看護技術

【精神科Ns解説】不眠の10つの看護や対応【結論:睡眠障害への看護計画が見つかる】

2020年11月5日

【精神科Ns解説】不眠の10個の看護や対応【結論:睡眠障害への看護計画が見つかる】
悩む看護師
不眠に悩む患者に対する看護ってなんだろ?快眠をしてもらうために、どのようなことをきてもらえばいいのか?運動とか日光浴とか具体的にどのくらいやればいいの?

こういった疑問にお答えします。

 

不眠の原因はさまざまで患者ごとで個別の看護ケアを計画することが大切です。

 

この記事では不眠患者にたいしてできる10つの看護師ができる援助方法を紹介します。

 

 

✔本記事の内容

  • 不眠とは
  • 不眠の原因は?
  • 不眠の患者への看護目標とは
  • 不眠患者の10つの看護ケア・対処方法

 

上のとおり不眠の患者の観察ポイントや具体的な看護ケア、援助方法を解説しますので明日からすぐに実践できますよ。

 

ちなみに不眠をもっと専門的に取り扱いたいのであれば精神科看護師がおすすめです。下の記事では精神科看護師の仕事内容や実際のところをこっそり暴露しています。一般科でしんどい思いをしている看護師は必見ですよ。

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不眠とは

不眠とは、入眠困難や中途覚醒など睡眠時間の障害や睡眠の質が障害されて、日常生活に支障がでている状態を言います。

不眠には大きく分けて4つのタイプがあり、

  • 入眠障害
  • 中途覚醒
  • 早期覚醒
  • 熟眠障害

に分けることができます。これら1つの障害である場合もあれば、重複している場合もあります。

 

不眠の原因は、心理学的要因、生物学的要因、身体的要因、精神学的要因、薬物的要因の5つがあります。そちらも1つの要因だけもあれば、それぞれが重なり合って不眠になっている場合もあります。

 

不眠のタイプとはどういうものがあるか?

不眠のタイプは、以下の4つに分類することができます。

  • 入眠障害:床についてから入眠までに30分〜1時間またはそれ以上かかり、苦痛を訴えるもの。
  • 中途覚醒:一度入眠してから途中で起きてしまい、再入眠が困難なもの。
  • 早期覚醒:朝早くに目が醒めるもの。早いと言っても3時や4時などの時間。
  • 熟眠障害:入眠はできるもの本人に熟眠感がないもの。睡眠が浅く小さな物音や刺激で起きてしまう。

 

 

不眠の5つの原因とは

看護師が、不眠を訴える患者と関わるときに、不眠の原因や要因をアセスメントする能力は大切となります。不眠の原因はさまざまあり、患者ごとで異なるのが難しいところです。

不眠の原因は大きく分けると心理学的、生物学的、身体的、精神学的、薬物的な要因の5つに分けられるます。以下順番に解説していきます。

  • 心理学的要因
  • 生物学的要因
  • 身体的要因
  • 精神学的要因
  • 薬物的要因

順番に解説します。

心理学的要因

心理学的要因とは、精神学的なストレスによる不眠の原因のこと。

たとえば、大事な手術やイベントから不安や緊張が高まり、不眠になる場合があります。また寝れないのではないかという予期不安や、睡眠へのこだわりなどによる神経質性の不眠もあります。

生物学的要因

生物学的要因とは、生活リズムや日常生活の不摂生により睡眠のパターンやリズムが崩れることです。

たとえば、飲み会や残業などで不規則な生活で睡眠時間が削られ睡眠リズムが乱れること。また看護師のように日勤と夜勤が交互にやってくる不規則な勤務体制の場合も睡眠のパターンが障害されて不眠になる場合もあります。

身体的要因

身体的要因とは、発熱や咳、痛み、かゆみ、頻尿などの身体に症状がでて、不眠になることを指します。

インフルエンザや肺炎などによる発熱や発汗、寒気などで睡眠が十分取れない場合もあるでしょう。全身のかゆみ、がんなどによる疼痛で眠ることができないこともあるでしょう。尿が頻繁にでること、残尿感によって、不眠になることもあるでしょう。

精神学的要因

精神学的要因とは、精神疾患に合併して不眠になることを指します。統合失調症、うつ病、アルコール依存症、認知症などにより、精神症状が著しく安静を保てず、入眠できないことはよくあることです。

薬物的要因

薬物的要因とは、お薬やタバコやコーヒーなどの嗜好品、麻薬や危険ドラックにより出現する不眠の原因のことです。

抗がん剤、ステロイド、抗パーキンソン病薬、抗精神病薬などの副作用により不眠になる場合もあります。

コーヒーや緑茶などに含まれるカフェイン、タバコのニコチン、アルコールにより睡眠障害になることは有名です。

 

看護のお仕事

不眠の患者への看護目標とは

不眠の原因はさまざまですが、不眠患者が目指す看護目標は

  • 不眠の原因を取り除く
  • 睡眠の質の改善
  • 生活習慣の改善
  • 環境をよりよい睡眠ができるように調整すること

 

また、本人に合った生活リズムをつけること、本人が自分自身で実践可能な生活習慣を身につけることも大切です。

 

 

不眠患者の10個の看護ケア・対処方法

【精神科Ns解説】不眠の10個の看護や対応【結論:睡眠障害への看護計画が見つかる】

不眠に悩む患者の話を聞くのは当たり前の話です。

 

基本的には、傾聴によって患者の不眠の原因が何であるのか、どうすればその原因が解消されるのかを患者と一緒に考えることが一番大切な看護師の役割といえます。

 

あなたは「片付けしなさい」「勉強しなさい」と言われた経験はありませんか?

 

周りから言われるとやる気がそがれるのは、精神科の患者でも誰でも同じです。

 

 

受動的ではなく、能動的に患者が不眠の原因を解消できるようにかかわることが重要な看護師の役目です。

 

傾聴以外の具体的な看護師のケアは以下のようにまとめることができます。

  1. 日光を浴びる
  2. 規則正しい生活
  3. 朝ごはんを食べる
  4. 適度な運動をする
  5. ストレス解消する
  6. 睡眠時間を決めない
  7. 快適な睡眠環境にする
  8. アルコールはひかえる
  9. 睡眠薬や気分安定薬を上手に使う
  10. 寝る前にリラックスする時間をつくる

順番に解説します。

 

 

朝は日光を浴びる

体内時計の狂いを治すことは、起きる時間や寝る時間を一定にするだけでなく、日光を浴びることでもなおすことができます。

 

日光を浴びると神経伝達物質のセロトニンがメラトニンに分解されるのを促進します。メラトニンは睡眠ホルモンをいわれるホルモンで、メラトニンが十分に分泌されると睡眠の質が向上します。日光を朝浴びてからセロトニンがメラトニンに分解されるまでに約13時間ほどといわれていますので、7時に日光を浴びれば、20時頃にメラトニンに分解されます。早起きすると朝日を浴びることができるため早寝につながるわけです。

 

 

規則正しい生活【起きる時間、寝る時間を一定にする】

朝のおきる時間は体内時計で調整されています。

 

つまり、体内時計の狂いを元に戻せば、起きる時間や寝る時間は調整することができます。

 

体内時計の狂いを元に戻すには、起きる時間や寝る時間をいつも決めて一定にしておくことが大切になります。

 

例えば、ゲームのやりすぎて昼夜逆転している人や、連日飲み会に出かけてたり夜更かしで寝る時間が遅い場合には、寝る時間を一定にすることで体内時計の狂いを是正することができます。

平日や休日などに関係なく、起きる時間と寝る時間を一定にして、患者が毎日規則正しく就寝、起床を行う習慣をつけてもらうようにしましょう。

 

朝ごはんを食べる

朝食を摂取することでセロトニンが産生されやすくなります。

 

特に魚のたんぱく質、中でもマグロのたんぱく質がセロトニンの産生を効率よくするといわれています。

 

ツナのサラダや納豆などのたんぱく質を朝にとり、規則正しい生活を心がけることが大切です。

 

 

適度な運動をする

適度な運動を行うことにより肉体の疲労し、睡眠の質を向上させます。

 

不眠の患者によくあるのは、頭の中でよく考えているため頭には疲労感があるものの、運動はしていないため肉体的な疲労感がないというものです。

 

頭と体の疲労感のアンバランスは睡眠の質を下げるため、頭と身体の両方を適度に疲れさせることが大切です。

注意が必要なのは適度な運動です。激しい運動は筋肉痛や発熱を発生させるため睡眠の質を下げます。また、午前中よりも午後に適度な運動をするとよいといわれています。

 

 

ストレス解消する

ストレスは睡眠の質を大きく下げます。

ストレスの原因はさまざまですが、患者本人なりのストレス解消方法を身につけてストレスフリーな生活ができるように支援します。

 

ストレス解消の方法としては

  • 音楽
  • 読書
  • スポーツ
  • 旅行
  • カラオケ

などなど患者にあった方法を取り入れてストレスをため込まないようにしましょう。

 

 

何時間寝るのかと睡眠時間を決めない

患者ごとで睡眠時間には個別さがあります。

 

一般的に7時間や8時間寝るのがいいといわれてはいますが、

 

患者ごとで違うものを無理に決めるのはナンセンスです。

 

患者本人もそうですが、看護師も「○時間寝るようにしましょう」等とこじつけして睡眠時間を決めないでください。

 

 

睡眠時間が長くなると熟睡感が損なわれることもあります。
また、日中の午睡のしすぎも夜間の睡眠の質を下げることになります。日中の午睡は、15時前までに30分以内で午睡すると夜間の睡眠を妨げず、日中の活動の質もよくするといわれています。

 

快適な睡眠環境にする

寒すぎたり、暑すぎたり、明るすぎたり、湿気がこもりすぎていたりすると睡眠の質は下がります。

寝る場所の環境を、眠り安い快適な睡眠環境に調整することも重要です。

 

  • マットレスのかたさ
  • ベッドの高さ
  • 布団
  • 照明

など患者にあったものに調整できるのであれば、できる限り調整しましょう。

 

睡眠の適温は20℃前後と言われており、湿度は40~70%が快適な環境と言われています。

 

病院であれば調整はできますが、退院前訪問などで患者の睡眠環境を確認して、快適な睡眠環境にできるよう努力しましょう。

 

 

アルコールはひかえる

アルコールは睡眠の質を大きく下げます。不眠だから寝るためにお酒を飲むというのは一番よくない方法です。アルコールによる入眠効果は短く、飲酒後は深い睡眠が障害され、睡眠が浅くなり。早期覚醒が増えます。

 

 

睡眠薬や気分安定薬を上手に使う

睡眠薬や気分安定薬を上手に使うことによって睡眠の質一気に上がります。

ただこの方法精神科病院やクリニック、心療内科での処方をおすすめします。

内科の先生でも処方は可能ですが、睡眠薬や気分安定薬の乱用につながるケースも少なくありません。

参考現役精神科Nsが教える看護師が覚えるべき睡眠薬【覚えて一般科の現場で活かそう】

寝る前にリラックスする時間をつくる

運動や興奮すると交感神経が優位になり、音楽を聴いたりお風呂に入ってゆっくりしていると副交感神経が優位になります。

 

寝る際には副交感神経を優位にさせるとリラックスして睡眠に入ることができます。寝る前にアロマを焚くことや、足湯や湯たんぽなどで身体を温めるなども効果的です。

 

 

【まとめ】不眠は患者自身で改善に向かわせるのが看護の力量が試される

今回は不眠を訴える患者に対する看護や援助方法を解説しました。すべてを実践するのは難しいと思いますが、せめて3つでもいいので患者と相談しながら変えられるところを変えてみましょう。

参考精神科看護師がよくである精神症状一覧で徹底解説

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  • この記事を書いた人

ハチ

副業ブロガー / 現役看護師【経歴】国立大学▶︎公務員(保健師)▶︎縦社会と副業禁止で退職決意▶︎精神科看護師▶︎3サイト運営するが月1万円収益で3年ほど彷徨う▶︎培ったノウハウを駆使してhachiblog立ち上げ●嫁1太郎1姫と暮らす
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