す
  • Ask:自殺について真剣にはっきりと尋ねる
  • Listen:相手の絶望的な気持ちを傾聴し、聞き役に回る
  • Keep safe:危ないと思ったら一人にせず、安全を確保する

自傷や自殺企図を行った患者への対応で、自殺の話題を避けたり、刺激を与えないように対応してしまうのはよくありません

実際に自傷や自殺企図をしたことは事実として受け止め、真摯に自傷や自殺企図の話題と向き合うことが、自傷や自殺企図の予防につながります。

 

 

 

また、看護師による逆転移にも注意が必要です。

逆転移とは、看護師が患者に対して無意識に自分の感情をぶつけてしまうことです。

たとえばいかのような対応が逆転移に当たります。

「死ぬ気になれば、何でもできる」

「何度も死のうとしても死ねないね」などと対応する

 

このように、看護師が患者に対してもってしまうネガティブな感情をぶつけてしまうことを陰性逆転移と言いますが、上記のような極端な例はさておき、忙しさにかまけて心無いことをいってしまったり、患者のヘルプサインを無視して対応したりすると、患者の自傷・自殺のリスクを高めてしまいます

 

 

希死念慮の確認

TALKの原則を基本に、「死にたい」気持ちを確認することは大切なことです。

死にたい気持ちはまだあるのか、具体的な方法を考えているのかなど現在進行形で希死念慮があるか確認を行います。

また、死にたい気持ちを受け止めたうえで、「死にたい」という気持ちは病気が言わせている、病気に影響されて思わされていることを伝えましょう

傾聴したうえで、「あなたが死んでしまったら私は悲しい」「死なないでほしい」ことを伝えることも重要で、患者にとってはポジティブな意味があります。

幻聴に日々さらされている患者は、生と死の親和性が高く、現実世界との帰属性も低下していることも少なくありません。真摯な対応が大切です。

  • 「死にたい」気持ちは病気によって言わされていることを伝える
  • 「死なないでほしい」ことを伝える(約束は無意味)

 

 

自傷・自殺企図をしないように環境調整

自傷・自殺のリスクが高い場合には、主治医の指示の下で隔離、また一般病床への入院であれば主治医と相談しながら室内環境の調整も必要です。

隔離の場合には、室内への持ち込みも制限されますが、以下のことに注意が必要です。

  • どのような状態になれば隔離解除となるか目標の説明を行う
  • 15~30分間隔を目安に観察・訪室を行う

 

 

一般病床への入院では以下の対応はの検討が必要かもしれません。いずれにしても主治医と相談してください。

  • 全身チェックを行い、刃物類、鋭利なものを除去
  • カーテン類を外す
  • シーツ、包布を外す
  • 持ち物の持ち込みを必要最低限とする、入浴時も注意
  • 延長コード、ナースコールなどコード類を外す

 

暴力・他害がある場合

幻覚や妄想による陽性症状、アルコールや薬物の離脱症状に影響されて、スタッフへの攻撃性や暴力の恐れがある患者も少なくありません

まずは、暴力リスクについてスクーリングシートを用いてアセスメントしたり、医師や看護師間で簡易カンファレンスを行い対応方法を検討しましょう。

暴力リスクが高いときには、以下の対応を検討しましょう。

  • 一人では対応せず複数スタッフでの対応
  • 患者に近づくときにはゆっくりと近づく
    ex.視線を合わせすぎず、患者の挙動に注意
  • 患者と関わる場合にはある程度の距離を保つ
    ex.手や足が出ても対応できる距離
  • 相手へ緊張感を与えない
    ex.腕組みをしない、高圧的な言葉を使わない

 

 

服治療の見守り、必要時筋肉注射も

看護師は患者、看護師双方の安全に視点をおきながら看護にあたり、患者が安心して治療·看護を受けられる環境づくり、信頼関係づくりを行います。

しかし興奮や攻撃性が激しく内服を拒薬する場合も少なくありません。患者が好む形態(錠剤、水薬、デポ剤)での内服を勧めます。

興奮や激しい拒薬の場合は、鎮静目的でセネレース筋注を行う場合もありますが、呼吸抑制や舌根沈下などに注意して行う必要があります。

 

 

 

消耗期(休息期)になり症状が安定してきた場合

急性期の症状が治まると消耗期に入ります。それまでに消費したエネルギーが大きかったこと、薬の作用もあるため一度活力が落ちた状態です。

この時期には症状の鎮静とともに処方薬が減量されることも多いです。休息もとれ、活力が徐々に戻ってくると、少しずつ自分自身の病気が理解できるような働きかけを行います。

幻覚·妄想などの症状により低下していたセルフケア能力も回復してくるので看護師が全てを援助するのではなく、できない部分を援助しましょう。

 

回復期になり活動性が上がってきた場合

統合失調症の患者は多くの場合、消耗期を経て回復期に移行していきます。

回復期には少しずつ周囲への関心が持てるようになると同時に行動範囲が広がり、自分自身でできることも増えてきます。

徐々に外出·外泊を行い、患者も家族も退院への準備を進めていきます。

回復期が進むと、退院、社会復帰に向けて準備を進めていくが、焦らず無理をしないことが重要です。

服薬の重要性を理解し、継続して服用することが何よりも再発予防につながることを認識してもらいましょう。

 

こんなときどうする?具体的な対応のポイント

悩む看護師
幻聴、幻覚の訴えへの対応や興奮しているときの対応とかいろいろ教えてください

まず具体的な対応方法に入るまえに基本的な対応方法を下のとおりまとめました。

  • 少しだけ距離をとりつつ対応
  • 患者の不安感や不信感があることを理解する
  • 眼を直視しすぎない

 

距離をとるのは、患者が『怖い!』と感じさせないようにするためと、暴力や興奮したときでも対応できるようにするため。

また、患者の幻聴は『はいはい幻聴ね。』と対応するのではなく、幻聴があることで起こる不安感や不信感を理解するように心がけましょう。

 

眼を見すぎることも患者が攻撃的に感じたり、怖いと感じさせたりすることもあります。顔を見つつも眉間や顔全体、腕や足の動きなどもみつつ対応できるとベスト。

このあたりのコミュニケーション技法は下の記事が参考になります。

精神科看護師の必須コミュニケーション技術『LEAP』を徹底解説
【必見】精神科看護師5年が使う魔法のコミュニケーション技術『LEAP』を徹底解説

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幻聴や幻覚の訴えにどうのように対応したらいいの?

幻聴、幻覚に対する対応は否定も肯定もしない

幻聴や幻覚を訴えている場合には、頭ごなしに幻聴や幻覚を否定すると患者から敵視されたり、関係が悪くなる場合があります。

 

例えば、患者さんから「幻聴が『あなたは私を悪く言っている』といっている」言われたとします。

 

 

当然ですがそんなことはないと思いますので「悪くなって思ってないですよ。それは幻聴ですね」と言いたくなりますが、否定することで幻聴とあなたがグルだと思う患者さんもいます。

 

 

幻聴を否定することでかえって幻聴を強める結果になることも

あなたが患者さんを悪く思っていないことは伝えるべきですが、幻聴の内容自体に反応するのではなく、患者が不安な気持ちでいることに対して対応します。

  • 「私は悪く思っていませんし、あなたの味方です。」
  • 「ずっと幻聴が聞こえるのはつらいことですね」

などなど、患者自身のつらい気持ちや不安な気持ちに焦点を当てて共感、傾聴することが大切。また、安全の保障をすることも大切です。

 

 

「それは幻聴ですよ」「幻覚ですね。そんなものは見えません」
「どんな声でどこの人がそんなことをいっているのですか?」
「電波がでてるとはどこからでててどのくらいの量が出てるの?」
「身体に発信機が付いてるってどこにどのくらいの大きさの?」
「私にもその幻聴が聞こえます」「私にも見えたりしますよ」


幻聴や幻覚の訴えには否定も肯定もしないことが重要です。

「私には聞こえたり見たりはしないですね。でも○○さんには感じていてつらいですね。」

「私はそのような経験はないけど、苦しいですね。ずっと続くことはないと思いますよ。」
「幻聴や幻覚があっても、今ここにいるのは私とあなただけです。ここは病院なのであなたの身の安全は保障します。」


また、常に幻聴や幻覚の世界にいるわけではないため、現実検討能力を引き出すために、「ここにいるのはあなたと私だけ」「ここは病院で病気の影響で入院となったこと」など現実的な話をすることも重要です。

 

 

 

他害の恐れがある幻聴、幻覚は慎重に

幻聴、幻覚は、基本的に否定も肯定もしないことが大切ですが、幻聴が「あいつが俺を殺そうとしてる」と言っている、「あいつらが悪口をいっている」などと他害の恐れがある場合には慎重な対応が求められます。

他人を傷つけそうな時には、まず患者の周りに危険物がないかの確認をして、患者同士やスタッフと患者との物理的な距離に注意して対応しましょう。

また、「幻聴でありもしそれが間違っていたら大変なことになる」「どのような状況でも、他人を傷つけることはやってはいけない」と止めましょう。

 

 

幻聴や幻覚に対しての対処方法

幻聴、幻覚に対する対処方法として、患者が普段やっている対処方法を実践できるか確認しましょう。

普段は散歩することで気をそらせているのであればそれを実践してもらいましょう。また、実践できないときには、不安時や不穏時などの頓服薬を利用することも検討しましょう。

まずは、薬物を使わない方法で対処できるか、対処できない場合には無理せずに薬物によって幻聴、幻覚を調整することも大切です。

理想をいえば、薬物の利用は最低限にして、患者自身が「あ、これは幻聴だな」「他の人は見えてなさそうだし、幻覚だな」と認識できるようになることです。

「幻聴、幻覚があるけれどあまり気にならない」という状態までもっていくことができれば、幻聴や幻覚自体の頻度も減っていきます。

状態が悪くなって、幻聴や幻覚がひどくなった時には主治医と相談してお薬の調整を行っていくのがいいでしょう。

 

 

 

興奮している患者へはどう対応したらいいの?興奮している患者への初期対応

幻聴や被害妄想に左右されて興奮することを精神運動興奮と言います。精神運動興奮は自分でコントロール不能な過剰な精神運動を伴います。

 

大きな声や奇声をあげたり、支離滅裂なことを叫んだりするだけならまだいいですが、自分や他人を傷つける可能があります。

 

興奮してスタッフやほかの患者へ攻撃性を見せている場合には、まず患者の周りの危険物の除去、他患の避難誘導を行います。

 

 

また看護師1名で対応するのではなく、複数名で対応しましょう。できれば男性看護師がいればいいですね。

興奮して壁を蹴ったり、逃げようと出入口をガチャガチャと開けようとしたりすると思いますが、刺激せずにしばらくは自由に振舞ってもらいましょう

看護師も怖れや不安を感じると思いますが、穏やかな声色で患者の話を聞きましょう。何に興奮したのか、何かできることはないか傾聴します。

看護師は、患者がどのような状態の結果、興奮しているのか、興奮してしまったのかをアセスメントします。

案外、それだけで落ち着く患者も多いもの。

多床室やホールなど大勢の患者がいる場所では、患者の刺激になるため、可能であれば個室に誘導し話を聞きましょう。

 

 

拒薬しているときどうしたらいい?拒薬の理由を考える

拒薬する背景や理由は以下のようなものが考えられます。

  • 内服することによる眠気や倦怠感など副作用
  • 副作用による日常生活への影響(やりたいことができない、集中できない)
  • 薬に対する不信感、猜疑心、自分が変えられてしまうのではないかという不安
  • お薬の飲みにくさ、量の多さ

 

 拒薬する患者への看護対応

統合失調症の患者の中には、副作用やお薬への依存に対して恐怖心を持っている患者も少なくありません。病識のない患者は、内服の必要性を感じず拒薬しているケースもあります。

内服が滞ると当然ながら病状の悪化に繋がりますので、内服していただきたいところです。

しかし一筋縄ではいかないのが人というものです。

まず、患者自身が自分の病気に対してどのように思っているのか(病識確認)、内服の必要性に対してどう考えているのか聞くことから始めましょう。

そこから対応策を徐々に検討していきます。

  • 病識の確認する
  • 内服に対する本人の思い、拒薬する理由を確認する
  • 拒薬する理由に対応した解消方法を一緒に考える
  • 主治医や薬剤師からのお薬説明、お薬の変更の検討、服薬カレンダーの利用

 

 

 

統合失調症患者の家族の衝撃を理解する

自分の家族が統合失調症などの精神病にかかっているということを知らされて、家族は大きな衝撃を受けます。

 

薄々異変に気付いていたとしても、改めて医師に告知されることはショック以外の何物でもありません。

 

看護師は、患者の家族が告知のショックを受けていることを理解して関わる必要があります。
人が病気になったとき、衝撃、否認、怒り、取り引き、抑うつという段階を経て、病気の受容に至ると言われています。これは患者本人もそうですが、家族も同じような段階を経て、病気を受容していきます。
家族が告知を受けて、混乱したり、「なぜ自分の家族が?」と疑問に思ったり、今後のことを不安に思ったりすることは当たり前のことです。そしてその過程で、「自分たちのせいで、精神病になったのではないか」と家族が自分自信を責めてしまうことがあります。

 

看護師が病名告知されたばかりの家族と関わるときに大切なのは、家族が自分たちを責めないように言葉がけすることです。
家族が心のバランスを失い、家庭環境が罪悪感や喪失感などに包まれてしまうと患者の治療の妨げになるからです。
家族が自分たちの否認や怒り、取り引き、抑うつといった受容の過程で生まれる不安や悩みを、家族で抱え込まないで相談できるようにすることがもっとも重要な看護師の役割です。

 

なぜ、家庭環境をよくしなくてはいけないのか?

統合失調症の患者が陽性症状の幻覚や妄想に左右されて、興奮したりわけがわからなくなっているときには、病院への入院をして陽性症状を落ち着かせます。一昔前ならそのまま長期入院ということも珍しくはなかったのですが、現在は病院から地域へという流れがあります。つまり、入院して症状が落ち着くと、自宅へ帰ってくるのです。
統合失調症の患者にとって、もっとも重要なのは家族環境、家庭環境です。
最近の研究で、家族環境が病院の経過や再発率に大きく影響していることがわかってきています。家族環境が患者にとって、治療にとって良い環境にあれば、再発率を大きく下げることができると報告されています。

薬物治療をしている患者に行った研究報告では、家族が全くいない人の再発率は、約30%であるのに対して、家族環境が良い場合は約21%まで再発率が大きく下がります。一方で家族環境が悪い場合は、約48%が再発するという結果になっています。

この研究の結果は、悪い家族環境であるならば、家族はいない方がいいという残酷なものとなっているのです。
悪い家族環境とは、どういったものか、想像はつくと思いますが、患者の行動や発言を何でもかんでも否定したり批判したり、患者の身の回りのことを何でもしてしまったり、患者の気持ちを考えずに指導や命令ばかりしたり、といった環境です。家族だからこそ、近いからこそ、言葉は時として暴力にもなることを忘れてはいけません。

 

統合失調症と似た症状が現れる8つの病気

統合失調症はドーパミンの過剰分泌が原因ではないかと言われている病気です。ドーパミンの過剰分泌や神経伝達物質の異常が起こると、幻覚や妄想が現れます。神経伝達物質の異常分泌が起こる病気は統合失調症と似た症状を引き起こします。また、脳に何らかのダメージを与える病気も統合失調症のような症状を呈します。以下にまとめた疾患は幻覚や妄想といった陽性症状を引き起こしたり、感情の平板化や意欲低下といった陰性症状を引きこしたりと統合失調症に似た症状が現れる病気です。

  1. 薬物による副作用
  2. アルコール・薬物離脱症状
  3. 術後せん妄
  4. てんかん
  5. インフルエンザやエイズなどのウイルス性脳炎
  6. 脳腫瘍や脳血管障害
  7. 多発性硬化症
  8. ハンチントン舞踏症

順番に解説します。

 

薬物による副作用

お薬の副作用で幻覚や妄想といった症状が現れるケースがあります。お薬は目的とする効果のほかに、副作用として余計な効果が出ることがあります。例えば、ドーパミンなどの神経伝達物質の働きを妨げる作用がある薬物については、脳内でのネットワークが遮断されて幻覚や妄想といった症状を呈することがあります。大量のステロイド剤や抗パーキンソン薬などのお薬での幻覚や妄想の報告があります。
また、麻薬や覚せい剤、危険ドラッグといった違法薬物の使用でも、幻覚・幻聴といった精神症状が現れます。

アルコール・薬物離脱症状

アルコールや薬物への依存症の方が、突然アルコールや薬物を断った場合に、離脱症状として幻覚や幻聴などの症状を呈する場合があります。アルコールや薬物が大量に脳内に影響を与えている状態から突然、アルコールや薬物がなくなるため、脳内での処理が間に合わず、幻覚や焦燥感、幻聴、ささいなことが気になったりといった精神症状が現れます。

術後せん妄

術後のせん妄状態でも、幻覚を主とする精神症状を呈します。ICUなどの隔絶された環境に長時間さらされると人間

てんかん

てんかんには、幻覚や妄想といった陽性症状にくわえて、意識しないのに手や足が勝手に動いたり、意識障害が現れます。幼少期からの病歴や脳波検査で統合失調症を否定することができます。しかしてんかんを持っている患者は、精神疾患を併発している場合も少なからずあります。

インフルエンザやエイズなどのウイルス性脳炎

インフルエンザやエイズなどによるウイルスが脳に障害を与える病気の初期症状は、統合失調症と似た幻覚や興奮といった似た症状が現れます。血液検査や脳波検査、脳髄液検査などの検査で診断することができます。脳炎は進行が早く、後遺症も残る可能性が高いため早い段階で診断することが重要になります。

脳腫瘍や脳血管障害

脳へ直接ダメージを与える脳腫瘍や脳血管障害は、精神症状が現れます。統合失調症と違い、進行が急激であるケースがほとんどですので、統合失調症を否定することはできます。脳腫瘍や脳血管障害は、麻痺があったかなどの問診に加えて、血液検査やCT、MRIなどの検査を併用して、統合失調症と区別をつけることができます。

多発性硬化症、ハンチントン舞踏症

多発性硬化症やハンチントン舞踏症などの疾患も脳が変性するため統合失調症と似た症状を呈するため、誤診されがちな病気です。
多発性硬化症は、脳やせき髄の神経細胞が変性を起こすため、運動障害に加えて精神症状も併発するケースが多いです。
ハンチントン舞踏症は、脳の線条体の神経細胞が変性を起こすため、不随運動や幻覚、妄想といった身体的な症状と精神的な症状を引き起こします。
両者ともに、脳内の細胞の変性を引き起こし、その二次障害として精神症状が出現します。MRIや脳髄液検査、遺伝子診断などで診断することができます。

 

【まとめ】統合失調症の急性~慢性期はそれぞれで看護・アセスメントが変わる

【まとめ】統合失調症の急性~慢性期はそれぞれで看護・アセスメントが変わる

正直ここまで形にはまった説明を行ってきましたが、臨床では患者それぞれで症状も違いますし、個別性があります。効く薬剤も違えば、看護師と患者同士でも相性があります。

基礎知識を押さえながら患者に合った方法で看護を行っていきましょう。

 

統合失調症の患者さんや、躁状態の患者さんなどの暴力や暴言を経験した看護師さんもいるのでは?

暴力や暴言の後って気持ちが滅入ってしまいますよね?

もし、精神科看護師が『もういやだ』と思うことがあるのなら一度看護師転職サイトに登録してみてもいいかもです。

登録するだけでも『違う選択肢もあるんだ』とわかって気が楽になるかもしれませんよ。

 

最後に、精神科看護師に興味のあるあなた。

怪しむ人
精神科って暴力とか暴言のリスクがあって怖いなぁ。

と感じていませんか?

 

そんなことはありませんよ。

 

実際、適切な距離をとり、言葉がけを間違えなければそのリスクを減らせます。

 

一般科がしんどくて、毎日つらい。という看護師さんは一度精神科看護師を検討してもいいかもしれません。

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  • この記事を書いた人

ハチ

副業ブロガー / 現役看護師【経歴】国立大学▶︎公務員(保健師)▶︎縦社会と副業禁止で退職決意▶︎精神科看護師▶︎3サイト運営するが月1万円収益で3年ほど彷徨う▶︎培ったノウハウを駆使してhachiblog立ち上げ●嫁1太郎1姫と暮らす>>ハチのプロフィール

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