当然ですが、あなたは自分の給料が平均より高いか、低いか知っていますか?
正直給料とか年収って上げたいけれど、転職か管理職狙うかくらいでしょ?
周りの看護師より給料をもらっているかもらっていないかは、看護をするうえでモチベーションの一つになりますよね。
さっそくですが、看護師の平均年収を発表します。
看護師の平均年収は480万円です。
これは、平成30年賃金構造基本統計調査より算出した年収ですが、意外と平均年収が低いと感じませんでしたか?
看護師は高給料なイメージがありますが、病院によってはかなり落差があるのです。
もし、平均年収より低いという方、業務量に対して年収が低いと感じている方は危険かもしれません。
でも大丈夫です!
今回はあなたの給料、手当をアップし、年収自体を引き上げる5つの方法を紹介します。
看護師や准看護師の平均年収は?
看護師や准看護師の平均年収は以下の通りになっています。
- 看護師:479万円
- 准看護師:402万円
となっており、一般的にみると年収が低めになっています。
ちなみに看護師や准看護師の男女別でも微妙に差があります。
- 男性:492万円
- 女性:478万円
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准看護師
- 男性:422万円
- 女性:399万円
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ちなみに看護師は、初任給は高いものの、昇給しにくいのも特徴です。以下の通り、看護師と全職種の年収を年齢別で比較すると一目瞭然ですよね。
このように労働者全体では40代ごろになると給料の上昇率が高くなり、総合的にみると看護師は平均年収が労働者全体に比べて低いことになるのです。
つまり、年齢が行けば行くほど、看護師は年収が低い職業ということです。
ではどうするのか?
そこで年収や給料、手当などをアップさせてしまえばいいのではないかという話になるわけです。
なぜ給料に大きな差がでるのか?
なぜ給料や年収に大きな差が出るのでしょうか?
それは勤めている病院によって基本給や手当の算出方法が違うからです。
そもそも看護師の給料はどのように算出されているんでしょうか?
ご存知の方も多いとは思いますが、看護師の月収給料は、以下の通り基本給+各種手当で構成されています。年収は月収給料12ヶ月分+ボーナスで算出できます。
つまり、月収がどんなに高くても、手当で見かけ上多くなっていると基本給が低いため、ボーナスの計算が低くなったり、逆に手当が低いと月収は低くなります。
このように基本給や各種手当の計算方法や算出方法はそれぞれの医療機関独自にルールを設けていることがほとんどなので、人によって大きく年収や給料に差が出るわけです。
看護師が基本給料、年収、手当をアップする5つの方法
看護師が給料をアップさせるには下の5つの方法があります。
- 昇進や管理職などの役職を狙う
- 認定・専門看護師など看護系資格を取得する
- 都市部や私立病院に転職する
- 訪問看護で高収入を狙う
- 手当の多い勤務先を探す
上記のように自ら動いていくことでしか収入アップは目指せません。順番に解説していきましょう。
昇進や管理職などの役職を狙う
転職せずに収入をアップさせたいという方がまず狙うべきなのは、昇進や管理職などの役職を狙う方法です。
昇進や管理職は年功序列のことも多く狙いにくいように感じませんか?
しかし一方で看護師の世界はあらゆる点で実力の世界でもあります。看護技術だけでなく、アピールも必要になります。
- オンデマンドをはじめとする院内研修や自己学習を行い、それを委員会や院内研修会で他の看護師へのフィードバックを行う
- 外部の研修会や自分の病院の先生が出ている研修会に積極的に参加する
- 認定看護管理者をはじめとする資格を取得する
このように媚び売るではありませんが、ある一定以上病院として役職につけると病院にとってプラスになるというアピールが必要になります。
また、この方法であれば、現在の職場から転職せずに給料アップを狙えますし、見知った現場、人間関係であれば身体的な負担や心理的なストレスも少なくて済みます。
たとえば私の病院であれば役職につけば以下のような手当が付きます。
- 看護主任:1万円
- 看護師長:5万円
- 看護部長:15万円
この辺りの相場はマチマチかもしれませんが、少なくとも主任を狙うだけでも、年間12万ほど給料が違ってきますよね?
ただ、『昇進しても手当は微々たるもので、会議や役割が増えるだけで余計しんどくなるよ』という声が聞こえてきそうです。たしかに、主任や副師長などになると、会議や外部期間との合同カンファレンスへの参加は強制されて、休日返上になることもあります。
自分の時間を削ってまで給料アップしたいと思わない人には昇進や管理職を狙うのは現実的にはオススメできません。
認定看護師など看護系資格を取得する
2つ目の給料アップの方法は、認定・専門看護師など看護系資格を取得することです。
もし、あなたがある分野の看護の専門性を高めたいと思っているのであれば、1番良い方法でしょう。
単純に給料アップしたいだけという人にはおすすめできません。
認定看護師や専門看護師を取るためにはまず看護師としての臨床経験が5年間あること、また認定看護師であれば6カ月、専門看護師であれば最低2年のスクーリングが必要になります。
6カ月や2年という数字だけでは測れないほど、資格取得は大変です。
まず、スクーリングといっても勉強だけをしているわけではありません。課題として英語の医学論文、日本語の論文をたくさん読むように課題が出されたり、教授から◯◯の本を読みなさいと実費でたくさんの医学書の購入が必要になったりします。
またスクーリングのあいまには仕事をしなくてはいけない方もいるでしょう。仕事場での勤務調整が必要になり、師長に嫌な顔をされたり、夜勤明けに19時頃まで授業があったりといった負担があります。
純粋に看護師としての専門性を高めたいという人にとっては有意義な日々になるでしょうが、ただ単純に給料アップを狙っている人がすることでありません。
そのため、給料アップという視点では、認定・専門看護師など看護系資格を取得することはおすすめできません。
都市部や私立病院に転職する
ここからは転職を中心に、給料や年収を大幅にアップさせる方法を紹介していきます。
給料をアップさせたいなら、 物価の高い都市部や、経営的に余裕のある私立病院への転職がおすすめです。
まず、都市部であれば、物価が高いため基本的には高給料が補償されています。
たとえば、当サイトがおすすめしている転職サイトの『マイナビ看護師』では実際に以下のような求人が出ています。(2019年7月末現在)
医療法人財団健貢会総合東京病院【病棟】
【月収】28万円~45万円(諸手当込)
【年収】460万円~720万円(諸手当込)
【昇給】年1回
【賞与】年2回(過去実績4ヵ月)
ただ注意が必要なのは、高給料な一方で都市部に住むとなると家賃が高かったり、通勤のための電車賃や交通費、満員電車の苦痛などを伴う可能性が高いということ。
地方に住んでいるのであれば、私立病院への転職も給料アップに効果的です。
私立病院は、病院の経営以外に学校経営やその他の営利目的の経営を行っていることも多いですよね。
そのため、経済的に余裕があることが多く、看護師の給料へ還元される額も大きくなり、その結果給料やボーナスが高くなる傾向にあります。
求人探しがネックになると思っていますが、もっともおすすめの給料アップ方法と感じています。
訪問看護で高収入を狙う
意外と知られていない給料アップ方法が、訪問看護への転職です。
訪問看護は文字通りで、在宅にて医療が必要な人、管理が必要な人の自宅へ訪問して医療処置、看護を行う仕事です。
訪問看護が高給料な理由は、24時間体制のオンコールシステムがある事業所や、時間外手当が充実しているため、基本給に合わせて手当が高額になることが多いです。
また現在の医療の流れは『病院から在宅へ』
というほどに、在宅医療の需要が高まっていますよね。
その割に訪問看護ステーションの数が足りていないため、看護師も人手不足。
人手不足だと、人を集めるために高給料で看護師を雇用しようとするため集めるために高給料な施設が多くなります。
オンコールや時間外をやっているところもあれば、施設を選べば日勤のみで定時で帰れるところもあるので、育児中や家庭を優先したい人にもおすすめの転職先と言えます。
手当の多い勤務先を狙う
手当が多い、高い場所に転職すれば必然的に給料がアップできます。
なぜなら看護師の給料の1割〜3割は手当が占めているといっても過言ではないほど、手当が占める割合は多いからです。
実際私の額面でみても約30万の給料のうち、5万程は夜勤手当などの手当が占めています。つまり、私の場合には2割は手当が占めているということです。
もしかすると、手当の額がとても低く損をしているかもしれません。
まずはあなたの勤め先がどのような手当を支給しているか確認してみてください。
もし、夜勤手当が以下の図より低ければ、給料アップのチャンスですよ。
夜勤手当の平均は2交代であればの夜勤手当は10,722円、3交代であれば、準夜勤が4,076円、深夜勤が5,023円となっています。
詳しくは『3分でわかる看護師の夜勤手当の平均相場と求人の手当計算方法!』で解説しています。
また、手当は夜勤手当だけではありません。住宅手当も大切な手当の一つです。
意外と知られていませんが、住宅手当の平均相場は、1万5722円です。(ちなみに管理人の病院は1万円汗)
詳しくは『知らないと損?看護師の住宅手当の平均相場と結婚や持ち家でどうなるか解説』で詳しく解説しています
その他にも精神科であれば危険手当、重症患者の看護を専門に行う病棟なら特殊業務手当など、それぞれ場所によって振り幅はありますが、1万〜2万程の手当がつくこともあります。
このように一つ手当をとっても金額の設定方法は病院ごとに違います。
もし、転職するなら給料のうち手当がどのくらいになるのか?どんな手当があるのかをしっかり確認する必要があります。
手当だけが高くても、ボーナス算出の時に使われるのは基本給なので、両方しっかり確認する必要があります。
ただ、このような細かい手当をの内訳は求人情報には載っていないことがほとんどです。
基本給や手当などに関して詳しく把握したいのであれば、看護師転職サイトに登録することがおすすめです。
看護師転職サイトとは、看護師の転職を専門に取り扱っている会社で、専門のアドバイザーが1人あなたの担当としてついてくれます。
アドバイザーがあなたが希望した条件に合致する病院を探してくれて、手当の内訳からどの程度の金額になるかまで調べてくれます。
また給料に納得がいかない場合には、給料や条件の交渉までしてくれるんです。
まとめ
看護師が給料、年収、手当をアップさせる方法を5つ紹介しました。
正直にいうと、管理職になること、認定看護師や専門看護師の資格をとることはおすすめできません。
ただ単に給料を上げたいのであれば、高給料、高年収、豊富な手当がつく場所へ転職するのがおすすめです。
やみくもに転職活動をすると逆に仕事量だけ増えて給料が変わりなかった、むしろ減ったといったことも起こりかねません。
転職は自力で行わずに、看護師転職サイトに登録してアドバイザーと入念な情報収集をして、求人探しをしましょう。
転職先が決まったら、アドバイザーから給料や雇用条件を交渉してもらいましょう。
当サイトでも看護師転職サイトに登録して給料交渉をしてもらって当初の提示額から3万円も給料がアップした人もいます。その方は『看護のお仕事』を使っていましたが、当サイトではその他の看護師転職サイトもランキング形式で紹介していますので、参考にしてください。
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