- 転職したいけどいつの時期に職場に言えばいいんだろう?
- 避けるべきタイミングはあるのかな?
- 退職の申し出から迷惑をかけない過ごし方ってあるの?
今回は上記のような悩みに答えます。
退職するときに、師長にいつ伝えるか?いいタイミングや悪いタイミングって気になりませんか?
変な時期に退職を申し出ると円満な退職にならないかもしれませんよ?
そこで今回は下の内容を解説。
- 看護師が退職を申し出るタイミングとは?
- 逆に避けるべきタイミングとは?
この記事は3分ほどで読めるので、3分後には良いタイミングで退職の申し出ができるようになっているはずですよ。
看護師が退職を申し出るタイミングとは?
退職を申し出るのに良いタイミングはまとめると以下の6つの申し出タイミングがあります。
6つの退職の申し出タイミング
- 年度末
- 人事異動の時期
- 求人が増えるタイミング
- 研究や委員会が落ち着いた時期
- ボーナス後
- 結婚や妊娠したタイミング
ライフイベントもありますが、どれもタイミングとしては退職を申し出るのに適した時期です。
年度末
年度末は辞めるのに一番良いタイミングです。2月や3月の末に退職して、4月から新天地に入職すると、年度が始まるタイミングで転職ができますよね。
転職を受け入れる病院としても年度途中よりは年度始めのタイミングで看護師を補充できると助かります。
人事異動の時期
2月末や3月上旬は人事異動の発表がある時期です。この時期の半年から2ヶ月前も退職の申し出に適しています。
人事異動が発表されてからでは遅いのであなたの職場の就業規則を参考に早めに退職の意思を伝えておくのがグッドです。
求人が増えるタイミング
看護師の求人が増える1月や7月も退職の申し出するのに適した時期です。
これはどの病院も同時期に求人募集をかけるので、あなたが退職の意思を伝えることで採用する人数を考慮できる上に、あなたはたくさんの求人から転職先を選ぶことができます。
WIN-WINの関係ですね。
研究や委員会が落ち着いた時期
看護研究や委員会の仕事が落ち着いてくる年末年始10月〜12月あたりも狙い目になる申し出時期です。
進捗状況にもよりますが、辞めるつもりなら早めに仕事を終わらせておけば良いので、調整しながら退職に向けて準備をすることをお勧めします。
ボーナス後
転職すると新生活でなにかとお金がかかるものです。
そのためボーナス支給される6月末、12月末も良いタイミングの退職申し出時期になります。
結婚や妊娠したタイミング
結婚での寿退社、妊娠による育児退職も看護師業界ではよくある話。
悲しいことですが、育休に入ると、看護師数に数えられるものの実働がない看護師として煙たがる病院はいまだに多いです。
そんなことないという病院もあるでしょうが、実際辞めるタイミングには良いでしょう。
退職を受け取ってもらえない避けるべきタイミングとは?
退職申し出に良いタイミングを紹介しましたが、逆に悪いタイミング、避けるべきタイミングもあります。
- 長期休暇で人が少ない時期
- 研究が途中、委員会が忙しい時期
- 産休、育休に入る同僚がいる時
- プリセプターのとき
こちらも順番に解説していきます。
長期休暇で人が少ない時期
ゴールデンウィークやシルバーウィークなどの長期休暇が集中する時期はシフト調整が苛烈になるので、退職申し出のタイミングとしては最悪といっても良いでしょう。
事前にその時期に退職することがわかっているのであれば早めの申し出がベターでしょう。
研究が途中、委員会が忙しい時期
先ほど研究や委員会に触れましたが、看護研究が中途半端になっている状態のときや、委員会活動が忙しい時期に辞めるのは避けた方が良いでしょう。
基本的には、同僚や先輩に迷惑がかからないようにしてから退職するのが良いです。
産休、育休に入る同僚がいる時
産休からそのまま育休にはいる同僚がいる時も、病院としては辞めてほしくないと思う時期です。
産休や育休になると看護師数には換算されるものの、勤務する看護師数は少なくなるジレンマが発生します。看護師の補充が行われないことも多いため、辞めてほしくないと言われることは必至です。
プリセプターのとき
当たり前ですが、プリセプターのときは辞める時期としては適切ではないです。プリセプティーの指導を終える三月末がおススメです。
引き留められにくい退職理由3選!
師長に退職を申し出ると、必ず引き留めに合います。少しでも引き留められたくないとは思いませんか?
そこで、ここでは引き留めにくい退職理由を3つピックアップしました。
3つの引き留められにくい退職理由
- スキルアップのため
- 体調不良や怪我のため
- 家庭の事情
スキルアップのため
辞める理由の中でも一番おススメなのは、スキルアップのため退職するという理由です。
看護師として専門性を上げたいということを言えば上司もなかなか引き留めつらいものです。
ただ、注意点としては、しっかりとなんのスキルアップのためなのかを明確にしておくことです。
たとえば、
『認知症の専門看護師になりたいので、認知症医療に特化した分野の病院にいきたい。また専門看護師の資格取得の支援がある場所へ行きたい』
『リエゾンの専門看護師になりたいので、精神科への経験を持ちたい』
[/st-mybox]
などと具体的なスキルアップの内容を持っているとよいでしょう。
中途半端なスキルアップを理由にすると、『じゃその分野の診療科や病棟に異動させるから』と引き止めに合います。
大切なのは今の病院ではできないスキルアップを退職理由にすることです。
体調不良や怪我のため
退職理由としても一つあげられるのが、体調不良や腰痛などの怪我です。
看護師の仕事は患者の移乗から始まり、患者の介助、処置と体力的にも精神的にも負担が来る仕事です。
看護師をしていると腰痛がなかなか治らないってこともざらですよね。
例えば以下のようにいうのがポイントかと思います。
家族が不規則な勤務体制で不眠や疲労がたまっている自分を心配しているので・・・。
腰痛がひどくこれ以上の無理はできない・・・。
[/st-mybox]
上記のように個別で体調不良やケガなどは違うかもしれませんが、続けれない理由をしっかりと伝えましょう。ここでも中途半端に伝えると病休を勧められたり、違う診療科へ異動させられたりするので注意が必要です。
家庭の事情
家庭の事情で退職を余儀なくされているという状況を伝えることも、引き止めに合いにくい退職理由です。
職場がどれだけ調整しようが、家庭内の状況まで変えることは難しいですよね。たとえば、「異動させるから」「少し休みの調整するから」などで家庭の事情はかえられないですよ。
具体的な家庭の事情は以下のような例があります。
『父(or母)の体調が優れずしばらく介護が必要である』
『夫の転勤で遠方に引っ越しをしなくてはいけない』
[/st-mybox]
これらの家庭内の事情は現職場ではなかなか改善しにくいので、退職を申し出たときに引き止めにくいですよね。
[chat face="joy-excitement-face-nurse.png" name="ナス子" align="left" border="gray" bg="gray" style="maru" fontawesome="" bordercolor="" color="" bgcolor="" borderwidth="" borderradius="" titleweight="bold"]確かにこれらの退職理由なら引き止めにくいですね。[/st-kaiwa3]
避けたほうがよい2つの退職理由
避けたほうが無難な退職理由としては以下の2つがあります。
避けたほうがよい退職理由
- 今の職場に対する不満
- ヘッドハンティングされたこと
確認しなくてもよいほどですが、一応確認していきましょう。
今の職場に対する不満
いまから辞めようとしているにも関わらず、現在の職場の不満や批判を口に出してしまうと確実に引き止めにあります。
だれしもが職場に不満を持っているものです。例えば、給料が低い、業務量が多すぎる、サービス残業が多い、人間関係が悪い、師長が横暴などなど挙げ始めたら切りがありませんよね。
ましてや今から退職しようというときに不満を漏らしてしまっては、退職までの期間が居づらいですし、『じゃそこを改善するから』と引き止めにもあってしまいます。
円満退職を目指すのであれば、今の職場に対する不満を退職理由として使うのは避けましょう。
ヘッドハンティングされたこと
役職やベテランの看護師になってくると、ヘッドハンティングされて転職を考えるケースもあるでしょう。
しかし、ヘッドハンティングをされていることを退職理由として使うのは好ましくありません。
ヘッドハンティングされるということはそれだけあなたの技術や能力が高く認められているということですが、それを退職理由として見せびらかしては快く思われないです。
ヘッドハンティングといっても転職するまでは正式な採用ではないので、退職時にヘッドハンティングされていることをいうと現職場や転職先とのトラブルになりがちです。避けるべきでしょう。
[chat face="upset-face-nurse.png" name="ナス子" align="left" border="gray" bg="gray" style="maru" fontawesome="" bordercolor="" color="" bgcolor="" borderwidth="" borderradius="" titleweight="bold"]それ気になります。[/st-kaiwa3]
職場に迷惑をかけない退職・転職の仕方とは?
さて、辞めるとなると退職までに職場に迷惑をかけたくないと思いますよね?
できればなるべく負担にならないように退職して、退職した後も余計な連絡がかかってこないようにしたいと誰しもが思うものです。
ここでは迷惑をかけないために退職から転職までのポイントをまとめておきます。
退職から転職までのポイント
- 直属の上司(師長)へ早めに退職を申し出る
- 希望の退職日、入職日を伝える
- 退職願の提出をする
- 同僚へ報告
- 引き継ぎもしっかり行う
直属の上司(師長)へ早めに退職を申し出る
直属の上司にあたる師長にはできるだけ早めに退職を申し出ましょう。
師長はシフト調整から退職の手続きに関することまでやることがいっぱいです。退職の意志が固まった段階で、できる限り早めに師長に退職する意思を伝えておきましょう。
目安としては、3か月前くらいには伝えたいところです。シフト調整ができるのはそのくらい前くらいから準備が必要ですからね。
師長より前に同僚に退職を伝えてはいけません。『いわないでね』といっても女の世界ではすぐにうわさが広がってしまいます。さきに師長に伝えてそのあと同僚に辞める旨を伝えるのがベストです。
希望の退職日、入職日を伝える
師長に退職の意志を伝える際には、希望する退職日や入職日を明確に伝えておくとうやむやになやずに済みますよ。
だいたいの日程で伝えると退職がスムーズにいきません。
『4~5か月後くらいに忙しくない時期に退職しようと思います』
などと伝えたらどうなるでしょうか。確実にうやむやにされて退職できないでしょう。
『4月1日から入職のため、3月31日付で退職とさせていただきます』
『6月30日付で退職にしていただき、7月1日から先方に入職で調整させていただきたいです。』
[/st-mybox]
と具体的な日時を伝えることで、あなたも師長も混乱せずに済みます。
退職願の提出をする
退職願・退職届は就業規則に則って早めに提出するのがおススメです。
あなたの職場の就業規則ではどのようになっているでしょうか。
私の病院では以下のようになっていました。
退職日の1か月前までに退職願の提出を行う。(中略)
[/st-mybox]
就業規則には退職に関する項目が必ず存在するので、その部分を確認しておきましょう。病院によっては退職の手順が違うこともありますよ。
私の場合、上記のように退職の1か月前と書かれていますが、師長に退職の意志を伝えてから3日後くらいには提出します。目安としては3か月前くらいには提出しておきましょう。提出した事実さえあれば退職日をずらされることもありません。
何事も早め早めの方がトラブルにならずに済みますし、トラブルやイレギュラーなことが起こっても対処しやすいですよ。
同僚へ報告
師長に退職を伝えれた段階で、同僚への報告も行っておきましょう。
看護師の世界では退職の意志を伝えたらその日のうちに噂が広がっているということもざらですが、形は大切です。
同僚が集まる場(朝のミーテング)で正式に『退職すること』を同僚へ伝えましょう。ミーテイング時に伝えたいことは師長に知らせていうタイミングは事前に調整しておきましょう。
同僚へ伝えれれば、もう引き留めようがありませんから早めの方がいいですよ。
引き継ぎもしっかり行う
病棟での役割や委員会の仕事などの引き継ぎはしっかりとおこいましょう。
辞めることを伝えれば、同僚や先輩は快く送り出したいとは思いつつも、あなたが退職したあとの仕事や委員会は大丈夫だろうかと心配をするものです。
たとえばあなたが中途半端に引き継ぎをしたとすると下のようなことが予測されます。
プルプル(Tel音)『あ、ごめん。〇〇の仕事だけど、どうやったらいいんだっけ?』
転職後に電話がかかってきて上記のようなことを言われたらどうでしょうか。新天地でいざ頑張ろうとしているのに出鼻をくじかれた気になりませんか?それに相手も電話したくないのにしている状況で迷惑がかかっていますよね。
上記のような状況にならないようにしっかりと引継ぎをしましょう。
- 次の担当者と日程調整を行い、face to faceで引継ぎを行う
- 引継ぎ内容は具体的にわかるよう書面で『引継ぎ書』を作成する
- 師長や主任にも一言断っておく
[/st-mybox]
上記のように引継ぎ書はしっかりと顔を合わせて行い、引継ぎ書も作成しておきましょう。可能であれば担当者と師長や主任に引継ぎ書を渡しておき、退職後の仕事を頼んでおきましょう。
退職申し出から退職までの過ごし方のポイントとは?
退職を伝えてから退職までの過ごし方も重要で以下のような4つのポイントがあります。
退職までの過ごし方
- 退職までしっかりと仕事する
- 転職活動は休みの日に
- 引き留めはきっぱり断る
- 周囲の対応が変わっても動じない
どれも当たり前のことですが、確認しておきましょう。
退職までしっかりと仕事する
退職を伝えた後だからといって仕事を中途半端にしてはいけません。退職後もしっかりと仕事をしましょう。
看護師の世界って意外と狭い世界なので、転職先の病院に今の病院との知り合いがいることが多いです。あなたの仕事ぶりがどうとかあれこれを共有していることもあるので、退職を伝えたあとも仕事をしっかりとこなして波風たたせずに退職日を迎えるように努力しましょう。
転職活動は休みの日に
転職活動を進めたいがために、休憩時間や仕事中にやってしまう人も中に入るかもしれませんが、転職活動は休みの日にやりましょう。
目のつく場所でやると、あなたへの風当たりが強くなったり、快く思わない看護師がいたりするものです。
また、『転職活動』を目的に有休の希望を出すのも避けましょう。転職活動目的だとしても私事で有休希望を出すようにしましょう。
引き留めはきっぱり断る
退職意志を伝えて、同僚にも報告したあとでも引き止めをしてくる師長や同僚はいるものです。そういう場合には曖昧に断るのではなく、きっぱりと断りましょう。
感情的に伝える必要はありませんが、中途半端な態度や曖昧な内容で断るといつまで経っても引き止められてしまいます。
辞める意思は変わらないことをきっぱりと伝えてだらだらと引き止められないようにしましょう。
周囲の対応が変わっても動じない
退職することを伝えると周りの同僚や先輩の対応が変わってしまうことがあります。
忙しい中でなぜやめるのかと苛立ちが行動に出る人、委員会や役割をあなたの代わりにやらされる人は、あなたに対してきつく当たることもしばしばです。
それを自分の責任に感じる必要はありませんよ。
退職して自分に仕事が降りかかってくるなんて珍しいことではありませんよね。
周囲の態度が変わったときの対処法
- 気にしない動じない
- 周りの反応が変わったのはその人たちのコーピング行動であると思う
退職することを決めたのですから周囲の対応が変わったとしても動じずにしっかりと自分の仕事をして退職日を迎えましょう。
結論:退職申し出はライフイベントごとで違う
あなたは退職の申し出を迷っているかもしれませんね。
しかし、ライフイベントや立場によっても退職を伝える時期は違うものです。
下の退職の申し出時期のどれに当たりましたか?
6つの退職の申し出タイミング
- 年度末
- 人事異動の時期
- 求人が増えるタイミング
- 研究や委員会が落ち着いた時期
- ボーナス後
- 結婚や妊娠したタイミング
いずれかのタイミングがもうすぐ来るのでは?
その時期に合わせて退職に向けた活動をはじめてみませんか?
あなたの人生なので足踏みしていてはもったいないかもしれませんよ。自分の意志や気持ちを大切にて転職活動を進めていきましょう。