こういった疑問にお答えします。
結論、精神科看護師はきつくないです。私個人の意見ですが。
なぜなら、4年間精神科看護師をしている私が『一般科から転職してきた看護師さんが生き生きと仕事しているなぁ』と日々感じているから。
このあたりの体験談も踏まえながら、下の内容を解説します。
- 精神科看護師できつい4つのこと
- 一般科看護師がきついこと
- よくある質問
この記事を読めば、今あなたが考えている
という疑問も解決して、今後の転職のとき『精神科看護師もいいかも』と思えるはずです。その上で、今よりも気持ちが楽に仕事のできる精神科看護師も転職先の視野に入れてくれると幸せです(*^^*)
精神科看護師の4つのきついこと【一般科に比べたら楽】
精神科看護師がきついことは下のとおり。
- 暴言・暴力
- 妄想の対象になること
- 自分の一言の重みが大きいこと
- 患者の話を聞かなくてはいけないこと
暴言・暴力
暴言・暴力は精神科なら当たり前のこと。
でも、きついですよね。
私の体験談を。
救急外来で医療保護入院と告知されて入院した患者から。
『お前、入院のときに、居た看護師やろ!お前が帰らせてくれんからこうなってるんや。あの診察のときの医者と話したのも「こいつ入院させましょう」って話してたんやろが!!』
と被害妄想の対象となることも。(あ、ちなみに私、入院時の診察に立ち会ってすらいない。この患者さんとは初対面のときの話)
その他には暴力もたびたび。
アルコール使用障害によるせん妄状態の患者から。
隔離室内で放尿している様子があるため片付けのため訪室。
『あの窓から人がみてるんですよ。もう怖くて怖くて。・・・帰らせてくださいよ!!ほら、壁が迫ってくる!!なんでダメなんですか!!お前ふざけんなよ!!』
注察妄想から幻覚、ついには混乱してスタッフに掴みかかろうとしてきました。
※上記の話は、私の経験からいろんな患者さんのことをミックスしてます。
精神科看護師になれば、暴言や暴力を受けるリスクが高いのでもっともきついことですね。
妄想の対象になること
妄想の対象になることも精神科看護師でもきついこと。
ここでも私の体験談を。
男性4人部屋で患者の検温をしていると、隣の部屋の男性患者より突然話しかけられる。
『あの、私の・・・私の・・・お菓子がなくなったんですよ。これって犯罪ですよね。なんで取るんですか。』
その他には、
統合失調症の患者で黒の組織なるものに狙われている妄想がある患者からは。
『俺が生活してるとあいつらがいつも邪魔してくる。今回も普通に店で買物しとったら警察が来て気づいたらここに入院や。あいつらの陰謀や。・・・そういえばなんであんたそんな入院の経緯知っとるんや。・・・あーなるほどな。・・・わかったぞ。・・・あんたもか。・・・相談すらできんのやな。情報筒抜けや。』
といった具合。
薬物治療で被害妄想も取れることが多いですが、精神科にいると被害妄想の対象にされてひどいことを言われることもよくあるんできついですよね。
自分の一言の重みが大きいこと
精神科看護師の一言、一言の重みも大きいのもきついですね。
なぜなら、話すときも細心の注意をしなくてはいけなく神経がすり減らされるから。
体験談を。
退院についてたびたび相談にする患者さんに『退院は先生と相談が必要です。先生にも退院希望があることは伝えておきますよ。』と一言伝えたところ。
後日。『あの看護師さんが先生に「退院できる」って伝えてくれたはずです。』と話をすり替えられていた。
ということも。相手への伝え方、相手がどう受け取るのか、操作性があるのかないのかなどなど。精神科では一言、一言の重みが大きいのできついっちゃきついですね。
患者の話を聞かなくてはいけないこと
患者の話を聞かなくてはいけないことも、きついですね。
という声が聞こえてきそうです。
話を聞くが精神科看護師の仕事ではありますが、30分×5回とか話を聞くこともあるのできついんですよね。
具体的な30分×5回は下のとおり
- 躁状態の患者さんから罵倒され続ける
- 認知症の患者さんの話を聞く
- 拘束患者さんの清拭中に暴言を吐かれ続ける
- 患者さん同士の小競り合い後、不満の傾聴
- 自殺リスクの高い患者さんの虐待体験談の傾聴
ぶっちゃけ、どれもきつい。精神的に擦り減らされることもしばしば。
一方で一般科での看護師のきつさは別のものがあるかもしれません。
一般科看護師のきついこと【時間に追われてきつい】
一般科看護師のきつことは下のとおり。
- 時間に追われる
- 夜勤がハード
- 女性ばかりの人間関係
時間に追われる
時間に追われる。
この一言に一般科のきつさが集約されているような気がします。
なぜなら、
- 点滴管理
- オペ出し
- 検査出し
- 処置全般
これらすべて時間のかかることばかりですからね。
そして、日勤帯で、できなかったことはそのまま残業という形に。
控えめにいっても、きついですよね。
と言われると、時間に追われることは殆ど無いですね。
まず医療処置自体が少ないです。点滴もアルコール使用障害や栄養失調の場合はありますが、人数もそこまで多くないです。
時間がかかるといえば記録ですが、時間管理すれば日勤帯に済むことがほとんど。
夜勤がハード
夜勤がハード。
なぜなら、日勤帯よりも少ない人数で数十人という患者を見なくてはいけないから。
- おむつ交換
- 汚物清掃
- 点滴管理
- Nsコール対応
- 10人前後の採血
というと、一般科に比べて楽ですね。
なぜなら、点滴管理や処置が少ないから。拘束対応をしている患者がいると全身管理は必要ですが、毎日拘束患者がいるわけじゃないので。
あと採血も数人であることがほとんどで、夜勤帯で時間に追われることは殆ど無いですね。
女性ばかりの人間関係
女性ばかりの人間関係がきついのも一般科ならでは。
なぜなら、精神科なら男性看護師と女性看護師の割合がしたのとおり。
男性Ns:女性Ns=4:6
※私の個人的な肌感覚。
女性だけの職場だと、どうしても、
- 悪口
- いびり合い
- 派閥争い
といった女性ならではの問題に巻き込まれることが多いですよね。
精神科は男性看護師が多いので連携も取りやすく、上のような問題も少ないように感じます。『ない』とは言いません笑
精神科看護師のことでよくある質問
精神科看護師のきつさを気にしている人は下のような疑問も持っていませんか?
- もし精神科看護師になるなら向き不向きを知りたい
- 精神科看護師のやりがいって?
- きつさ以外のストレスは?
- 志望動機ってどう考えたらいい?
順番に解説します。
精神科看護師に向いているか向いていないか知りたい
精神科看護師に向いているか向いていないかは下のとおり。
精神科に向いている人には以下のような特徴があります。
- プライベートと仕事を両立できる
- 人と話すのが好き
- 相手のペースに合わせれる
- 根気強く心の強さがある
- 精神的に安定している
- 気持ちの切り替えがすぐできる
詳しくは下の記事で解説しています。
参考精神科看護師が向いている人の6つの特徴【精神科にいくなら知っておくべきこと】
精神科看護師のやりがいって何?
精神科看護の『やりがい&面白さ』は『看護力が治療に直結』すること。
下がやりがいの具体例。
- あなたの看護力を活かすことで患者が回復する
- 退院後をイメージしつつ長いスパンで関われる
- 精神看護だけじゃなく身体疾患の知識も必要
詳しくは下の記事で解説しています。
参考精神科看護の『やりがい&面白さ』は『看護力が治療に直結』するという話
精神科看護師のストレスは?
精神科看護師のストレスは下のようなものがあります。
- 精神科領域の看護や知識が不足していると感じる
- 医師と患者の間に入るのが難しい
- 医師と看護師との価値観・意見が食い違う
- 患者の治療に理想と現実のギャップが大きい
- 患者からの暴力のリスクがある
- 患者からの暴言や被害妄想をもたれる
- 患者・家族の架け橋が難しい
詳しくは下の記事にまとめています。
参考精神科看護師のストレスは『無力感』という話【一般科に比べたらぬるゲー】
精神科看護師に転職するときの志望動機ってどう考えたらいい?
志望動機の考え方は下の記事で詳しく解説しています。
参考精神科看護師の志望動機の書き方や例文まとめ方【内定はぶっちゃけ余裕】
一般科に比べたら精神科看護師は時間的にはきつくない
精神科看護師のきつさは、一般科に比べれば楽ですよ。
正直、私も保健師時代は時間に追われる仕事をしていました。
それってすごいストレスなんですよね。
なぜなら、自分のペースで仕事ができないから。
自分のペースで患者さんとかかわりたいのなら、精神科看護師はすごくおすすめ!!
もし一般科の仕事のやり方に
ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』で『逃げることは恥ずかしいことじゃない』って言葉もあるし、年商13億のIT社長の家入さんも『逃げることは悪いことじゃない』といっています。
怖いのは、あなたが体調を崩して看護師ができなくなること。まずは逃げて自分に合う環境探してみませんか?
ちなみに仕事しながら転職先を探すなら看護師転職サイトを使うと楽できちゃいます。
大手ならサポートも差がないですよ。
看護師転職のコツは、『転職サイトに複数登録して相性のいいアドバイザーと転職活動をする』。
これだけ。
もう少し詳しい転職サイトランキングは下の記事にまとめています。